リッド「…強い。これがジュニア様を倒した正男の実力か…!」
ザトシ「おいおい、さっきから正男って、俺の名はザトシだよっ!
正男じゃねぇよ!人違いだぜ。お前さん。」
リッド「…うは、それはすまなかったな。人違いで襲ってしまったのか。
いや、赤い帽子を被っている奴って聞いたからよ。
ちょっと間違えたんだよ。すまねぇすまねぇ。」
グラーダ「ねぇ…、君は何のために正男を探しているの?」
リッド「あん?知らねぇな。俺は伯爵様の頼み事をしているだけだかんな。
ま、どうせとっ捕まえて死刑にでもすんじゃね?恨みもってるし。」
ザトシ「死刑!?なんで奴が!?しかも恨みって!?」
リッド「ああ、すまねぇ、早く正男見つけねぇとな!俺は退散するぜぃ!」
リッドの体が銀色の煙に変化し、その煙が岩の隙間に入り込んでいった
ザトシ「ちょ…まってくれよ!…逃げたか。」
グラーダ「ねぇ、なんで正男が狙われているんだろう…。」
ザトシ「……………。」
グラーダ「ザトシ…?どうしたの?」
ザトシ「…正男の所へ向かうぞ。」
グラーダ「正男に会いに行くの…?まさかその恨みってのを聞きに行くとか?」
ザトシ「いや…、奴に自分の命が狙われていくことを知らせにいくんだ。
あらかじめ追ってが来ることを知らせておく方がいい。」
グラーダ「なんで…?」
ザトシ「奴はかなりの強者だが、敵の奇襲攻撃などの予想外の事には
対応できない性格だったはず。いきなり何も知らずに襲われたら
正男の敗北は目に見えている事だ。
だから正男をあらかじめ臨戦態勢にさせておけば奴ほどの実力なら
あんな野郎すぐにぶっとばす事は可能なはずだ。」
グラーダ(ザトシってただの気まぐれ屋かと思ったら以外と友達思いなんだ…)
ザトシ「さて、正男の命が危ない。出発だ!」
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