ザトシの目の前に大きな扉があった
ザトシ「これが最上階の部屋の入り口か…。」
グラーダ「…入ろうか。」
キィィィ…(扉を開ける音
ザトシ「…あれ?真っ暗だぜ。明かりはついていないのか?」
???「はっはっは…!こんな暗黒の地まで友を助けに来たのか…。
まことにご苦労だ。」
グラーダ「…!?」
ザトシ「ふ…、ボスの登場か。」
その時突然、部屋の明かりがつき、ザトシ達の前に一人の男が立っていた
ファダッド「…我が名はファダッド。マコレフス=ファダッド…。」
ザトシ「…っふ、さっそく自己紹介ってか?それにしてもその
マコレフスって苗字、どっかで聞いた事がある…。」
グラーダ「…思い出した、正男の自慢話で聞いた事があるよ!
そのマコレフスって苗字。
ファダッド「…ほう、聞いたところジュニアを知っているようだな…。」
ザトシ「そうそう!ジュニアだ!マコレフス=ジュニアだよ!
確か正男がそいつを倒したって自慢してたよ!」
グラーダ「この俺もヴァンパイアキラーだな、なんて言ってたよね。」
ファダッド「…我が息子の死を笑い話にしていたのか…?正男は…!」
ザトシ「…あれ?お前もしかしてジュニアの父親的な存在?」
ファダッド「ご名答。見事な推測よ。」
グラーダ「それで、リッドに正男をここに連れて行かせたの?
正男への復讐を果たすために。」
ファダッド「…いい勘をしている。その通りだ。わしは正男が憎い。
正男を八つ裂きにするのはジュニアの父親としての当然の事だ。
そして正男の仲間をするお前達も八つ裂きにしなければいけない…!」
グラーダ「お前達って…、僕も入っているの!?」
ファダッド「うむ、お前もだ。」
グラーダは光の速さで逃げてしまった
ファダッド「腰抜けが…。まぁいい。少年よ。お前には二つの選択肢がある。
…1つ目、すぐさまここから立ち去る。
これを選ぶと、お前の命は助かるが、正男の命は保障できん。
…そして2つ目、愚かにもわしに勝負を挑む。
これを選ぶとお前も正男とともに地獄行きだ…。
さぁ!どちらを選ぶ…!?」
ザトシ「じゃあ…俺は!3つ目の、お前を地獄に送ってから、正男を救出する
を選ぶぜ!」
ファダッド「何…!?愚かな…。まぁいい。怖いものしらずとは実にこのこと…。
これまでにない永遠の恐怖を与えてやろう!!!」
ザトシ「お前を倒して正男を救い出すぜぇ。さぁ覚悟しやがれぁぁ!!」
-------------------- その隣の部屋 ---------------------
シャーバ「…ザトシの奴、無茶するけぇー。
伯爵と勝負だなんてぇー。」
ルノン「ファダッドって名前だったんだね。伯爵様。」
リッド「…あ、そうそう話は変わるが、二人とも、大事な話がある。
今すぐ悪魔城に戻ろうぜ。」
ルノン「大事な話?」
リッド「まぁ悪魔城に帰ってから話すぜ。」
シャーバ「今から帰るのけぇー?俺はザトシと伯爵のバトルを
最後まで見届けたいけぇー。ま、勝者は決まってるがなぁー。」
リッド「そうか、んじゃシャーバはザトシと伯爵様の勝負が終わってから
悪魔城に来てくれ。そしてどっちが勝ったか教えてくれよ。」
シャーバ「了解けぇー。俺はここへ残っとっけぇー。
お二人は悪魔城で待っといてくれけぇー。」
ルノン「まぁ私も勝負が気になるけど、どうせ伯爵様の勝利だしね。
私も悪魔城に戻っとくよ。で、その大事な話って奴は
シャーバが帰ってきてからするの?リッド?」
リッド「その通りだ。じゃあ俺らは悪魔城で待ってるよ。
勝負の結果を教えてくれよ。頼むぜ、シャーバ!」
そしてリッドとルノンは悪魔城へ向かった
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