ザトシ「さて、ここで休憩だ。ぶらり旅の次も目的地でも決めようぜ。」
グラーダ「大賛成だよ!……ん!!??」
その時、グラーダは地面が微妙に揺れているのを感じた。
もちろん、ザトシは感じていなかった。
ザトシ「お?どうした?グラーダ?」
グラーダ「…地震だよ。まだ人間が感じないような揺れだけど、
僕には分かる…。この揺れ加減だと、あと二時間くらいで
めちゃめちゃ大きい揺れが来る…。」
ザトシ「地震?俺は何も感じないが…。」
グラーダ「………。」
グラーダは黙って大火山の方を見た
ザトシ「む…?どうした…?(自分も大火山の方を見る
ザトシは、大火山の様子を見たところ、別に噴火しているわけでもなく
いたって正常な状態に見えた。
ザトシ「なんだぁ、何もないじゃないか。いきなりお前が真剣な顔で
見だすから、てっきり噴火でも起こしているのかと思ったぜ…。」
グラーダ「…いや、もうすぐ大噴火を起こすよ。どう考えてもこの地震の
揺れ方はおかしいよ…。グラーダ一族にしか分からないような
超微量の揺れがこんなにも続くなんて…!大火山へ急ごう!!
ザトシ「大火山だと?」
グラーダ「…大火山で何か異常が起こっているに違いない!!」
グラーダは突然、大火山の方へ走りだした
ザトシ「おい!待てって!…追いかけるしかねぇな!」
-------------- 悪魔城の展望台 ---------------
シャーバ「まだ大火山に大きな変化は無いけぇー。」
リッド「まぁそう早くは来ねぇわな。」
ルノン「…うーん、こっちの望遠鏡でも変化は無いよ。……えっ!?」
ルノンは大火山の方へ走るグラーダを発見した
ルノン「あの小ささ…、間違いないよ!あいつザトシのグラーダだよ!」
サモン「…どうした。いきなり?」
ルノン「あ!ザトシも発見!…ザトシ達、大火山へ向かってるよ!」
リッド「あん!?ザトシが大火山へ!?」
シャーバ「お!こっちの望遠鏡からも確認できるけぇー!
あいつら…何をするつもりなんだけぇー?」
サモン「…間違いない。もうじき大噴火と大地震が同時に起こる。
さすがグラーダ一族。もうわずかな初期微動に気づいたか…。」
クエイク「…行きましょう!大火山へ!またザトシに邪魔されますよ!」
ルノン「私もそのつもり!行こう!」
サモン「待て、ルノン。」
ルノン「えっ?」
サモン「リッド、ルノン、シャーバ、お前達はここで待機しておけ。」
リッド「あん!?何でだよ!?」
サモン「…行くのは俺とクエイクだけでいい。もし噴火に巻き込まれて
死んでしまったらどうすんだ…!?俺とクエイクは噴火の被害を
避ける事ができる自信があるが、お前らはどうも心配だ…。」
シャーバ「…まぁそうかもけぇーな。俺らも行っても足手まといになりそうけぇー…。
しかも俺は暑いところは苦手だけぇーな。」
リッド「っく、まぁこういう時は仲間が少ないほうがいいしな。待機しとくぜ…。」
ルノン「うへ、心配してくれてたんだね。まさかあなたからそんな発言が
出るとは思わなかったよ。」
サモン「別に心配していた訳では無い…。足手まといは不必要だと言いたかったが
遠まわしな言い方をしてしまっただけだ。…勘違いしないで欲しいな。
…さて、クエイク!行くぞ!」
クエイク「ふふ、興奮してきたよ。僕はこんな緊急事態が大好きなんだよ…。
大火山へ出発だぁぁぁぁ!!!」
そしてサモンとクエイクは悪魔城を飛び出していった
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