ザトシ「ふぅ、下山したぜ。ああ、長かった。」
グラーダ「さぁーて、ぶらり旅の続きをしよー。」
???「…あのー、ちょっとお聞きしてもいいですか?」
ザトシは声のする方に振り向くとそこには4、5歳くらいの少年が立っていた
ザトシ「なんだ?あ、そうそう。お名前は?まずは名前を聞かないと。」
ソン「あ…、僕は"ソン"と申します。"マコレフス=ソン"です。」
ザトシ「うへぇ、俺はザトシ。で、こいつはグラーダ。」
(マコレフス…。また伯爵家の人に会っちゃったぜ…。)
グラーダ「ふふ、ちょっと小さいけどグラーダの仲間だよ。宜しくね。
あ、そうそう。で、聞きたい事って?」
ソン「…悪魔城への道を知りたいのです。…僕、伯爵家のしきたりで
お坊さんの家で修行をしていたのですが。5歳になったので、
悪魔城へ帰るという事になりまして…。」
ザトシ(5歳にしてはしっかりとした喋りだな…。
さすが貴族の子供って感じがするぜ…。)
グラーダ「悪魔城の場所?…えーと、僕達は知らないけど、確か正男なら
知ってるはず…。正男、自慢話で悪魔城に入ったって言ってたし。」
ザトシ「お、じゃあこの子といっしょに正男の所へ行くか?グラーダ。
で、後は正男に任せてこの子を悪魔城まで帰らせてあげるっていうのは?」
グラーダ「お、ナイスアイデア!」
ソン「悪魔城まで、連れて行ってくれるのですか…?」
ザトシ「おう、お兄さんに任しとけ。お家まで帰らしてやっよ。」
ソン「ありがとうございます!見知らぬ者にこんなに親切に
してくださるなんて、なんと心の広い方でしょう!」
ザトシ「…へへ、そりゃどうも。さぁ、正男のもとへ出発だぜ!」
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