クリス「ねぇ、そういやグラーダは？いつも一緒にいたでしょ？」

ザトシ「…誘拐されたんだよ。なんか白仮面タキシードのお兄さんに…。」

クリス「誘拐！？こういう時こそ警察の出番ね。で、そのお兄さんの名前は？」

ザトシ「名前？確かジョーカーだったな…。…というか、もういいぜ。
　　　　別に助けに行かなくてもＯＫだ。奴なら帰ってくるさ、いつか。
　　　　被害届を出す問題でもねぇな。これは。」

クリス「ジョーカー…？まさかヴェルモンドでも活動しているのね…。」

ザトシ「む、知ってるのか？そのジョーカーって奴を。」

クリス「もちろん、オフィサルの最大の敵だもんね。
　　　　…そのジョーカーって奴は、ある犯罪組織の幹部的な存在なの。」

ザトシ「犯罪組織ぃ！？グラーダ達は犯罪組織に誘拐されちゃったのか…！」

クリス「ＰＰＰ(プラネットスリー)って知ってる？その犯罪組織の名前よ。
　　　　超高度な科学技術を駆使した犯罪ばかりを起こす事から
　　　　"超科学組織"とも呼ばれているの。」

ザトシ「超高度な科学技術？すげぇなそのＰＰＰって組織は！」

クリス「例えば、ロボットに犯罪を起こさせているっていう事が、
　　　　一般の科学者から見たらありえない技術らしいの。
　　　　完璧な人工知能を持ちながら、戦闘にも対応できる
　　　　ロボットの製造なんて不可能っていうの常識だったんだけど、
　　　　ＰＰＰはそれをやってのけた訳…。」

ザトシ「ラノシザーとかもそのロボットの一種なのか？」

クリス「そうよ。…どうやって造ったのか知りたいぐらいだわ。
　　　　…で、グラーダ助けなくてもいいの？被害届を出す？」

ザトシ「…そんな危険な組織に捕まったんだから少しは心配だが。
　　　　まぁ、大丈夫だろう。きっと逃げて帰って来るぜ！
　　　　あいつ、逃げ足だけは光の速さだからな！」

クリス「確かにあの子、逃げ足だけは神速だもんね。
　　　　きっと大丈夫よね。」

-----ザトシ達がいる地点よりかなり先の所------

クエイク「…さて、工事はしっかりと続いているかな？
　　　　　サボっている奴がいないかチェックしないとね。」

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