ルノン「ここだよ。意外と着くの早かったね。」
ザトシ「…ここに正男がいるのか。」

 ザトシはPPP本拠地を見上げた、錆びた煙突から緑の煙が噴出しているのが見える…

ザトシ「いかにも怪しい感じだな。…さて、ルノン、
    どうやって入ろうかねぇ?」
ルノン「罠が仕掛けられてそうだから、正門からの進入は
    やめた方がいいね。…裏口から入るのはどう?」
ザトシ「ナイスアイデアだぜ!」

-------------------- そして… ---------------------

ルノン「…あれぇ?裏口、閉まってるね。まぁ当然だよね…。」
ザトシ「でも正門の扉よりははるかに小さな扉だぜ、こりゃあ。
    俺のジャスティスキックで簡単に壊せそうだぜ?」

???「リッドのお仲間さん…?」

ルノン「…?」

 声のする方を見ると、そこにはスピーカーがあった
 どうやら放送によって話しているようだ

???「わざわざ裏口から来るとは賢い判断ね…。
    で、その横にいるのはザトシだよね…。
    私の父、ファダッドを倒したらしいじゃない…?感謝してるよ。」

ザトシ「あん?感謝?お前は父さんに何か恨みでもあんのか?」
ルノン「ファダッドの娘…?もしかしてあなたはシスター?
    ジュニアの姉だよね?」

シスター「…正解。まさか生きてるとは思わなかったでしょ…?」

ルノン「生きて安心だよ。でも今までどうやって
    暮らしてきたの?失礼な質問だと思うけど…。」

ザトシ(やべぇ…、話についていけねぇ…。果たして
    この2人は何について喋ってんだ?)

シスター「祖父のもとでこっそりと暮らしていたの…。
     …やさしい祖父が捨て子の私を拾ってくれたんだよ。」

ルノン「祖父のもとにいたのね…。で、もう一つだけ質問。
    ソンを誘拐し、悪魔城に脅迫状を送ったのはどうして?
    やっぱり古い決まり(←No.54参照)によって捨て子にされたから?」

シスター「…いえ、恨みがあるからという理由では無いの。
     悪魔城は私達の計画の邪魔となる存在だからね…。
     伯爵家の主要幹部を全員呼び出し、もぬけの殻
     となった悪魔城をぶっ潰しちゃおうと考えていた
     んだけど…、実際に来たのはリッド一人…、予想外ね。」

ルノン「伯爵家ではなく悪魔城が狙いだったの?不思議だね。」

シスター「あなたは何も気にしていないと思うけど…。悪魔城の
     城壁に使われているブロックは、ある妨害電波を放つ
     鉱石で作られているんだけど…。…その妨害電波が私達の
     計画の邪魔になっているの。悪魔城を潰し、妨害電波を
     完全に消したら私達のすばらしい計画が実行できる…。」

ルノン「すばらしい計画?なんか怪しい響きね。」

シスター「…とにかく、お二人さん。今から裏口の門を開くからね…。
     勇気があるなら入っておいで…。…2人とも洗脳して、
     リッドと正男に続くPPPの手先にしてあげるよ…。」

 静かな機械音と共に、裏口の扉が開き始めた

ザトシ「お!扉が開いたぜ!…おい、シスターさんよ。お前の
    今の発言は"挑戦状"って奴か?ふん、受け取ってやるぜ。
    正男とリッド…、元に戻してやるぜ!」

ルノン「その意気だね!…リッド、待っててね!」

 そして2人は裏口からPPP本拠地へと進入した


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BGM:VGMusic
曲名:RUNNING THROUGH THE CYBER WORLD(バトルネットワーク ロックマンエグゼ)