クリス「着いたわよ、ここが最新科学の国"ラインハル"の中枢都市よ。」
ザトシ「へぇー、一体どんな町並みなんだ?(周りを見渡す

 ザトシが周りを見渡すと、そこには木製の家々が並ぶ田舎町が広がっていた

ザトシ「おいコラ、俺はだまされないぜ。なんだこの田舎町は?いや、
    それにしても田舎すぎるだろ。田畑ばっかりじゃねぇか。
    …こんな田舎町が中枢都市な訳ねぇーだろうがよ。」

クリス「ふふ、わざと田舎町に見せているのよ。ここが中枢都市だって
    分からないようにしているの。逆に、どうでも良い都市ほど
    科学都市っぽい街づくりになっているのよ。」

グラーダ「いわゆるカモフラージュってやつだね!」
クリス「その通りよ。ここはとっても重要な都市だしね。見た目は
    田舎町だけど、この地下にはラインハル国内の全ての主要機関が
    集中しているのよー。
    …あ、そうそう。ザトシ、これを渡しておくね。」

 クリスは、カードの様なものをザトシに渡した

ザトシ「なんだこれ?」
クリス「ほら見て、あそこに白くて大きな建物があるでしょ?あれが
    オフィサル本部なの。で、そのカードはオフィサル本部へ入る
    ための"カードキー"ってやつなのよ。
    …それを使って先に入っといて!私はここまで来たついでに
    買い物でもしてから本部へ戻ろうと思ってね。
    入った所すぐのロビーで待っていてよ。すぐに戻ってくるからさ!」

ザトシ「了解だ。あの白い建物だな?じゃあ先に入っとくぜ。グラーダ、行くぞ。」
グラーダ「うん!」

---------------- オフィサル本部 ロビー -----------------

ザトシ「ふぅ、入れたぜ。まぁ、このカードキーがあるから当然か。」
グラーダ「よーし、ここで待っておけばいいだね!」

???「んー、見慣れない顔だねー。」

 ザトシ達の目の前に、橙色の髪の毛をした男が立っている

ラックス「まぁー初めまして、僕の名はラックス。当然、
     ここの職員の者さ。君も僕と同じ科学警察の一員?
     …んー、違うよねー、分かるよ。何しに来たんだい?
     そんな赤い怪獣を引き連れて。んー、不審者ってやつ?」

ザトシ「待てコラ。俺、不審者じゃねーぜ。ちゃんとあんたの同業者から
    許可貰って入ってきたんだよ。」

ラックス「んー、科学警察の本部へ普通に入ってくるとは君は命知らずだねー。
     ここは当局の職員以外は立ち入り禁止なんだけどなー。」

ザトシ「まぁ俺は科学警察の一員じゃねぇよ。だがしかしよ、
    許可貰ってんだよ、許可をよ。ほれ、このカードキーを見ろや。
    これが証拠だろうよ。俺達は別に悪さをしようとしてる訳じゃねぇぜ。
    ただ俺達はここでお前の同業者を待ってんだよ。なぁグラーダ?」

グラーダ「そうだよ!勝手に不審者扱いはひどいよ!」

ラックス「んー…、わざわざ本物に良く似た偽カードキーを作ってまでも
     進入するのかー。…さーて、もう話は終わりだ。
     不法侵入の罪だ!僕は君を逮捕するしかない!んー、覚悟!」

ザトシ「おいコラ。何が"偽カードキー"だよ。お前はどこまで俺達を
    信じないつもりなんだよ。…まぁいい、そっちがやる気なら
    こっちもやるしかないぜ!ラックス!覚悟しやがれ!」


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BGM:VGMusic
曲名:Surge of Power!(ロックマンエグゼ6)