ザトシ「む?なんだあの集まりは?」

 何か特殊な武装をした数十人の人々が隊列をつくっている…。
 そしてその隊列の先頭にはラックスの姿があった

グラーダ「ねぇねぇ、ラックス。こんな夜中にオフィサル本部前
     に集まって何やってるの?(そう言いながらラックスに近づく
ラックス「んー、これかい?んー、前々から計画していた
     "アクラ・ゲッソム討伐作戦"ってのがあるんだけどね、
     その作戦を実行する日が今日だからね、こうして
     みんなを集合させている訳だよ。」

ザトシ「ほう、その作戦名を聞くには、その"アクラ・ゲッソム"って
    やつを今からぶっ倒しにいくぞー、っていう感じか?」

ラックス「んー、まさにそういう事だね。なにせ今までラインハルの
     住民を苦しめてきた怪物だからね。んー、そろそろ
     討伐しなきゃいけないっていう訳だよ。」

ザトシ「怪物か…。…アクラ・ゲッソムってどういう奴なんだ?
    で、どういう危害をラインハル国民に与えてきたんだ?」

ラックス「んー、アクラ・ゲッソムってのはねー、巨大サソリさ。
     尻尾に巨大な氷塊がある事から、"尾氷蠍"とも
     呼ばれていたりするよ。…全然見た目は違うけどさぁ、
     クラゲッソの親玉とも一部の学者から言われてたりするよ。」

グラーダ「巨大なサソリかぁ…、すごいなぁ。」

ラックス「んー、でね。そいつは"体に触れた電波の濃度を高める"って
     いう特殊能力を持っていてね、…その能力で携帯電話やテレビ局の
     電波も強めてくれるからさ、一部の人々から感謝されているんだけど…。
     んー、逆を言うと、"人体に悪影響を及ぼす電波"の濃度
     までも高めちゃうんだよねー。
     …で、その強まった怪電波により身体に異常が起こり、
     病院に搬送される人が後を絶たない訳だよ。
     …んー、だから、こうして討伐に向かおうとしているのさ。」

ザトシ「へぇ、そりゃほっとけないな。…なぁ、俺も討伐に同伴していいか?
    そのアクラ・ゲッソムってやつ、気になって仕方がないぜ…!」

ラックス「んー、ごめんね。一般人までも巻き込むなと上層部の人間
     から、きつく言われているからね。残念だけど、君は参加できないね。
     …おっと、そろそろ出発しなきゃ!んー!行くぞ!お前ら!!」

 そして、ラックス率いる討伐隊は出発した



グラーダ「残念だね。アクラ・ゲッソム討伐に同伴できなかったね…。」

ザトシ「うーむ、やっぱ気になるぜ、そのアクラ・ゲッソムってやつ。
    …よし!グラーダ、討伐隊の後をこっそりとついて行くぞ!」

グラーダ「…尾行をしてまで見たいんだね。うん、分かったよ。
     僕もそれにつき合うよ。どうせ暇だしね。」

ザトシ「よし、決まりだ。討伐隊の尾行開始だぜ!」


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BGM:VGMusic
曲名:神獣の洞窟(ダーククラウド)