キィィ…(扉を開ける音
ザトシ「ふぅ、ここが頂上か。…む!?」
ザトシ達の目の前には異様な光景が広がっていた。
床のいたる所に武装をした人々が倒れている…。
だが意識を失っているだけで、死んではいないようだ
グラーダ「あの鎧って討伐隊の人が装着していたものだよね…。
…あ!ザトシ、見て!ラックスも倒れているよ!」
ザトシ「全員、アクラ・ゲッソムにやられてしまったって事か?
…むぅ、やばいな。早くこいつらを地表へ移動させないとな。
こんな寒い所に長居させてたら体温が極限まで下がってしまうぜ…。」
グラーダ「アクラ・ゲッソムに見つからないようにこの人たちを
地表まで運ばないとね!…といっても、これだけの
人を一人ずつ運ぶのはさすが骨が折れるよね。
リヤカーっぽいのがあったら助かるんだけど…(周りを見渡す
…って、うわぁ、噂をしていたら本人登場だよ!
ザトシ!上!上を見てよ!」
ザトシ「本人登場だと…?(上を見る
扉の少し上あたりの壁面に、藍色の巨大なサソリがはりついている…
ザトシ「うわぁ、本当に本人登場だぜ!…とうとう出やがったか。
こいつが尾氷蠍"アクラ・ゲッソム"って奴か…!
…よし、グラーダ、こいつを協力して倒すぞ!」
グラーダ「ええ!?戦うのぉ!?このデカブツとぉ!?なんでぇ!?」
ザトシ「…こいつ、人を困らせてんだろ?人体に悪影響を与える電波の
濃度を高めて、人を病院送りにしまくっているんだろ?
…討伐隊が無理なら、俺達がこいつを倒すしかない!」
グラーダ「いや、それはそうだけどさぁ!無理だよ!踏み潰されるよ!
と、とぉにかく!僕は逃げとくよー!!」
グラーダは光の速さで逃げてしまった
ザトシ「あいつが逃げるのを久しぶりに見た気がするぜ…。
…さて。一般の人、そして討伐隊の人を傷つけた罰だ!
この電波塔の頂上から突き落としてやるぜ!覚悟!」
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