グラーダ「この城、ネジ等の金属製の接合素材が全く使われてないや。
さすがレンガ造りの建物だね。…というか、
今まで見た伯爵家関係の建物って全てレンガ造りだったような…?」
ラックス「んー、これじゃイタズラのしようが無いね。……んー?」
ラックスは何者かの気配を感じた。
グラーダ「ラックスー、どうしたの?表情がどこか真剣だね。」
ラックス「んー、気をつけて。敵、いるよ、…たぶん。
少し戦闘体勢に入ったほうが良いかもね。」
???「なるほど、さすが警察機関の人間なだけはありますね。
忍び寄る黒い影に、もうお気づきになりましたか…。」
積み上げられた木箱のてっぺん、そこから一人の男が飛び降り、
ラックスの目の前で見事な着地をした。
ソン「見ましたよ、僕。…あなた、工事の作業員を片っ端から
倒していましたよね?…何が目的かは存じません。
ですが、目的はどうあれこれは単なる妨害活動にすぎません。
この城の完成を遅らす様な行為、僕は断じて許さない。」
グラーダ「ソン!?…ど、どうしたの!?どうして
君はこんな勝手な工事に協力しているの?
これ、不正行為だよ。君は真面目な子だったよね?
これ、君の大嫌いな"やってはいけない"行為なんだよ?」
ソン「…僕、疲れたんです。伯爵家の人間は教養が必要だという
理由で義務付けられる朝昼晩のお勉強…、もう嫌です。
僕、勉強に疲れました。だから、これからは不真面目に生きます。」
グラーダ(うっわぁ、やっぱり幼い頃から勉強漬けにしておくと
こんな子が育っちゃうのかぁ…。ああ、怖い怖い。)
ラックス「んー、伯爵家のスパルタ教育にはもうウンザリ
という訳だね。」
ソン「さて、ちょうど良い、…あなた方の血、頂きましょうかね。
これは伯爵家に逆らった罪です。覚悟なさい(かまえる
ラックス「んー、マコレフス=ソン…、強さは全くの未知数…。
これは面白い戦闘になりそうだね(かまえる
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