グラーダ「ねぇ、陣。目の前にある大きな門…、もしかして
     金山への入り口?」

 目の前にそびえる鋼のゲート。ゲート内の門は開いたまま、
 これはサモム軍の侵入の跡であろう。

陣「…間違いない。このゲートは金山への入り口…。むむ、
  いつもここでは政府の人間が検問をしているのだがな…。
  やはりこの大荒れの状況では仕事のしようが無い、
  という事か…。」

 陣は門を見上げた。すると、彼の視界に橙色の何かが映る。


陣「む、門のてっぺんに誰かが立っているぞ…。」

グラーダ「あ、僕も見える。オレンジ色の何かだね。」


???「っか!偶然の遭遇だぜ!…陣!グラーダ!
    お前らと会うのは久々だな!」

 橙色の何かは陣たちの存在に気づいた。…そして門から飛び降り、
 陣たちめがけて急降下。


陣「…む、こちらに来るようだな。」


???「そい!(地面に着地
    …陣、会いたかったぜ…!(立ち上がり、右手のハサミを陣に向ける

 橙色の何かは見事な着地をきめた。落下から着地まで…、
 それは1秒もかからない早業だった。


陣「…ふん、ラノシザーか。…貴様と遭遇するとは予想外だな。」

ラノシザー「っか!ヴェルモンドで荒れ事が起こってるって評判だから
      こうして見物に来たって次第だぜ!」


陣「…すまないが、貴様とかまっている暇など無い。
  先を急がせてもらうぞ。……と、言いたい所だが。
  貴様、どいてくれなさそうだな、用件が済むまで。
  …もしかしてアレか、俺と手合わせ申すといった具合か…?」

ラノシザー「おぅ、こころの友よ。よく分かってるじゃねぇか。
      伯爵家が暴れている様子を見ていると、だんだん
      俺も暴れたくなってくる訳よ。このお祭りごと、
      楽しまずにはいられねぇ!…陣!俺の腕慣らしとなれ!
      まずはお前を倒してからだ、国内で大暴れするのは!」

陣「ヴェルモンドでひと暴れする前に体ほぐしの勝負を、という事か…。
  ふん、貴様、この俺で腕慣らしとはな…。まぁいい、力の差を
  見せつけてやろうか…(ふところから、サーベルを取り出す

ラノシザー「かっかっか!…豪速の突進、確実な斬撃!
      8等分にちょん切っちゃうぜ!?……陣、覚悟ぉ!」


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BGM:VGMusic
曲名:Crash II(ロックマンゼロ2)