陣「見たところここが頂上のようだな…。」

 彼は周りを見回す。頂上はとても高地、もはや地上の
 街の風景など見えない。


グラーダ「ふぅ、一足遅く到着…。」

 最後のブロックをのぼりきり、グラーダも頂上に到着したようで


陣「…グラーダ、ご苦労。その丸い体でよくここまで
  のぼれたものだな…。」
グラーダ「でへへ、そりゃどうも。」


???「ハハ!まさかの人影ダナ!こんな高いところまでご苦労様ダ!
    何の目的でのぼってきたんダ?…まさか、この俺様の
    直筆サインでもちょうだいしようってカ!ハハハハ!!」

陣「…!!(サーベルを取り出し、戦闘態勢に入る


???「…ハハ!少し遊んでやろうカ!これを避けてみナ!」

 青白いフラッシュと共に、陣たちの真上に緑屋根の家が召喚された。
 そしてその家は陣たちめがけて垂直落下。


陣「…家を召喚するだと!?」

 陣はグラーダをかかえその場から離れた。


 ドォン!!

 緑屋根の家は、陣たちがいた元の位置に豪快に落下。その場の足場もろとも
 崩れてしまった。

グラーダ「ふぅ、なんとか避けれたね。ありがとう!陣!」
陣「召喚術で家を呼び出すとは…、しゃれた事をしてくれるな…。」


???「ハハ!さっきのは"召喚術"では無いゾ!お得意の
    超能力で家を瞬間移動させたまでダ!
    …それにしてもお前、なかなかのやり手ダナ!気に入ったゾ!」

 また青白いフラッシュがその場に響く。
 レックが姿を現した。


レック「…ン!お前、誰かと思ったら陣ダナ!…有名人登場ダナ。
    しかも横にいるのは小さなグラちゃん!…これまた有名人ダ。」

グラーダ「でへへ、僕も有名人なんだね。」
陣「…レック、貴様に会いたかったぞ。(サーベルをレックに向ける
  早くこの街から出て行け…。やりたい放題をするのは
  公の迷惑にならない程度にしろ…!」

レック「ハハ!お前ェ!分かってないナ!他人の迷惑を考慮して
    やりたい放題なんてつまらないダロウ?
    …クク、この俺様が真のやりたい放題の教えてやろうカ?
    今なら授業料ゼロだゾ?ハハハ!!」

陣「ふん、…ならば武力行使といった所か。」

レック「オ?俺と勝負とナ?ハハ、伯爵家幹部でサモンに
    続く強者の俺と一戦まじえようってカ!?
    …こりゃあたまげた勇気ダナ!お前、面白い奴ダ!
    刺激ある一戦にしようカ!…ハハ!覚悟ォ!」


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BGM:VGMusic
曲名:Final Chapter - 産土神 - The Stone-Like(斑鳩)