レック「ハハ!お前、いいセンスしてるナ!初戦という訳もあり
    少し手加減してやったが、ここまで強いとは予想外だゾ!スバラシイ!!」

陣「…手加減ありの勝負だったのか。道理で弱いと思ったぞ…。」

レック「楽しい勝負だったゾ!実に満足ダ!…さーて、このヴェルモンド国内では
    もう遊びきったと考えてよいダロウ。他の国に行ってやりたい放題でも
    するカナ!アバヨ!」

 レックの体が細かな光の粒子となり、南方の空に向かい飛んでいった


グラーダ「…陣!何度も言うけど、やっぱり君は強いね!
     まるで格闘ゲームの隠しキャラかのような強さだよ!」
陣「…任務完了。これでレックはヴェルモンドから去ったな…。
  よし、残る作業はただ一つ…、後は水道施設に向かうだけだ…。」

 そう言うと、陣はグラーダをおんぶした。


陣「グラーダ、よくしがみついとけ…。ここから飛び降りるぞ…。」
グラーダ「おぅ、ちゃんと着地位置もコントロールしてね。
     変なところに降り立ったら何かと困るもんね。」
陣「…安心しろ。着地予定の場所は把握済みだ…。」

 グラーダをおんぶしたまま彼は足場から飛び降りた。
 落下の際の、体を打ちつける風が微妙に冷たい。

 しばらく落下して…


 バシャーン!と、水をはじく音。
 そう、彼らの着地地点は水面。
 着水の際の、体を打ちつける水が微妙に痛い。


グラーダ「お、川のど真ん中に見事じゃすとみーとだね。
     無事に着地し着水できましたとさ。」
陣「…グラーダ、ついて来い。この川は城下町の水道施設に
  直結しているという便利なもの…、この川に流されていけば
  見事に目的地である水道施設に着くという結論だ…。」

グラーダ「わぁお、ラックスと同じ行雲流水の作戦だね。
     さっすがラインハルを守るおまわりさん、地形利用がうまいね。」
陣「全速前進…、行くぞ。」


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