水道施設をぐいぐい進む陣たち。
 彼らが今いるのは"下水道への入り口がある部屋"。
 この部屋の端には下水道に直通する土管が設置されてある訳でして。

グラーダ「あの土管を抜けると、下水道へ侵入できるんだね。」
陣「…今すぐ土管を抜け、下水道に侵入したいところだが
  いま優先すべきは"犯人探し"…。今はこの部屋に用は無いな…。
  …ひとまず戻るぞ。」

 陣は回れ右をし、視線を後ろに。
 まさにこれから部屋を出ましょうといった場面。
 …と、その時。


 ガチャ!

 ドアのぶをまわす音ともに、何者かが部屋に侵入してきた。


陣「…貴様は八ツ葉だな。」

八ツ葉「…訪問者って、陣とグラちゃんだったのね。
    どうもです!私のテリトリーにようこそ!」

グラーダ(…え、何この人…?なんで下半身がクモなの?
     どういう過程でそうなっちゃったのか気になるなー。)

陣「…ふん、どうもここらでこの水道施設を毒の発生源とした
  水質汚染が起こっているようだが、貴様…何かそれに
  関係していないか…?…良い情報があれば聞かせてくれ。」

八ツ葉「オゥ、イエス!もしかしてその犯人って私かもね。
    確か1時間ほど前、水道施設内の貯水池を暖かくして、
    足湯をしていたの。…たぶんその時に私の脚から
    噴き出る毒が貯水池の水と混ざり、水質が
    えらい事になってもうたんだと思うよん。」

陣「…ふん、自白のみを証拠とするのはできれば
  避けたいのだが、ここは仕方が無い、犯人が貴様で確定だな…。
  …さて、逮捕だ。」

 陣は懐からサーベルと手錠を取り出した。

八ツ葉「え、逮捕?」
陣「…もちろんだ。」
八ツ葉「…あら、そういえばあんたって警察だったのね。
    すっかり忘れていましたよん。」

 彼女はジャンプして後退し、陣から離れた。


陣「…抵抗はできんぞ。俺から逃げれると思うな…。」

八ツ葉「いえ、抵抗できます。逃げれます。
    …だってあんた弱いし、サモンに負けた様じゃ
    私を力で抑えるなんて無理よん。」

陣「…ふん、俺の実力をあなどるな…。」

 彼はサーベルの刃先を八ツ葉に向けた。
 戦う気マックス、完全に戦闘態勢にはいりました。

グラーダ「陣!格闘ゲームの隠しキャラなみの強さを持つ君なら
     こんな怪物すぐにやっつけれるよ!頑張って!!」
陣「数分で終わらせるぞ…。八ツ葉、貴様を倒す…。」

八ツ葉「げっへっへ、自信たっぷりね。
    …軽く踏み潰しちゃいましょう。かかってきんしゃい。」


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BGM:VGMusic
曲名:FORSAKEN SANCTUARY(ソウルキャリバーIII)