ザトシ「この山…岩肌が真っ黒だな。夜中に登ると
    遭難すること間違いなしだぜ。」
陣「…む、何者かの気配がするぞ…!」

 小さな翼を頑張って動かし、帽子をかぶったポッピーが
 こちらに近づいてきた。

郵便ポッピー「ぽっぽー!!速達ですよ!」

 そう言うと彼は、陣に一通の手紙を渡した。

郵便ポッピー「必ず読んでね!!」

 そして帽子をかぶったポッピーはどこかに飛んでいってしまった。


陣「…速達だと?えらく重要な内容の手紙なんだろうな…。(手紙を開く
ザトシ「で、どんな内容だった?」

陣「…ふん、これは会議への召集の手紙だな。」
ザトシ「会議だとぉ?」
陣「うむ、これは非常に重要な会議でな…。
  ラインハルの国政に関する要人しか呼ばれないという
  まさにトップシークレットの会議という感じだ…。」

ザトシ「で、そのすげー重要な会議にお前が呼ばれたと?」
陣「…まぁ、そういう事になるな…。」

 陣は手紙を懐に入れ、下山し始めた。


陣「…すぐ戻ってくるからな。先に行っといてくれ…。」

ザトシ「あら、もう行っちゃったぜ。
    …それにしても陣、そんな会議に
    呼ばれるほどのお偉いさんだったのかよ…。
    …さて、これからは一人行動だな。」

 ザトシは体をのばし、深呼吸をした。


ザトシ「向かうはヴェルモンド!…全速前進だ!」


サポートページへ移動する。


BGM:VGMusic
曲名:Silence(アクスレイ)