ザトシ「よくよく考えると、こうやって単独行動をするのは
    かなり久々の事だよな。」

 単独行動の気楽さを感じながら楽しい登山をしている彼。
 …するとそこに。


???「…ギギィ、こんな夜中に山歩きか?」

ザトシ「む?(見上げる

 彼、上の方から謎の声が聞こえたもんですから
 ふと見上げ、声の主を探し始めたんですわな。

???「…ギギィ、この真っ暗の中じゃ何も見えんだろうな。」

 すると、声の主は巨体をうねらせザトシのもとに
 するすると近寄ってきたのであります。


???「…俺もこの暗闇では貴様がはっきり見えん。
    まぁ次第に目が慣れていき、少しずつ見えるようには
    なるだろうがな。」

ザトシ「お、だんだん暗闇に目が慣れていくぞ…。」

 彼、最初は真っ暗で何がなんだか見えなかったが、次第に
 周りの様子が見えるようになった。
 …そして、やっとのことで声の主が目に映ったのであります。

ザトシ「ん!?なんだコイツ…?あきらか人間ではなさそうだが…?」

???「ギギィ…、もちろん俺は人間なんかでは無い。
    この姿を見て分からねぇか?…ヘビだよ。俺は巨大ヘビの
    ギギーグゥって奴だ。
    …それにしても貴様、度胸あるよな。なんせ、この
    ギギーグゥ様に対して挑発してるんだもんな。」

ザトシ「お前に対して挑発?俺なんもやってないけど?」

ギギーグゥ「…へぇ、気づかずにやっている訳か。」

 ギギーグゥは目が赤く光らせ、尻尾を軽くまわした


ギギーグゥ「…そんな忌々しい色のもん身につけんじゃねぇよ!!
      俺の前で"赤いもの"を見せるとはいい度胸だな!」

 声を荒げ、彼はザトシめがけて尻尾を振り下ろした。
 もちろんザトシはそれを軽々と避けます。


 ドォーン!(尻尾が地面をたたきつける音

 ギギーグゥの強靭しっぽの衝撃音が、地面全体に響いた。


ザトシ「…お前、ゴスちゃんと同じ類の奴か。
    全ての赤いものを憎み嫌っているんだな?」

ギギーグゥ「ギギィ、そんな冷静な分析は後ですべきだな。
      …地面をよく見てみな。」

ザトシ「地面を?……まさか。」

 彼周辺の地面は、さきほどの尻尾アタックの衝撃で、
 そこらにヒビが入っているという状態。


ギギーグゥ「…そのまさかだ!(尻尾で地面を叩く

 ギギーグゥはザトシ周辺の地面を、ご自慢のしっぽでおもいっきり叩いた。
 すると、叩かれた周辺の地面が轟音と共に崩れ、
 もちろんザトシもそれに伴い、崖の下へと落ちていってしまった。


ギギーグゥ「…ギギィ、死ね。赤いもの見せんじゃねぇよカス。」


----------- そして… -----------
※同所にいる人物【ザトシ】※

 奈落の底へと落とされてしまったザトシ。

ザトシ「うーん、まさか落っことされるとは思わなかったぜ。
    …うん、でもいいや。また登ればいい事だし。
    よし、全速前進、また登るぜ。」


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BGM:VGMusic
曲名:緊急事態(ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス)