ザトシ「…あらためて思うんだが、えらい荒らされようだよな、ここ。
    これが陣の言う"デューヲ"とやらの力なのか…!」

 さっぱりしすぎた風景にあっぱれと感心したザトシ。
 彼はもの珍しそうに周りを見渡した。


ザトシ「ひゃー、グラーダたち無事かなー。
    デューヲに潰されたりしてねぇだろうなぁー。
    …ってあれ?(何かを発見

 彼、ガレキの下で赤くて丸っこい何かが隠れているのを見つけたのであります。

???「あれ?この声はもしかして…。」

 その赤くて丸っこい何かは、ゆっくりとガレキの下から顔を出した。


グラーダ「あ!やっぱりザトシだ!!久しぶりだよー!」
ザトシ「グラーダじゃん!まぁ見たところ元気そうだな!
    …てか、なんでそんな所に隠れているんだ?」

グラーダ「うーむ、実はここら辺り、セルジウッドやら変な機械やらが
     いろいろ徘徊しててね。そいつらに見つからないように
       こうして隠れているわけさ。」

ザトシ「シスターの部下がいっぱい徘徊しているっていう事だな。
    …あ、そうそう。早くヴェルモンドに帰っといた方が身のためだぜ。
    と、いうのもだな…(ラインハル打ち上げについて話す


グラーダ「な、なんだってー!?そりゃあここから離れていた方が安全だね。
     …で、ザトシは逃げないの?ここから。」

ザトシ「いや、この事をラックスにも伝えないといけないから
    俺はこのままラインハルに残っておくぜ。」

グラーダ「なるほど。…んじゃ、お先に帰っとくよー!(その場から去る



-----------ここから少し離れた地点------------
※同所にいる人物【ラックス】※

ラックス「んー、どこを進んでも全く同じ風景。」

 広い広い壊都をひたすら歩く少年が一人。
 …するとそこに


 ピチューン(何かが飛んでくる音

ラックス「…んー?(避ける

 彼は背後から飛んできた巨大な刃を避けた。
 …そしてその円形の刃は、さくっと地面に刺さったのであります。
 地面に刺さりしばらく静止した後その巨刃は、
 機械音を上げ変形していき、やがては変なつくりの
 ロボットにへと変貌をとげた。


ラックス「んー、ロボットさん、君もシスターの部下かい?」

ロコ・ティーク「もぎもんれず。」
       (もちろんです。)

ラックス(んー?なんか言語プログラムがしっかりしていない
     ロボットだね。)

ロコ・ティーク「わたしのだだえヴぁロコ・ティーク。
        どどどどどどどどどどどどどどどど。」
       (私の名前はロコ・ティーク。
        シスター様の命により、このラインハル
        への侵入者を排除する役割として働いています。)

ラックス「んー、君の言いたい事はだいたい分かる。
     僕に、"出て行け"と言いたいんだね?」

ロコ・ティーク「像です。ここさらべべいけ!」
       (そうです。ここから出て行け!)

ラックス「んー、なんか弱そうだね。…かかってきなよ。
     この僕をラインハルから追い出してみてよ。」


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