※同所の人物【ザトシ・グラーダ・ラックス・陣・シスター】※
ザトシ「…あともうひと押しだぜ。」
長引くシスターとの戦闘。
ラックスを破ったというシスターを相手に、
ザトシはちょっと苦戦してます。
とは言ってもこの勝負、戦況はいつも通りのザトシ優勢。
シスター(スタミナにとぼしい私にとって、この長期戦は不利…。
…どうしよう。)
自分の戦況に不安を感じる彼女。…すると、そのとき
???「…そろそろ疲労が見えてきたね?
このチャンスは見逃しませんよ!」
シスターの背後にある草のしげみがもぞもぞと動く
シスター「…誰?(振り向く
セットマグマ「疲れきったキミにもう抵抗する力など無い!
くらえ!マグマショック!」
草のしげみからセットマグマが飛び出す。
そしてシスターめがけて、指から黄色みをおびたマグマを噴射。
ほのかな黄色をふくんだその赤い液体は、彼女の体に直撃。
至近距離で技に直撃した彼女は、うつろな目になり
その場に倒れこんだ
ザトシ「お、まさかのサプライズゲストだぜ。」
陣「…?」
ザトシとシスターの戦闘の観戦していた陣、
ふしぎに思い、倒れたシスターのもとにかけよります。
そして彼に続き、グラーダ、ラックスも。
セットマグマ「気絶させただけ、死んではいないさ。
…それにしてもラッキーです。
散歩中のシスターを見つけ、いつ
気絶技をかけまいか見つつ彼女をずっと
尾行してたのですが、…まさかこんな
チャンスが来るとは思いませんでした。
…彼女を弱らしてくれたザトシに感謝。」
ラックス「んー、今までずっと様子をみていたんだね。
…ん?アレかい?気絶させた事だし、さっそく
招闇の塔に運ぶのかい?彼女の身柄を。」
セットマグマ「もちろん。」
ザトシ「お、んなら俺も同行するぜ!俺も塔に行って、
シスターが逃げないか監視してやるよ。」
セットマグマへの協力を申し出るザトシ
セットマグマ「ダメ。この仕事は責任もってすべて私ひとりでするさ。
君たちは別になにもしなくていいですよ。」
だがその気遣いのことばを彼は拒否。
そして彼はせっせとシスターをかかえ、
招闇の塔まで出発した
ザトシ「…よーし、俺も行くぜ、招闇の塔に。」
グラーダ「えっ?たったいま拒否されたばかりじゃないの?」
ザトシ「いやいや、どうせここにいても暇じゃん。
セットマグマが拒否しようが関係ないぜ。俺も
向かって、そこでひと仕事してくるぜ。」
陣「…俺も向かう、暇つぶしにちょうどよい。」
ラックス「んー、やっぱみんな暇なんだね。もちろん僕も行くよ。」
???「…ならば、私がテレポーテーションで招闇の塔まで
送ってあげましょう。」
青緑の一閃とともに、ジョーカーが登場。
本拠地の展望台からシスターをずっと監視していた彼、
もちろんセットマグマの行動の一部始終すべてを見ています
陣「気のきいたハカライだな。…助かるぞ。」
グラーダ(えらく親切…。もしかしたらなにかウラがあるかも?)
ジョーカー「そんな用心深い顔で見なくてもけっこうですよ。
…会話を最後らへんしか聞いていなかったので
動機は分かりませんが、どうやらあなた方は
招闇の塔に向かうそうですね。」
ザトシ(シスターが逃げないか監視するため、これが
俺達が塔に向かう理由だぜ。…どうやらジョーカーは
この事を聞いていなかったみたいだな。)
ジョーカー「そこでお願いです。招闇の塔までつれさられた
シスター様の様子を見に行ってくれませんか?
…私は体質的に闇の瘴気が苦手なので、招闇の塔では
いつもの力が出せません。どうか私のかわりを。」
ラックス「んー、なるほどね。シスターを心配している
ようだけど、セットマグマはああ見えても善人。
彼女に害を与えるような事はしないさ。」
ザトシ「様子を見て来いってか?もちろんいいぜ。
さ、早く転送してくれよ。」
ジョーカー「了解しました。」
---------- そして… ----------
※同所の人物【ザトシ・グラーダ】※
ザトシ「…さすがテレポーテーション。一瞬で着いたぜ。」
グラーダ「よーし、早くセットマグマと合流して、一緒に
シスターが逃げないか見張っておこうよ。」
彼ら2人は無事、招闇の塔に転送されたようで
ザトシ「そうだな!仲間は多いほうがいいぜ!
"全部ひとりで"とか言って強がってたが、俺達の
協力にセットマグマもきっと喜んでくれるはずだぜ。」
グラーダ(あれ?そういやラックスと陣がいない…。
もしかしたら今ぼくたちがいる正面ゲートとは
真逆の裏口に転送されたのかも。
…なるほど、双方向の入り口から攻めるという戦略だね。
ジョーカーもなかなか考えてるなぁ。)
---------- その頃… ----------
※同所の人物【ラックス・陣】※
陣「おい、あきらか招闇の塔ではなさそうだが…。
…ここはどこだ?」
ラックス「んー、完全な荒野だね。あるのは地面にしかれた
赤土のみ。まさに殺風景ってやつだね。」
塔の裏口に転送されたと予想したグラーダ。
だがしかし彼の予想はおおはばにハズれていた
今ラックスと陣がいるのは、建物ひとつ無い荒野
ジョーカー「ご安心を。ザトシとグラーダだけは
しっかりと招闇の塔に転送しましたので。」
天からジョーカーの声が聞こえる…
ジョーカー「いやー、これは私のちょっとした思いつきです。
あなた方はザトシに続き私たちの脅威となるであろう存在、
今のうちに潰しておくのが得策かなと思いましてね。
…では、ヴェルモンドから遠く離れたこの遠地で
一生さまよっといてください。さよなら。」
陣「こんな遠地に強制送還か…。
…ふん、やはり悪役は信じるにあたいしないな。」
ラックス「んー、まぁこう信じて見事にだまされたワケだけど。
…立ち止まってても仕方がないさ。ほら、全速前進
といこうよ。しばらく歩くと、宿場町に着くかも
しれないじゃないか。」
陣「…ああ、そうするか。」
どこか見知らぬ地に飛ばされたラックスと陣。
ほんのすこしの不安をいだきつつ、彼らは歩き出します
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