ボス解説


※同所の人物【ザトシ・グラーダ】※

ザトシ「寒々とした湿地だぜ。早く抜けたいよなこんな所。」

 主人公の勘を頼りに浩二のもとへ向かうザトシたち2人。
 彼らが今あるいている場所、そこは巨大な湿地でした


???「オイオーイ、それは酷評じゃねぇーかァ?
    住みやすいぞ、エサも豊富でさー。
    すみかに使うにぁいい場所。お前も
    住むか?…お試しに、住んでみるかー?」

グラーダ「聞きなれない声!…ザトシ、これ敵かも!」

???「定住先の土地を紹介しただけで敵かー?
    …まぁ、将来の定住先の紹介を、お前に
    したところでそれは無駄なコトかもな。
    なぜならー…」

 その瞬間、ザトシたち眼前の水たまりから出てくる巨大ヘビ。
 長い体をうねらせ、するすると出てきた彼、

???「もうお前らに未来なーんて無いからなー!
    数分後、2人とも俺の腹の中だろうなっ。
    …兄上ギギーグゥを打ちのめした罪として
    お前を食べちゃうぞォ。」

ザトシ「やっぱり赤狩り同士での情報網ってのがあるんだな、
    そんなニュースを知っているとは。」

ググーガァ「情報網?そーんなもんはない!俺と兄上以外にも
      赤をにくむ者はいるそうだが、そいつらとは別段
      連絡なーんてとってねぇ。まっ、俺ググーガァは
      兄上ギギーグゥと強い"赤の共鳴"があるからな、
      兄上のいま見えている視界・思っている気持ち・
      体の状態が互いに分かるってことよォ。」

 そう、彼は、兄ギギーグゥのザトシへの敗北時の
 "くやしい気持ち"、"傷ついた体"、そして"目の前に見えている
 ザトシの姿"を感受し、その無念を兄と共に共有していたのです

ザトシ「こりゃ強いキズナだぜ。兄の敗北とそのくやしさを
    "誰かから『聞いた』"のではなく、"自分自身で『感じた』"
    とのケースだからこりゃ相当な恨みがあるだろうな、俺に。
    …よし、来い。相手になるぜ。」

ググーアァ「残念だなー。俺はバカじゃねー。兄を倒したお前と
      戦っても、勝てるわけなーいだろーがよォ!
      そこでだ、お前の代わりに、付き添いであるアイツに
      苦しみを与えちゃうぞォ。」

 すると彼の視線はまっすぐ、グラーダに

グラーダ(まぁ僕、ザトシより真っ赤だし、いつか赤狩りに戦闘相手
     として指名されると思っていたけど…。どうしよう…。)
ザトシ「おい!それは卑怯だぜ!勝利が見込めないからって、復讐相手
    を直接ねらわず、その身近な者を変わりに傷つけようってか?」

ググーガァ「そーした方がァ……よりお前の傷つけるコトができるだろ?
      …自分が傷つくのはかまわないが、仲間が苦しみを負うのは
      けっこうつらいだろォ?そして、もち、俺もそうだ。
      自分がやられるより、兄上が傷つけられる方がより
      強い怒りを生むってことよォ!!」

グラーダ「…うん、分かった。お望み通り、相手になるよ。」
    (もしここで僕が戦いを拒否して、代わりにザトシが
     ヤツにつっかかっても、ヤツはザトシへの応戦の合間に
     僕にも攻撃を加えてくるはず…。するともちろんザトシは
     ヤツへの攻撃だけでなく僕を守りもしなきゃいけない。

     "ザトシと僕に攻撃する"ググーガァと、"ググーガァに
     攻撃しつつ僕をかばう"ザトシ、そして"何もしない"僕。
     こんな、ザトシに迷惑をかける構図を描くわけにはいかないよ。
     ここは戦いを受け入れ、
     "僕を攻撃する"ググーガァと"ググーガァを攻撃する"僕
     という構図に持っていったほうがいいに決まってる。)

ザトシへの配慮から、彼は戦闘相手としての指名を受け入れました

ググーガァ「…なーるほどォ。いい度胸じゃねーか。」
ザトシ(そういう判断に出たか…。まぁこれも戦士としての意思表示。
    その意志を俺は、いやいいからここは俺がいくぜと
    取り下げるコトはできないぜ。
    …ここはとにかく、その勇気を尊重し、見守るしかできないな。)

 グラーダの勇気を尊重し、とやかく言わず見守ろうと決めたザトシ。
 というわけで彼は試合の観戦者という立場をとることに


サポートページへ移動する。


BGM:VGMusic
曲名:追いつめる(幻想水滸伝II)