中間ストーリー
ファダッド「なんだこの感覚は…!?これが…これが……
"敗北"というものなのか…。」
ザトシ「おい、おじさん。その年で無理すんなってよ。お前の負けだ。」
ファダッド「…………。」
ファダッドの体はやがて動かなくなり、彼は立ったまま息を引き取った
グラーダ「…立ったまま死んじゃったよ。すごいね。」
ザトシ「お、グラーダ。戻ってきてたか。さて、正男を探すぞ。」
ザトシは周りを見渡すと、部屋の端で眠っている正男を発見した
ザトシ「おいおい。(正男に近づく
大丈夫か。死んでねぇだろうな。おい。」
正男「…ありょ?ザトシもう来てたのか。」
グラーダ「正男、帰ろうよ。もう伯爵はいないよ。」
正男「伯爵?誰それ?てか、俺帰っていいの?」
ザトシ「さ、こんなじめじめした所、さっさとオサラバしようぜ。」
正男「…ふぅ、んじゃ帰るか。やれやれひどい目にあったぜ…。」
そしてザトシ達は招闇の塔を出た
-------------------- その隣の部屋 ---------------------
シャーバ「けぇー…!すげぇー…。伯爵が負けた…。
お、俺達があんな強い奴を敵に回していたのけぇー…。
さてぇー、リッド達が待ってるけぇー。悪魔城に向かうけぇー。」
そしてシャーバは悪魔城へ向かった
-------------------- 悪魔城 最上階 ---------------------
リッド「おっ!シャーバ!帰ってきたか!」
シャーバ「…ザトシの勝利けぇー。んで伯爵は立ったまま息を引き取ったけぇー。」
ルノン「え?ザトシが勝っちゃたの!?しかも伯爵様、死んじゃったの…?」
リッド「へへへ!ルノン、シャーバ。世代交代の時が来たぜ。」
ルノン「世代交代の時?」
リッド「へへ、伯爵様に続き、次は俺達が伯爵家をひっぱっていく番って事よ。」
ルノン「…何訳の分からないこと言ってるの?」
リッド「まぁ。よく聞け。伯爵家はつい200年ほど前までは
民衆の間で、高貴な一族だと知られ有名だったらしいんだ。
んだがしかし、今の伯爵家はどうだ?もはや誰も知らねぇ。
"有名な一族"から"無名一族"へと転落してしまった訳だ。」
シャーバ「まぁ、そうらしいけぇーな。」
リッド「そこでだ。転落してしまった無名一族の我が伯爵家を
俺達で、有名な一族へと舞い戻してやろうじゃねぇーか。」
ルノン「でも…、それをする必要があるの?有名より無名のほうが
のんびりと生きやすいし。無名一族のままでいいと思うよ。」
リッド「これはジュニア様も願っていた事でもあんだぜ?
ジュニア様は父のために、伯爵家を有名な一族へ戻そうと
努力してきたが、志なかばで死んでしまった…。」
ルノン「でもさ…。」
リッド「これは定めだ。…伯爵家を元の有名一族に戻すということは、
ジュニア様含めこれまで悪魔城の主導権を握ってきた人々が
願っていた事だ。
俺達が悪魔城で一番のお偉いさんになってしまった以上、俺達は
これまでの主導者と同じく、伯爵家を有名一族へと立て直すことに
努めなけりゃいけねぇ。そんな使命感を感じるんだ。」
シャーバ「そこまでおまがやる気あんならぁー…、俺も手伝うけぇー。」
ルノン「…じゃあ私も参加するよ。そう聞いてるとなんか私も
やる気が出てきたよ。で、まずは何をすればいいの?」
リッド「よし、じゃあこれまで主導者と同じやり方でいくぜ。
まずどっか有名な国にでも侵攻して、全土民に伯爵家の存在を
知らしめさせてやろうぜ。」
ルノン「おぉ、いいねそれ。でもどこを侵攻しようか…。
有名な国って言ってもあまり浮かばないね。」
シャーバ「…ならば招闇の塔付近にある国"ヴェルモンド"に
侵攻するのはどうけぇー?結構有名な国だしぃー、
しかもヴァンパイアキラーの集う町としても有名だし、
侵攻すると伯爵家の天敵であるヴァンパイアキラーの
人数を一気に減らせるし一石二鳥だけぇー。」
リッド「お、ナイスアイデア。じゃあ一回目の侵攻作戦は
ヴァンパイアキラーの国"ヴェルモンド"に決定だ。」
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BGM:
VGMusic
曲名:別館-”静かな狂気”(悪魔城ドラキュラ黙示録)