中間ストーリー
その頃、リッドはＰＰＰ本拠地の入り口に到着していた
リッド「…うーむ普通に入り口からの進入じゃあやられるだけだしな…。
ここはあえて、あの出窓から進入するか！…まぁどの部屋に
入るか分からないってのが少し怖いが…。…あらよっと！」
リッドは出窓へ飛び込んだ
----------------- ＰＰＰ本拠地 牢獄 ------------------
グラーダ「…あーあ、早く帰りたいな。」
ソン「そうですね…。」
ドスン！
何者かが地面へ着地した音が、牢獄の中に響き渡った
ソン「…誰！？」
リッド「…ふぅ、いきなり牢獄部屋に到着かよ。」
グラーダ「あ！リッド！助けに来てくれたの！？」
リッド「何！？お前も捕まっていたのか？…あれ、…ソン！
お前はソンだよな！？助けに来たぜ！」
ソン「…初めまして、確か…リッドさんですよね？
祖父のファダッドから話は聞いております。
とっても忠実で優秀な部下がいると…。」
リッド「へへ、優秀か…。照れちゃうぜ。おっと、この牢屋、
今から破壊してやっよ！少し下がっとけ！さぁ早く帰るぞ。」
リッドは右腕を上げ、手のひらの上に大きな歯車を召喚させた。
どうやらそれを使って牢屋を破壊するようだ
…すると、その時。牢獄の入り口から白仮面の男が姿を現した
ジョーカー「…入り口からではなく牢獄からの進入ですか。
卑怯な手をとりますねぇ。」
リッド「む？誰だお前？まぁこの牢屋を破壊してから話聞いてやるよ。」
リッドは大きな歯車を投げて、ソン達を閉じ込めている牢屋を粉砕した
リッド「よし、これでＯＫだ。さぁお前ら帰ってもいいぜ。」
グラーダ（…でも、この状況じゃ帰れそうに無い…。とにかくジョーカーが
どっか行ってから帰るとしよう…。)
ジョーカー「初めまして。ジョーカーと申します。
…おや、他のお仲間さんはどうされました？」
リッド「仲間？いや、来なかったんだよ。なんか俺が跡継ぎになるとか
いろいろぬかしやがって来なかったんだよなぁ。」
ジョーカー「…そうですか。…ならばどう料理しましょうか？」
？？？「…その者は優秀な人材なんでしょう？彼が言うにはね…。
ならば…仲間にしてよ。その子を。」
リッド「ん？お前も誰？てかどこから喋ってんだ？姿が見えんのだが？」
？？？「当然よ…。だって司令室から話してるもの…。
ジョーカー…、命令通りこの子を我が組織の仲間にして…！」
ジョーカー「了解しました。」
ジョーカーはリッドに向け、左手をかざした
リッド「…仲間にする？洗脳技でもかけるつもりか？…へへ、知ってるぜ！
洗脳技は相手に直接触れないと発動しねぇんだろ！？
俺の仲間に洗脳技を使う奴がいるんでな！あいにく洗脳技への
対処法は分かってるんだよ！！おらよっと！！」
リッドは後ろへ飛び、ジョーカーから距離をおいた
ジョーカー「甘い考えですね！…エンボディ ジャスティソウル！！」
リッド「…うぉ！？体が熱い…？まるで正義の炎に包まれたようだ…！？
がぁぁ！！…うごぉぁああああ！！！がぁぁぁぁあああぁ！！」
リッドは数秒の間発狂したのち、その場に倒れてしまった
グラーダ「リッド！！どうしたの！？」
ソン「リッドさん！しっかり！」
ジョーカー「…私の洗脳技は遠距離でも発動するのですよ。
全く、田舎者はこれだから困るのです。」
？？？「ジョーカー、彼を司令室まで運んできて…。
目が覚めるまで、ゆっくりと寝かしておきましょう…。」
ジョーカー「…了解しました。テレポーテーション！！」
その瞬間、倒れているリッドの姿が消えた
ジョーカー「さて、私も司令室へ戻りましょうか…。」
そして、ジョーカーは静かに部屋を出て行った。
部屋にいるのはソンとグラーダの２人だけになった
ソン「…悪魔城へ向かいましょう。この事態をリッドの仲間に
知らせましょう。…リッドを助けなくては。」
グラーダ「それは本当にいい考えだけどさぁ…。どうやって
悪魔城へ帰るの？僕も君も行き方分からないよ…。」
ソン「これを見てください。」
ソンは一枚の紙をグラーダに見せた
ソン「さきほど、リッドの鎧の隙間から落ちたのを拾いました。
これはおそらく悪魔城へ届いた脅迫状でしょう。
…よく見てください、下の方に悪魔城からここまでの道のりが
載っていますよね。それをたどれば悪魔城まで着くはずです。」
グラーダ「おお！ナイス！よし、悪魔城へ出発だよ！」
２人は、リッドが壊してくれた牢屋から出て、ＰＰＰ本拠地を出て行った
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BGM：
VGMusic
曲名：WWWのテーマ（バトルネットワーク ロックマンエグゼ3）