中間ストーリー


----------- 悪魔城 城門 ------------

ソン「…やっと着いたのはいいけど、入り方が分からない…。
   どうすればこの巨大な門をあける事が出来るんだろう。」

 すると、後ろから誰かが近づいてきた


ルノン「ふぅ、散歩が予想以上に長引いちゃった…。
    …あれ?そこにいる子は誰?悪魔城へ何かご用事?」

ソン「…あっ、初めまして。ジュニアの子供で、ソンと申します。
   5歳になったので悪魔城へ帰ってきたという次第です。
   …どうしても、リッドさんの仲間達に伝えたい事がありまして…。
   この門を開け、悪魔城へ入れてくれませんか?」

ルノン「あー、あなたが生まれてからもう5年が経つのね。
    …あ、そうそう。この門はただの飾りなの。開けることは
    できないよ。…着いて来て、入り口まで案内するよー。」

ソン「はい、ありがとうございます。」

------------- そして… --------------

ルノン「やぁ、散歩から帰ってきたよー。」

サモン「…いつまで散歩してたんだお前は。」

シャーバ「む、横にいる子は誰けぇー?客人けぇー。」

ソン「…初めまして。」

ルノン「覚えてないの?ジュニアの子供だよ。5年ぶりに帰ってきたの。
    …で、この子がリッドの仲間である私達に伝えたい事があるらしいの。」

サモン(…なんだ、生きていたのか。もしソンが死んでいたら
    俺が跡継ぎなれる可能性は大だったのにな…。残念だ。)

ソン「…リッドさんが一人で、僕を助けにPPP本拠地へ行ったのは
   ご存知ですよね?で、ちゃんと僕を牢屋から出してくれたんですが…
   なんと彼はジョーカーという男の洗脳技を喰らい、PPPの手先と
   なってしまったんです!…で、みなさんでリッドさんを
   助けに行って欲しいんですが…。いいでしょうか?」


ルノン「…はい?誰が洗脳されたって!?え…、その以前に
    なんでリッドが一人でPPP本拠地とかいう所に
    行って洗脳されたっていう運命にある訳なの?
    …私がいない間に一体何が起こっていたの!?」

シャーバ「まぁ落ち着くけぇー。俺が事情を説明してやるけぇーの。
     まず、脅迫状が届いて…」

 そしてシャーバは、ルノンが留守の間に起こった事を全て話した


ルノン「シャーバの話を聞くに思ったんだけど…。サモン!シャーバ!
    なんでリッドと一緒にソンを助けに行ってあげなかったの?
    複数で行っとけばリッドが洗脳されずに済んだっていう話でしょ!?」

サモン「…むむ、それはだな…。」
   (本人がいてる前では言えないぞ…。ソンを見殺しにしたら
    俺が跡継ぎになれると思ったからだなんて…。)
   「いや、その脅迫状は単なるイタズラかと思ったんだ…。
    だ…だから、俺は行かなかった。なぁ、シャーバ?」

シャーバ「そ、その通りけぇー!俺も同じ理由けぇー!」

ルノン「でも!理由はどうあれリッドは洗脳されちゃったんだよ!?
    しかもジョーカーにだよ!?これは厄介な事になっちゃったね!?
    これは連帯責任としてみんなで助けに行くべきだよねー?」

ソン(あれ?この人、ジョーカーを知ってるのかな…?)

サモン「…待て。あの俊敏なリッドを捕らえ、洗脳技をかける事ができた
    という事は…、そのジョーカーという男、相当な猛者だ…。
    もし今いる3人でPPP本拠地へ乗り込んでも、そのジョーカー
    とやらに3人まとめて洗脳されてしまう可能性は非常に高い。」

シャーバ「…むむ、冷静に考えるとその通りけぇーな。
     このままリッドを放って置くという手が一番安全けぇー。」

ルノン「確かに、ジョーカーは強いよ!でもそれに怖気づいて
    リッドを助けに行かないというのもおかしいよ…!」

サモン「ルノン、ひとまず聞け。リッドは殺されたわけじゃない、
    洗脳されただけだ。それだけは分かっているよな…?」

ルノン「うん…、分かってるけど…。」

サモン「…"人質となった仲間"を助けに行くのは簡単な事だ。
    別にノープランで突っ込んでも成功する可能性が高い。
    …だが、"洗脳された仲間"となると話は別だ。行く前に
    その洗脳をとく手立てを考えとかなければならない…。
    とにかく、無計画で行くのは危険だ。…やめておけ。」

ルノン「無計画じゃないよ。ちゃんとリッドの洗脳をとく方法は
    考えているんだから…!私は行くよ…!」

サモン「…待て。もう少し考えてからにした方が…。」

ルノン「あなた達が協力してくれないのなら、"あの人"に助けに
    求めるしか無いね…!とにかく私は行ってくるよ!
    ソン、その脅迫状ちょうだい。それに地図が
    載っているんでしょ?」

ソン「…ど、どうぞ。」

 ソンは、ルノンに脅迫状を手渡した


ルノン「よし!まずは"あの人"を探さないと…!じゃあ行ってくるね!」


 そうして、ルノンは一人で悪魔城を出て行った

------------- その後… --------------

シャーバ「なぁ、ルノンの奴、大丈夫けぇーの?」

サモン「…奴の話を聞くに、仲間をつけてから行くらしいな…。
    奴の言う"あの人"とは、一体どの様な者なのかは全く謎だが、
    おそらく大丈夫だろう…。まぁ少し心配だが…。」

BGM:VGMusic
曲名:別館-”静かな狂気”(悪魔城ドラキュラ黙示録)