中間ストーリー


ザトシ「よし、現実世界に無事帰還だぜ。どうだ?
    ちゃんと起動するようになったか?」

クリス「うん、バッチリね!ちゃんと起動するようになったわ!」


陣(この問題を解決できたという事は…、こいつは
  少なからずクリスとラックスより実力は上という事か…。
  …ただの田舎者と見ていたが、どうやら検討違いだったようだ。)
ラックス「んー、さて、問題も解決した事だしねー。僕は用事が
     あるし、これで退室としようかな。そうそう、もう夜中3時だよ。
     いろいろしている間にこんなに時間が経ってたとはね…。」
陣「…俺は自室に戻り、休眠としようか。」

 そして、陣とラックスはデータ管理室から出て行った。
 部屋にいるのはグラーダ、ザトシ、クリスの三人だけとなった


クリス「ごめんね、泊まりに来たってのにこんな夜遅くまで
    働かせちゃって…。」

ザトシ「へへ、別にそんな事で謝らなくてもいいぜ。
    いろいろしているうちに空腹も眠気もどっかへ飛んで行っちゃったぜ。」

グラーダ「まぁ空腹だけはまだ感じているけどね…。
     あ、そうそう。ずっと気になってたなんだけど…、
     あのガラス越しに見える巨大なコンピュータみたいなのは何?」

 そう言った後、グラーダはその視線の先に向けて指をさした。
 そこには、彼が言うとおりガラス越しに隠れた異型の巨大コンピューターがあった

クリス「ああ、それは"ブレインCP"と呼ばれる巨大コンピューターで、
    ラインハルを含む大陸のすべての電子機器の管理をしているのよ。
    なにせ、大陸全土の電子機器と無線でつながっているからねー。
    …このブレインCPに管理されているおかげで、電子機器の
    ハッキングや不正操作などの件数が昔と比べてかなり減ったのよ。」

ザトシ「へぇー、大陸のすべての電子機器を管理しているのか…。
    じゃあさ、ヴェルモンドにある電子機も含まれたりするのか?」

クリス「うんうん、そうだよ。ヴェルモンドってここの隣国でしょ?
    とにかくラインハルと同じ大陸にある電子機器なら全て
    ブレインCPの管理下にあるわ。」

グラーダ「え、でもそれで逆に危なくない?…だってさ、
     もしブレインCPが不正操作なりされたらさ、
     大陸全土の電子機器がおしまいになるんじゃないの?」

クリス「確かに、そうなると大陸全土の電子機器が危ういわね。
    でも!それは絶対にないわ。ブレインCPにはね、
    コンセントが全く無いの。もちろんトランスミッション用の
    転送装置も無いわ。要するに、絶対に外部から操作は受けないのよ。」

グラーダ「ブレインCPは、絶対に電脳へ入れない構造になっているんだね。
     電脳に入れないって事は、ブレインCPは絶対に誰からも不正操作
     されないし、ハッキングも不可能。…うーむ、きっちりしてるね。」

クリス「うん、ブレインCPは絶対に犯罪に使われる事は無いって事ね!
    ……うーん、私もそろそろ眠たくなってきたわ。ごめんね、
    話の途中だけど、私、自室に戻って就寝とするわ…。
    …あ、そうそう。ザトシ、グラーダ、寝るならさ、勝手に
    2階の空き部屋を利用していいわよ。たくさん空き部屋が
    あるからさ、それらから好きなの選んでね。」

 そう言った後、クリスもデータ管理室を出て、今ここにいるのは
 ザトシとグラーダの2人だけになった。

----------------- そして… --------------
グラーダ「さて、2階の空き部屋を自由に選んでもいいんだよね。
     さぁ、早く2階へ降りて寝る部屋を探そうよ。」

ザトシ「いや、ちょっと待て、実は俺、あんまり眠たくないんだよなぁ。
    …なぁ、外に出てみようぜ。こんな夜中に散歩するってもの
    なかなか面白い事だと思わねぇか?」

グラーダ「…確かに僕もあんまり眠たくないような気がするよ。
     よし、賛成だね!外に出よう。」

 そして、ザトシとグラーダはオフィサル本部から出ていった

BGM:VGMusic
曲名:Goodbye Fangmei(シェンムーII)