中間ストーリー


アルデルバル「…っけ、見事な実力だこと。このままの平行線の勝負を
       続けていたらキリがねぇ…!
       後はエレックギアにかけるしかねぇな。んじゃ、俺は失礼すっぞ。」

 縦に長い青白い光りに包まれ、アルデルバルは姿を消した


ザトシ「…一応勝利という感じか?まぁいいぜ。さぁ、これが電子ロックを
    解くためのレバーだな(レバーに手をかける

 ザトシはレバーを下ろし、扉の電子ロックを解除した


ザトシ「これでOKだな。よし、俺もそろそろ帰還とするぜ。」

-------------- PPP本拠地 ロビー ------------------
※同所にいる人物【グラーダ】※

グラーダ「お、扉の赤いランプが消えた。電子ロックが解除
     されたって事かな?
     と、いうことは…(転送装置の方を見る

 転送装置の扉が開き、中からザトシが出てきた

グラーダ「やっぱりね!無事に帰ってきたんだね。さぁ進もう。」
ザトシ「お、開いてる開いてる。進むしかないな、こりゃあ。」

 そしてザトシ達は青い扉を開け、第一研究室へ入った…


--------------- PPP本拠地 第一研究室 ------------------
※同所にいる人物【ザトシ・グラーダ・シスター】※

ザトシ「さーて、さっそくお出ましか。」
グラーダ「こんなに早くシスターの所まで来れるとは予想外だね。」

シスター「どうも、お待ちしておりました…。後、数分で
     大陸全土の人間が正義の道へと導かれるよ…。」

ザトシ「へっへぇ、記憶全消し&ロボットが再教育で"正義の道へと
    導かれる"だとぉ?さーて、こんな計画阻止しちゃうぜ。」


シスター「…あなたはこの計画を悪いものだと思っているようだけど、
     これはとってもすばらしい計画なのよ。…まぁ聞いてよ。
     …今から言うのは祖父の口癖なんだけどね。
     
     ""今まで戦争や貧富の差、そして部落差別などが起こってきたのは
     人間が持つ支配しようとする欲望のせい。ならば、全ての人間を支配
     される側にしてしまえば良い、…人は絶対に抵抗できないような強大な
     ものに支配された時、自分の支配欲を満たそうとする程の余裕は無くなるからな。
     …そして、人同士の支配する・される側の関係が無くなり、世界に平和が訪れる。""
     
     私が祖父の研究室に入るたびに、こんな内容の長話を何回もしてくれたわ…。
     …祖父はこの口癖を実行するめに"ドリームウィノレス"を創ったと思うの。
     私達は、祖父が行方不明になってからも、祖父の理想の世界を築き上げる
     ために準備をしてきた…。そしてついにこの時がやってきた訳ね…!」


ザトシ「祖父の意志を受け継いでやっているって訳か。
    まぁ"弾圧される事により、人間の支配欲が消えて、世界が平和になる"
    っていう理由だよな?…それは真の正義への導き手じゃねぇ、俺は
    そう思うぜ。…止めてやるぜ。そんな理不尽な支配活動をよ。」

シスター「…まずは人間を記憶全消し&ロボットで再教育して、いい子に
     しないとね。そうしないと支配活動は始まらないわ…。
     …言っておくけど、もう遅いよ。ドリームウィノレスはすでに
     ブレインCPへ転送済みよ…。後、数分で大陸全土の人間の記憶が飛ぶわ…。」

グラーダ「何とか止める方法は…。…あ!…あそこにある転送装置を使えないかな?」

 グラーダは部屋の片隅にあった、ひときわ大きな転送装置を指差した


シスター「…あの転送装置?ああ、それはね…、ブレインCPの電脳へ
     不正アクセスをする転送装置よ。
     …確かに、その転送装置からブレインCPの電脳へ入り、
     奥にいるドリームウィノレスをデリートできれば、あなたの望み通り、
     私達の計画を阻止する事は十分に可能よ…。
     …まぁ"可能"とは言っても、あなたじゃ無理でしょうね。
     ドリームウィノレスを倒すなんて…。」

ザトシ「おお!ナイスだ!その転送装置からブレインCPの電脳へ入れるんだな!?
    受けて立つぜ!俺は迷わず入る!そして奥にいる
    ドリームウィノレスを倒す!!(急いで転送装置へ入る

グラーダ「残された時間は少ないよ!できるだけ急いでね!(転送装置の電源を入れる

 大きな機械音と共に、ザトシが入った転送装置が回転し始めた



シスター「…本当にあの子、ブレインCPの電脳へ入っちゃった…。
     何を考えてるのかしら…?ドリームウィノレスに勝てるはず
     なんて、あるわけが無いのに…。」

グラーダ「僕は、ザトシが敗北したところは、今までに一度も見たことが無いよ!
     …だから、ザトシは負けないよ、ドリームウィノレスなんかに…!」

シスター「さて、私は電脳内の様子をモニターで見ておこうかしらね…。
     …どうせブレインCPの電脳内にはエレックギアがいるし…、
     ザトシはドリームウィノレスまでたどり着く前に、エレックギアに
     殺られちゃうでしょうね…。」

グラーダ(僕もこっそりとモニターを見ておこう…。)

BGM:VGMusic
曲名:WWWのテーマ(バトルネットワーク ロックマンエグゼ3)