中間ストーリー


-------------- PPP本拠地 第一研究室 ----------------
※同所にいる人物【シスター・グラーダ】※

ブレインCP内の様子を、シスターとグラーダはモニター越しに見ていた


グラーダ「わぁ!すごい!この勝負、ザトシが優勢だよ!」

シスター「ドリームウィノレスがおされてるわ…。
     援護用のロボットを呼ばないと…。」


 その時、第一研究室の扉を手荒く開け、誰かが室内へ入ってきた

ジョーカー「シスター様。逃げましょう。」

シスター「どうしたの…?いきなり。」

ジョーカー「オフィサルの奴らが、この基地内へ突入してきたのです。
      …一階にいたPPPの研究員が全員逮捕され、しかも
      ザトシとの戦闘で疲れ果てていた4体の主要ロボット
      までもが逮捕されてしまいました。
      …もうじきこの第一研究室へもオフィサルの奴らが
      来るでしょう。…シスター様、今は逃げるしか選択肢は
      無いと私は考えております。」

シスター「エレックギア達も逮捕されちゃ何も抵抗しようが無い…。
     確かに逃げた方が賢明ね…。」

ジョーカー「…テレポーテーション!」

 突然、シスターとジョーカーの姿が消えた


グラーダ「…おお、ラックス達、ここへ来てくれたんだね。
     さて、ザトシももうじきブレインCPの電脳から
     帰ってくると思うし、後は待つだけだね。」



------------------- ブレインCPの電脳 --------------------
※同所にいる人物【ザトシ・ドリームウィノレス】※

Dウィノレス「…くぉ、…体が動かん。…俺は…負けたのか…?」

ザトシ「へへ、ただのデカブツじゃねぇかよ、おい。」

Dウィノレス「…黙れ。……許さんぞ、道連れにしてやる…。
       貴様も俺と一緒に滅びるがよい…!」

 ドリームウィノレスの体が赤く点滅しはじめた


ザトシ「おい、もしかして自爆するってオチか?
    やべぇな。俺も爆発に巻き込まれたら危ない…!
    …俺は逃げるぜ!」

 縦に長い青白い光に包まれ、ザトシの姿が消えた

 ザトシがブレインCPの電脳から脱出してから数秒後、
 ドリームウィノレスは大爆発し、跡形も無く砕け散った。
 そしてその爆風はブレインCPの電脳内の最端にまでとどいたという…




-------------- PPP本拠地 第一研究室 ----------------
※同所にいる人物【グラーダ】※

 そして場面が戻ってまた第一研究室。
 グラーダは一人でザトシの帰りを待っていた。

グラーダ「お、転送装置の扉が開き始めた。」

 転送装置の扉が開き、中からザトシが出てきた。
 どうやら無事に現実世界へ帰還できたそうだ


ザトシ「よし、ドリームウィノレス撃破だ。
    …って、あれ?シスターは?ここにいたんじゃないのか?」

グラーダ「なんか逃げちゃったよ。…どうやらこのPPP本拠地内に
     オフィサルが突入したそうで、PPP職員やらほとんどの
     人を逮捕されたらしんだ。…で、自分達も捕まるわけには
     いかないからって…。」

ザトシ「お、って事はこの組織"PPP"は崩壊したって事か?」
グラーダ「うん、そういう事だね。」


 ガチャ(扉を開ける音

 室内の扉が開き、ラックスが部屋に入ってきた

ラックス「んー、君達がこうして安心した表情を浮かべている
     という事は…ドリームウィノレスを撃破したんだね?」

ザトシ「おぉ、その通りだぜ。シスターは逃げちゃったらしいけど、
    この計画を見事に阻止できたって訳よ。」
グラーダ「あ、一応ジョーカーも逃げちゃったよ。」

ラックス「んー、それは残念。…でもこの組織は実質"崩壊した"と
     思ってもいいね。ラノシザーなどの主要ロボットを全員
     逮捕したし、もはやPPPの戦力はゼロだね。」

ザトシ「へへ、そりゃすごいぜ。…でもよ、どうせシスターと
    ジョーカーはまた何かやらかすと思うぜ、新組織でも
    作ってよ。」

ラックス「んー、僕もそう思うね。
     …あ、僕はこれで失礼するよ。まだ逮捕すべき
     したっぱロボットがいっぱいいるんでね。」

グラーダ「お仕事ご苦労様だね。」

 そして、ラックスは第一研究室から出て行き、
 室内にいるのはザトシとグラーダの2人だけになった


ザトシ「さて、これ以上ここにいても捜査の邪魔だな。
    …ここからさっさと出て、放浪の旅の続きでもしないか?」

グラーダ「大賛成!やっぱそうこなくっちゃね!」

BGM:VGMusic
曲名:Control X(ゴールデンアイ 007)