中間ストーリー


---------------- 悪魔砦 西側廊下 ------------------
※同所にいる人物【ザトシ・グラーダ・ザコ隊長】※

ザコ隊長「…くぅ、昇格するためにはやはり苦労がいるのですね…!
     こいつ…、強い。」

ザトシ「おいおい、はよう諦めろって。俺にぁ勝てんってよ。」

???「けぇー、それくらいにするけぇーの。ザコ隊長、
    おまの実力じゃ、ザトシに勝てんけぇー。」

ザコ隊長「…っは、シャーバ様!…そ、それはどういう事ですか!?」

シャーバ「勝てないもんは勝てないんじゃけぇー。…とにかく下がっとけぇー。」

ザコ隊長「…分かりました(その場から離れる

----------------- そして… -------------------

 ザコ隊長がいなくなり、廊下にいるのはザトシ、グラーダ、シャーバの3人になった

ザトシ「…なんだこの建物は?まさかお前にまた会おうとは思わなかったぜ…。」

シャーバ「けぇー、ここは"悪魔砦"っていうもんけぇー。小型のやつと大型のやつが
     存在するけぇー。んぎゃ、これは"小型"の方に分類されるけぇーよ。
     …ちなみに、小型悪魔砦は10棟、大型悪魔砦は3棟存在するけぇー。」

グラーダ「…へぇー。あのさぁ、ここで何をやってるの?気になるよ。」

シャーバ「まぁ、おまには言っても分からんと思うがぁー、…俺達、
     "ゴスペノレイガ"っていうもん探しとんじゃけぇー。
     …で、ここで捜索活動の準備をしているっていう事けぇー。」

ザトシ「お、ゴスペノレイガ捜してんの?俺は岩石地帯で捜すのを
    オススメするぜ。奴とはたまたま会うことが何回かあったが、
    出会った場所は全てゴツゴツした岩石地帯だぜ。」

シャーバ「おん?それは本当けぇー?…よし、他の4人にも伝えるけぇー!
     …さぁーて、待ち合わせ場所を決めて捜査会議けぇーな!」


ザトシ「へへ、捜査の役にたったらうれしいぜ。んじゃな、あばよ。」
グラーダ「ばいばい、また遊びに来るかもね。」

そして、ザトシとグラーダは小型悪魔砦をあとにした




----------------- 小型悪魔砦 門前 -------------------
※同所にいる人物【ザトシ・グラーダ・陣】※

ザトシ「…ふぅ、やっぱ外は気持ちいぜ。悪魔砦内の
    ほこりっぽい空気はちと勘弁だぜ。…お?(何かに気づく
    陣、こんなところで突っ立って何をしてんの?」

陣「怪しい外見の建物なので少し様子を見ていただけだ…。
  …で、一体中で、誰が、何をしていたんだ?分かる範囲で答えてくれ…。」

グラーダ「確か…、伯爵家の人が、ゴスペノレイガの捜索活動への準備をしていたよ。」

陣「ゴスペノレイガ!?…まだ存在していたのか。
  …このまま奴を生かしておくは危険だ。捜してひっ捕らえるぞ…。」

ザトシ「なぁ、どうしてゴスペノレイガを生かしておくと危険なんだ?」

陣「む、お前はゴスペノレイガ誕生について知らないのか…。
  …まぁラインハル国民ではないので、知らないのも仕方の無い事か。」

ザトシ「おうおう、あのデカブツに誕生の秘密なんてあったのか?
    …ちと気になるぜ。聞かしてくれよ!」


陣「いいだろう。知って得する事でもないが…、一応話そうか…。


  …昔、ラインハルのある科学者は、学会にてある研究を発表したんだ。
  それは""全ての電子機器には"電脳世界"となるものが存在する""というものだった。
  …彼の理論は正しかったが、当時の科学者の間では信じてもらえる訳がなく、彼は
  うそつき呼ばわれされる事になったという訳だ…。
  
  そして、彼はその自分を認めてくれない悔しさからバグ集合体"ゴスペノレ"を創った。
  …それは最初は電脳世界でのみ活動し、"電子機器を狂わせるだけ"と実に小規模で地味な被害
  だったが、その科学者の死後、彼の怨念がゴスペノレに宿ったのだろうか、なんと
  ゴスペノレは姿を変え、電脳世界を抜け出し、現実世界でも活動するようになった。

  …そして、ゴスペノレはラインハル国内を見境無く破壊し続け、国民はただただ
  ラインハルが崩壊してゆくのを指をくわえて待つことしかできなかった…。

  そこでだ、ある一人の科学者が立ち上がった。彼の名はマコレフス=グランファド。
  …グランファドとはジュニア、シスターの祖父。…そう、ドリームウィノレスの生みの親だな。

  で、その真面目だったころの二十歳前後のグランファドは、こんな事を考えた。
  "金属に不純物を混ぜると、金属本来の性質が失われる"のと同じように、
  ゴスペノレの体に不純物を取り込ませれば、ゴスペノレが弱体化し、国の
  崩壊は防げるのではないかと…。そして彼の試みは成功した。
  …ゴスペノレを捕らえ、あらゆる物質を奴の体に融合させた結果、
  奴が異常なまでに弱体化し、国の崩壊は阻止されたという訳だ。

  そしてその"弱体化ゴスペノレ"こそが、"ゴスペノレイガ"だという事だ…。分かるか?」


グラーダ「…うーん、とにかく"ゴスペノレを弱体化させたらゴスペノレイガに
    なりましたとさ"って事?」
陣「その通りだ。」
ザトシ「でよぉ、それのどこが危険なんだよ。どうして生かせておいたら危険なんだ?」

陣「…むぅ、気づかないのか。…"ゴスペノレの体に不純物を入れ込んだ結果、
  ゴスペノレイガが生まれた"。…その逆を言えば、"ゴスペノレイガに
  含まれる不純物を取り除けば、恐怖のバグ集合体ゴスペノレが復活する"という事だ…。
  …おそらく伯爵家はそのゴスペノレ復活を目的として
  ゴスペノレイガを捜索してるのであろう…。」

グラーダ「それは本当に危険だね…!僕達が先にゴスペノレイガを見つけて、
     ゴスペノレイガが伯爵家の手に渡らないようにしないと…!」


陣「…とにかく俺はクリスとラックスに連絡して、あいつらにも
  ゴスペノレイガを捜索してもらうとしよう…。」

ザトシ「おお、まさに、"捜査網が敷かれた"って事だな!
    さぁーて、俺達の捜査網と、伯爵家の捜査網、
    どちらが上が勝負だな!」

BGM:VGMusic
曲名:ハイラル城(ゼルダの伝説 風のタクト)