中間ストーリー




サモム「…やっぱりサモン様が苦戦しゅる様な相手に勝つことは
    不可能だったのでしゅね…。認めましゅ、僕の負けでしゅ。」

ザトシ(ふぅ、辛勝だなこりゃあ。こんな子供に苦戦していた俺も
    まだまだ修行が足りないという事かもな…。)


 その時、ザトシの目の前の地面から紫煙が噴出した

 そしてその紫煙は、次第に人の姿へと変化していく…


ザトシ「…またサモンの登場か?」

サモン「ザトシ、貴様は相変わらず頭が悪い…。
    …目の前の勝負に集中するのもけっこうだが、
    貴様は何か大事なものを忘れていないか…?
    …後、サモム、もう下がっておけ。十分な
    時間稼ぎだったぞ、実にご苦労だ…。」

サモム「了解でしゅ!(走って逃げる


ザトシ「大事なものを忘れている?何をだよ。全く分からないぜ。」

グラーダ「…ザトシ!ゴスペノレイガだよ!ほら、見てよ!
     さっきまで岩壁付近で気絶していたゴスちゃんが
     いつの間にか居なくなってる!」


サモン「…その通りだ。ザトシ、貴様がサモムと戦っている間、
    ゴスペノレイガを悪魔砦まで運んでおいた…。
    …まぁ何に奴を使うかは知らんが、グランファド様の
    指令通り、伯爵家はゴスペノレイガ捕獲を達成したという訳だ…。」

ザトシ「へへ、じゃあ俺達はその悪魔砦に行って、ゴスペノレイガを
    助けに行くぜ!今までの展開的にこれ以外手は無いぜ。」

サモン「まぁ今までは敵の本拠地の位置が分かっていたため
    それが可能だったな…。…だがしかし、今回はどうだ?
    貴様はゴスペノレイガが運ばれた悪魔砦の位置を
    知っているのか?…もちろん、知らないだろうな。
    …もうお分かりだろう。今回に限っては、貴様は
    完全に無力だという訳だ…。」

グラーダ「…確かに。ゴスペノレイガがどの悪魔砦に
     運ばれたかは僕達は全く知らないね。
     …これじゃ、ゴスちゃんを助けに行くのは不可能だよ。」


サモン「…だが、グランファド様がゴスペノレイガを捕まえ、
    何をしようとしているのかは全く不明だ。
    …つまり、"悪い事"に使われると決まった訳では
    無いという事だ。…もしかしたら、"良い事"に使うのかも
    しれんな…(紫煙となって消える

ザトシ「っく、逃げやがったか。
    …おい、どうする?グラーダ。
    このままじゃ、バグ集合体"ゴスペノレ"が復活しちゃうぜ…。」

グラーダ「手当たり次第、ゴスちゃんがいそうな悪魔砦を探すとかどう?
     …まぁかなり時間がかかる作業だとは思うけど。」


???「…その必要は無い(岩陰から姿を現す

ザトシ「…陣!?そんな所にいたのか。」
グラーダ「ねぇ、陣、それってどういう事?」

陣「ここに全て悪魔砦の位置が書かれた紙がある。(その紙を見せる
  …この紙を見れば、ゴスペノレイガがどこへ
  運ばれたかはだいたい見当はつく。
  …おそらく、これだ。この"実験場"と
  記された悪魔砦にゴスペノレイガがいるだろう…。」


ザトシ「む、どれどれ…(紙を見る
    へぇ、ここから結構遠くない位置にあるようだな。」

グラーダ「ナイスだね!…でもさぁ、その紙、どこで手に入れたの?」

陣「…リッドとの戦闘中、机の上にその紙があるのを発見し、
  こっそりと盗んでおいたという訳だ。」



ザトシ「なんと好都合な展開。こりゃあその悪魔砦に向かうしか
    無いぜ。…よし、全速前進だ。さっそく出発だぜ。」

グラーダ「さーて、大親友のゴスちゃんを助けに行こうか!」

陣「…この紙を見るに、まずはこの銀山を下山する必要がある様だな…。
  下山してしばらく歩いたらもう到着だ。…悪魔砦までは結構近いぞ。」

BGM:VGMusic
曲名:Zoo(Eek! The Cat)