中間ストーリー
ラックス「ぐはぁ!がはぁ!あぅん!強いぃ!」
シスターの攻撃に為す術もないラックス。
彼はただただ潰され、ただただ挟まれ…。彼女の召喚する
機械にコテンパンにやられてもうた。
シスター「…私は強い。高をくくるのは良くないよ…?
まぁ…、そこらへんがあなたの"若さ"なのでしょうね…。」
グラーダ「ラックスぅ…!…やばい、かなり厳しい戦況だ…。」
シスター「…OK。もう勝敗が決まったね…。」
彼女は、倒れているラックスにゆっくりと近づく…
シスター「うん、気絶しているだけね…。ふぅ、もし
死んでいたらどうしようかと思ったわ…。」
ラックスの状態を確認。彼は気絶しているだけと分かり、
彼女は少し安心した表情を見せた。
そして何を思ったか、彼女は天井からロボットアームを召喚。
グラーダ「……?」
立ち尽くすグラーダ、彼はシスターの行動を凝視している。
ねぇ、今から何するの?と話しかけたい所だが、ここはじっと我慢。
シスター「…ふふ、ゴミ箱に捨ててしまいましょう…。」
彼女はそう言い、部屋端の空洞へと目をあてた
召喚されたロボットアームはラックスを掴み、 彼をその空洞の方へゆっくりと運んでゆく…。
ロボットアームは無音で動き、目標地点に到着。そして…
ポトッ…
…彼を掴むロボットアームは、その場でアームを開き、彼を空洞の
中へと落としてしまった。
シスター「この空洞は下水道への侵入口…。
つまり、彼は下水道へ落とされてしまったって事ね…。
おそらく、このまま放っておくと、彼は多量の汚水で
体を満たされ、恐ろしい末路を歩む事になるね…。
…まぁ気絶したまま汚水のプールに入ったんだから、
彼は今、かなり危険な状態って事…。」
グラーダ(っく、ザトシも危険な状態なのに、ラックスまでも…!
…今、彼女の目を盗んであの空洞から僕も下水道に
入る、というのは不可能な状況だね。よし、
残された手は一つ…。ここから逃げるしかない…!
まず逃げてからだね、何をすべきか考えるのは。)
グラーダの目がきりっとした勇者の瞳に変わった。
そして彼は"ヴェルモンド城下町行き"と書かれた流水口まで全力で走り、
大きなジャンプでその流水口にダイブ!…彼は流水口を利用し、
その場から逃げてしまった。
シスター「…まぁ、なんという早業…。」
グラーダの見事な逃走劇。逃げのプロである彼だからこそ出来た業であろう。
あきれてものが言えないシスター、彼女はただただ彼が飛び込んだ流水口を
眺め、彼の巧みな逃走の余韻をかみ締めていましたとさ。めでたしめでたし。
----------------- 廃浄水場の近くの河 -----------------
※同所にいる人物【グラーダ】※
その頃、グラーダは…
グラーダ「ふぅ、見事な逃走。」
彼は河に流されながら、安息の時を過していた
グラーダ「はぁ、いい気持ち。」
流水口を利用し、廃浄水場から脱出した彼。
冷たい水にゆらゆらと揺れながら、熱い闘志をめらめらと燃やしている。
グラーダ「ザトシ、ラックス…、待っててね。
僕、絶対に助けに行くからね…!」
ザトシ、ラックス、彼らが下水道でどうしているかは全くの不明。
生きているかも、死んでいるかも分からないこの状況。
大事な2人の安否が気になるグラーダ。
一刻も早く下水道に。…彼はそう願い続けていた。
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BGM:
VGMusic
曲名:THE RESURRECTION OF MEPHILES(ソニック・ザ・ヘッジホッグ)