ギガカイオール「…ザトシ、あなたは私の予想をはるかに超える強者のようですね。」
ザトシ「へへ!サモンの部下に負けるほど俺は弱かねぇな!」
ギガカイオール「いつかリベンジしますよ。…では、私はこれにて失礼。」
ギガカイオールは、その場を去ろうと回れ右。
と、その時…
陣「ここを今から"ラインハル国民の集団居住地"とする…!
伯爵家は全員立ち去れ…!」
扉を開け、エリア内に陣が乱入してきた。
そしてそれに続き…
隊長「お前ら散らばれ!今からここを制圧するぞ!」
他の隊員の皆さん「おー!!」
エリア内に大勢のラインハル軍隊が入ってきたのであります。
ギガカイオール「なんかヤバそうな状況…、逃げないと。」
優雅に浮遊し、彼はその場を去っていった。
ザトシ「…おいおい、こりゃどういう事だ?(陣に歩み寄る
陣「今ラインハルにてデューヲが暴れまわっているという訳もあり、
ラインハル政府の要人を保護する安全な場所が必要…。
…そして、ここを彼らを非難させるための場所にするため、
こうして攻め込んでいる訳だ…。」
ザトシ「へぇー、ここを制圧してラインハルのおえらいさんの
逃げ場にしようと言うこんたんだな?
…で、そのデューヲって誰よ?」
陣「宇宙を探査し、有害な惑星や巨大な悪を滅殺する正義の
地球外ネットナヴィだ…。まぁ宇宙で働くおまわりさんと言ったところだ…。
…今回の彼の暴走、おそらく何者かに操られての行動だろうな。
ゆるぎない正義の持ち主である彼が破壊活動などする訳がない…。」
ザトシ「まぁよく分からんが、ものっそい正義感を持った奴なんだな。
…ん?もしかしてこの難民キャンプの確保、先ほど行ってきた
会議で決まった事なのか?」
陣「…その通りだ。そしてその会議でもう一つの取り決めが
行われた…、そのデューヲとやらの処理についてだ。」
ザトシ「どう処理すんの?やっぱ武力行使で沈めちゃうとか?」
陣「うむ、確かに武力を用いての処理だ。…と言っても、
多くの国と隣り合うラインハルでデューヲとやりあうと、他の国にも
戦火が広がり、多少の迷惑がかかる事が予想されている…。
…そこでだ、ラインハルを空に打ち上げ、独立した状態に
しようではないかと言う訳だ…。」
ザトシ「そ、空に打ち上げ!?…それ、どういうこと?」
陣「…新型ウィルスの爆発的感染などを防ぐため、ラインハルの地下には
国まるごと空に飛ばす大火力の巨大ジェットエンジンがある…。
…それを利用し、ラインハルをはるか上空に飛ばす。
そして空に浮かぶ閉鎖空間となったラインハルで
デューヲと全力で戦い、奴を沈めようという作戦だ…。
…もちろん、この作戦はデューヲが国内にいる今のうちに
行う必要がある。という訳もあり今、国を空に飛ばすための
ジェットエンジン起動作業がちゃくちゃくと進められている…。」
ザトシ「へぇ、ちゃくちゃくと進められているのかぁ。
…ん?ちょっと待て、それ、もちろんラインハル国民が
全員亡命し、ラインハルを離れたことを確認してから
実行するんだよな?…じゃないと一般人もデューヲとの
戦いに巻き込まれる事になるんだもんな。」
陣「全員の亡命を確認?そんなことしている暇は無いな…。」
ザトシ「え?じゃあまだラインハルにいるラックスやグラーダは
どうすんのさ?…その討伐作戦、"デューヲとの戦いがあまりにも
危険すぎる"からわざわざラインハルを他国と隔離した
状態で実行すんだろ?
…じゃあさ、国内にいる一般人を全員ちゃんと
離れさせてから、ラインハルを空に打ち上げるのが
当然ってもんだろ?」
陣「…そんなもん知らんな。多少の犠牲を気にするなど
実に甘ったれた考え…、今はデューヲの処理を優先すべきだ…。」
そう言い残し、彼はその場を去ってしまった。
ザトシ「おい、待てって!……ん?あいつ、何か落としていったぞ?」
彼は陣のポケットから落ちた謎の紙を拾った。
そこにはラインハル地下への行き方が分かりやすい
地図とともに記されていて、さらに下の方にはこんな文字が。
…"3日後にはラインハル地下に到着しておくように。そこでまた会議を開く。"と。
ザトシ「陣にこの紙が渡されていたという事は、奴もラインハル地下に
呼ばれているという事だよな。…よし、待ち伏せだな。
奴をラインハル地下で待ち伏せて、目を覚ましてやるぜ。」
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BGM:
VGMusic
曲名:中央省庁区(ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター)