------- 輸送列車の動力源内部 ------
※同所の人物【ザトシ・Bファット】※

Bファット「んぐぐ…、左肩装着の鉄板がそろそろ
      悲鳴をあげてきたな。ちょっと派手に
      戦いすぎたって感じか?はは。」

ザトシ「なんか強がってるけど…、敗者は完全にお前だぜ!
    俺は無傷でお前はボロボロ!この状況…、双方の
    実力の差を皮肉なほどに表しているよな。」

 戦闘の傷がところどころに見られるBファット。
 その前に立つ、傷ひとつない赤帽の少年。

Bファット「おいおい、そんな半分ひややかな目で
      俺を見ないでくれよ。
      動力源内の温度を通常に戻してやるからさ、
      許してくれよホント。」

ザトシ「んお!そういうコトならバリバリ許しちゃうぜ!
    まぁこれで輸送列車がいつも通り、物資輸送の場に
    おいて活躍できるわけだぜ。」

------- ピュンハ上空列車 ------
※同所の人物【ラックス・ワガティウス】※

ワガティウス「どうだ、ボッコボコにやられただろう。
       …俺はGFナンバーズ最強の男。
       GFナンバーズの名を汚す"敗北"という行為、
       ッフ、なんとか回避する事ができた。」

ラックス「んー、僕はとんだハズレくじを引いちゃったようだね。
     まさか戦った相手がGFナンバーズ最強だなんて
     こんなん聞いてないよ。」

 主人公ポジションにつく者の中でも下位の実力者、ラックス。
 やはり彼ではワガティウスの動きをとらえるは
 できなかったようで

ワガティウス「…だが少しミスをしたようだ。勝ちを急ぎ、力を使いすぎた。
       …俺が張った電撃線の光が、だんだんと
       うすれていっているぞ。ッフ、妨害工作は失敗か。」

ラックス「んー、力はちょびちょび出していくのが一番だよ。」

ワガティウス「頭のすみにでも置いておこう、その言葉。
       …ッフ、仕方ない。この列車を電撃線でぐるぐる巻きに
       して稼働不可にするのはあきらめるとしよう。
       こんな弱体化した電撃線ではその任務を果たせない。」

 そして彼はその場を後にした


ラックス「んー、これはこれで問題可決…なのかな?
     まぁこの上空列車もいつも通りの運行が
     可能になったわけだし、オールOKだよね。」

------- 物資輸送トンネル ------
※同所の人物【陣・六ツ葉】※

陣「…悪役つとめる前にその弱さをどうにかすることだな。
  これは俺からの忠告だ…。」

 戦況は陣のあきらかな優勢。
 その証拠としてか、トンネル内の氷塊がじょじょに
 溶けはじめていってます。

 彼女の疲労に呼応して、氷塊も固体のまま形をたもつ力が
 だんだんと弱まってきているのでしょうな

六ツ葉「弱さを改善しろってこと?
    いやいや私も必死なんだわさ、強さの探求に。
    それなのに…、あたかも私が努力してないような
    もの言いでしかも上から目線で…。
    …お姉さん、悲しいワ。」

陣「…そしてさらに悲しいことが。見ろ、お前が設置した
  氷ブロックがあちこちで溶けはじめていってるぞ…。」

 六ツ葉は、溶けゆく氷を見て思わずため息をついた

六ツ葉「この施設への妨害工作は完全に失敗だべや…。
    お姉さん、いっぱいくわされちゃったワ。
    …グランファド様に合わせる顔が無いけど、
    ここはいったん本部に帰るべや。さよなら。」

陣(グランファド!?…こいつ、たったいま気になるワードを
  吐いたぞ…。)

------- 第一エネルギー管理区 普通棟のモニャ^ー室 ------
※同所の人物【グラーダ】※

 管理区内の施設内部を見回っているグラーダ。
 異常があるか否か、厳しい目でチェックをしております

グラーダ「見たところおかしい所はないなぁ。
     いたって正常に機能している、という感じだね。」

 さっさと帰って異常なしと報告しよう。
 そう思った彼はさっそくモニター室から出る
 扉に手をかけます

グラーダ「…?」

 扉を開けようとしたその時、彼の耳にかすかな足音が
 はいってきました。
 そしてそれはだんだんと大きくなってゆく…。
 どうやらこちらに近づいてきているようです

グラーダ「いやな予感がする…!物陰に隠れよう!」

 彼は急いで部屋わきの木箱に身を隠した。

 そして数秒後、彼のいやな予感が的中したんですな。
 なんとモニター室に、数人の悪魔城兵士たちが押しかけ入ってきた。

セットマグマ「この施設は我々が完全に占拠した!
       施設の職員はただちに立ち去れ!
       …って誰もいないじゃないですか。」

兵士A「他の部屋も同じ状況だと報告が入っております。
    すべてまったくの無人だそうです。」

セットマグマ「夜中に攻めて正解だったようですね。
       …無人の施設を占領。"赤子の手をひねる"
       とはまさにこの事、とても簡単でしたね。」

兵士B「さて、予定していた第一エネルギー管理区の占領も
    終了しましたし、次は何をする予定で?」


 数人の兵士とセットマグマの会話をこっそり
 聞いていたグラーダ。
 人ごみの中でひとりぼっちでいるかのような、
 そんな不安が彼にのしかかります

グラーダ(話を聞くにこの施設、占領されちゃったの…?
     うう、出るに出られない…。こんなことに
     なるなら早く帰っておけばよかったよ。)

BGM:VGMusic
曲名:Blade's Home(ライズ・オブ・ザ・ドラゴン)