※同所の人物【ザトシ・グラーダ・ラックス・陣・グランファド】※

グランファド「ぐぬぬ…。」

 さきほどまで悪魔形態となっていたグランファド。
 疲労を感じはじめた彼は、だんだんと元の姿に戻ってゆく…

ザトシ「もう勝負はついたって感じだぜ。…あ、そうそう。
    勝負中ずっと気になっていたんだけどさ。
    ラインハル跡の大穴の穴埋め作業、どうして
    そこまで止めたがるんだ?理由教えてくれよ。」

???「国内の闇の瘴気が濃くなっている今こそが
    最大のチャンスなのです。
    …そんな工事をゆるしてしまったら、このチャンスが
    消えてしまう。それがだいたいの理由ですね。」

 まるでタイミングを見たかのような感じで
 割り込んできた謎の声

グランファド「ああ、君達4人に紹介するよ。彼は
       セットマグマ、とても善良な若者なんじゃよ。」

 そして割り込んできた声の主は、続けて話しはじめた

セットマグマ「さて、さきほど言いました"チャンス"…。
       これは何のチャンスかと言うと、
       "マコレフス=シスターを救うチャンス"です。
       と言うのも彼女、実は今ジョーカーの洗脳
       につかっているという状況でありまして…。」

陣「…もしかして貴様、その闇の瘴気を彼女の体に触れさせ、
  ジョーカーの洗脳を吹き飛ばさそうと考えているのか…?」

セットマグマ「その通り。闇の瘴気の特性を知っているとは
       なかなかの物知りですね。」
ザトシ「おい、ちょっと待ってくれよ。それなら話が
    おかしくなるぜ!シスターとジョーカーの上下関係
    見てくれよ、どう見たってシスターの方が上だろ?
    もし洗脳されているのなら…逆だろ?普通。」

セットマグマ「これはちょっと説明不足でしたね。
       ジョーカーの洗脳技はちょっと変わってましてね、
       "洗脳処理"以外にも"染悪処理"もできるんですよ。」

グラーダ「せんあくしょり?心の悪を増幅させるというアレの事?」

セットマグマ「ここにも物知りがひとり、まさにそうです。
       …心に悪をねじこまれた彼女を、ぜひ救いたい。
       だから私たちはこんな荒っぽい占領をしてまで
       ラインハル跡の工事を阻止したいのです。」


ザトシ「おいおい、そんな正当な理由があったのなら早く
    教えてくれよ。いやー、てっきりお前らを悪人かと
    思ってたぜ!」
陣「…ふん、面白そうな計画だな。シスターが悪役から
  おりるとこちらも助かる。ぜひ参加させてもらうぞ…。
  …後、ラインハル跡の工事についてはしばらく中止に
  するよう作業員をおどしておく。これで問題ないだろう…。」

グランファド「おお!すばらしき理解者がここに!
       …陣、参加してくれるんじゃな?」
ラックス「んー、僕もついていこうかな。じゃ、僕も参加で。」
ザトシ「俺も力をかすぜ!」
グラーダ(まぁここは僕も同意しとこう…。)

 頼もしい助っ人を得たグランファド一行。
 そこでセットマグマは彼らにひとつ任務をかすことに

セットマグマ「すばやい行動が必要なこの状況。
       あなた方にもさっそく動いてもらいますよ。
       まずは"小さな可能性"にかけてみようでは
       ありませんか。」

 前置きを言ったのち、彼は4人に地図をわたしはじめた。
 全員に地図をわたしたのを確認後、彼は続けて言います

セットマグマ「おそらくジョーカーは、シスターが
       闇の瘴気にふれるのを恐れています。
       …彼は活動拠点を、闇の瘴気で満たされた
       ヴェルモンドから別の場所に移動させている
       可能性が非常に高い…。
       でも、まだ小さな可能性があります。
       もしかしたらまだ拠点変更をせず、国内に
       いるかもしれない…。」

ラックス「んー、分かったよ。ジョーカー達がまだいるであろう
     ヴェルモンドの拠点に行ってほしいという事だね。」
グラーダ(あの人たちの拠点ってヴェルモンド国内にあったの!?
     …意外と近くにあったんだなぁ。)

セットマグマ「んまぁそんな感じです。目的地に関しては
       地図を見れば分かると思いますので、
       あとはよろしくといった感じですね。」

 そしてセットマグマはこの部屋から退室


グランファド(うむうむ、これはいい展開じゃ。
       頼もしい仲間がいっぱい増えたのぉ~。)

BGM:VGMusic
曲名:別館-”静かな狂気”(悪魔城ドラキュラ黙示録)