※同所の人物【ザトシ・グラーダ・ラックス・陣】※

陣「…待たせたな。」

ザトシ「おう、久しぶり!」
グラーダ「これで4人そろったね。」

 陣とラックスはザトシのもとに到着。
 彼ら2人の合流に、ザトシとグラーダはよろこびます


陣「さて、今回の悪役はセットマグマのようだな…。
  …ザトシ、お前はどうするつもりだ?いつものように
  邪魔に入るのか…?」

ザトシ「お、いきなりその話か。
    …うーん、俺は正直どうでもいいぜ。
    ジュニア復活なんてされても俺には害なしだぜ。」
ラックス「んー、ジュニア復活?悪役セットマグマは
     そんな事を目的としているのかい?」

ザトシ「ああ、サモンから聞いた話だとそうらしいぜ。
    ちなみに、部下を派遣して正男の首を狙っていたのは
    いわば前座ってやつだな。赤の神殿にいってジュニア復活を
    おこなう前に、どうしても正男の首をいただきたいらしい。」

ラックス「んー、赤の神殿?聞いたことあるよ。
     たしか正男にやられた怪物たちが眠っている場所だよね。」

陣(…赤の神殿。まぁ確かにジュニアもそこで眠っていそうな感じだ…。
  だが、今のところジュニアは死亡説が有力だ。赤の神殿で
  安置されている可能性は低い…。
  …まぁここは低い可能性も考慮した考えでいこう。)
 「ふん、それは放っておくべきことではないと思うぞ…。
  ジュニアは伯爵家の全盛期をきずいた男だ。奴が復活すると、
  伯爵家の勢力はたちまち拡大し、やっかいなものになる。」

グラーダ「でも、セットマグマの計画は"ジュニアが赤の神殿に
     いる"ということを前提としたものだよ。
     死亡説が有力である今において、それはまさに
     ありえない前提だよ。
     …セットマグマの計画はからぶりに終わると思うよ。」

 ジュニアは今、行方不明となっていて、世間では
 彼はひっそりと生きている(生存説)という意見と
 彼はもう死んでいる(死亡説)という意見があります。

 もし死亡説が正しく、ジュニアがもうこの世にいないのなら、
 ジュニアが赤の神殿で眠っていて戦いの時を待っている可能性は
 ゼロとなり、グラーダの言う"前提"は崩れてしまいます。


 サモン同様、死亡説を信じているグラーダ。
 彼はセットマグマの計画への干渉には否定的なようで。

 "どうせセットマグマの計画は成功しない。ほうっておいても
  別に問題ない"、これがグラーダの主張です

陣「…低い可能性も考えにいれておけ。
  "そなえあればうれいなし"だ。最悪の事態(ジュニアの復活)に
  そなえて、ここはセットマグマの計画の阻止にむかうべきだ…。」

ザトシ「なんだか陣の言ってることが正しく思えてきたな。
    …俺も悪役セットマグマに邪魔をいれたくなってきたぜ。
    ここはみんなで計画阻止といこうぜ。」

 最初は"正直どうでもいい"なんて言っていたザトシ。
 陣の言葉を聞いた彼は主張を一転、計画への邪魔を
 みんなにもちかけます

グラーダ(陣の言ってることは正しいかも…。
     たしかに"そなえあればうれいなし"だよね。)
ラックス「んー、たしかに低い可能性への着目も大事だよね。
     僕も賛成さ。」

 "低い可能性も考慮すべき"という陣の主張に共感した彼ら。
 あんがい早く話がまとまりました

ザトシ「よし、意見がまとまったぜ。
    さ、セットマグマのもとへ殴りこみにいくぜ。」


???「ならば、セットマグマのもとまでテレポーテーションで
    転送してあげますよ。…ただし、条件つきですけどね。」

 とつぜん、どこかで聞いたことのあるような声が。

 しばらく間をおいたのち、声の主はザトシたちの目の前に瞬間移動。
 お得意のテレポーテーションで移動したんですな

ジョーカー「どうも。」

陣「ふん、ジョーカーか。…ナイスタイミングだな。
  まぁ"条件つき"がすこし気にかかるポイントだが…。」

ジョーカー「先日、シスター様からお電話をいただきましてね。
      どうやら彼女、私にあるお願いがあるそうで。
      …その"お願い"、私の代わりにあなた方に
      やってもらいましょう。それが条件です。」

ザトシ「なるほどな。シスターからのお願いをかわりに
    やってくれというコトだな。」
グラーダ「"シスターから電話"?…洗脳状態でもいちおう
     ジョーカーのことが記憶にあるんだね、意外。」

ジョーカー「洗脳?いや、どうやら洗脳されてなかったですよ。」
ザトシ「へ?」
ラックス「んー?」
陣「…?」

 ジョーカーの発言にかなりの謎をいだいた彼ら。
 みんなして首をかしげます

ジョーカー「いちおう今は"洗脳されたふり"をしているそうです。
      …かすかな意識の中でなにも抵抗できずに洗脳技を直撃、なのに
      どうして洗脳状態になっていないのか不思議。
      シスター様はそう言っていましたね。
      …まぁこれはセットマグマの洗脳技に対する知識の
      薄さが引き起こしたミスですね。
      少し考えれば原因なんてすぐ分かります。」

ザトシ「俺には原因なんてまったく分からないぜ。
    教えてくれよ、気になる気になる。」

ジョーカー「シスター様の体験談いわく、セットマグマが
      彼女につかったのは"エンボディ ジャスティソウル"。
      …実はこの技、過去に私がシスター様に染悪処理(←中スト25参照)
      をほどこす際に使った技でもあるんです。
      つまり、彼女が"エンボディ ジャスティソウル"
      を食らうのはこれで2度目という事になります。」

ザトシ「ふむふむ。」

ジョーカー「そもそも洗脳技とは感染症のようなもので
      一度かかると体内に抗体ができるんです。…つまり、
      シスター様が2度目の"エンボディ ジャスティソウル"
      をくらうことはありえないのです。」

グラーダ(へぇ、同じ洗脳技は2度も通じないんだね。)
ザトシ「なるほどな、謎が解決したところで次のステップへ
    進んじゃうぜ。さ、その実は洗脳されていなかった
    というシスターは一体なにをお願いしたんだ?」

 やっと本題へ。
 ここからは条件の内容を説明するくだりに入ります

ジョーカー「セットマグマは、ジュニア復活後の伯爵家の
      改革の準備をしようと意気込んでいるらしいです。
      そこで、改革の財源を確保するため3つの施設に
      部下を送り、乗っ取りをはじめました。
      …その施設の開放こそ、今回の頼みごとです。」

陣「その施設から伯爵家勢力を撃退をしろということか…。
  …いわば開放活動だな。」

ジョーカー「彼女いわく、もしジュニアが復活しても
      伯爵家の勢力拡大が遅れるようこんな事を
      頼んだらしいです。」

ラックス(んー、シスターは伯爵家の勢力拡大について
     あまり快く思っていないんだね。
     まぁただ単に伯爵家がきらいなだけかもしれないけどね。)


ジョーカー「仕事が終われば、この簡易転送装置でここに
      帰ってきてください。
      全員帰ってきて次第、望みどおりセットマグマの
      いる所まで転送しましょう。」

 そして彼は4人に小型の機械をわたした。
 どうやらこれが簡易転送装置なるものらしいです

ジョーカー「これは、電源をいれたらすぐにこの地点まで
      転送されるというすぐれもの。
      裏にあるスイッチを長押しすると電源がはいる仕様です。」

 使い方を説明したのち、ジョーカーはさっそく
 3組(ザトシとグラーダ・ラックス・陣)をそれぞれの
 施設までテレポーテーションで転送

BGM:VGMusic
曲名:Zoo(Eek! The Cat)