※同所の人物【ザトシ・グラーダ・ラックス・陣・セットマグマ】※
セットマグマ「お、思ったより強いや!…ここは逃げよう!」
勝機の無さを悟ったセットマグマ、彼はマグマの海へ
ダイブし逃走を図ります
ザトシ(なんかあんま強くないぜコイツ。
悪役を務めれるほどの強さは無いと見た。)
しかし追わないザトシ、彼はその飛び込みにより
生じたマグマの波紋をただただ見つめているだけ
???「様子見てたよ。あんがい弱かったね…。」
そのとき、立ち止まる彼の耳に聞きなれた声が。
部屋奥の柱でずっと隠れていたシスターです
シスター「何も恐れる必要は無かったね、セットマグマに。
あの様子じゃ私より下位の実力者だし…
はやく逃げといた方がかしこかったのかも。」
ザトシ「おう、まさに拍子抜けってやつだぜ。」
シスター「あ、ちょっと報告しておくね…。神殿内の
人の生命反応を計ってみたんだけど…結果は5人。
つまりここにジュニアはいないとの結論。」
つまり計測時、5人の人間が赤の神殿内にいたことに。
その5人とはザトシ・ラックス・陣・シスター・セットマグマの
ことでしょう。もし神殿内にジュニアが眠っていたのなら、
その分も計算に入り、6人の生命反応があるはず
陣(…ここで眠っているのは赤狩りモンスターだけということか。)
ラックス「んー、どっちみちいなかったんだね。」
ザトシ「やること無くなってお互い暇になったな。
まぁまた俺らと対峙する日がどうせ来るし、その時に
そなえて力をたくわえておくコトをオススメするぜ。」
シスター「ううん、もういいや。あなたたちと戦うコトは
もうないかも。」
ザトシ「あれ?お前、人間中心の世の中をどうたらこうたら
言って(No.200参照)目標かかげてなかった?
物語の悪役から降りる意思表示かそれ?」
シスター「確かにその目的のため、ドリームウィノレスやら
デューヲやら使ってたけど…もういい。私にそんな
あくどい事する肝はないよ。」
そのとき彼女は、セットマグマと共に招闇の塔に
いたあの時(中間ストーリー28あたり)を思い起こします
シスター「セットマグマの技で気を失った後、気が付くと
招闇の塔にいたんだっけ…。そこで横にいる
セットマグマの様子をうかがいつつ倒れているフリを
していたんだけど…、その時、自分の心に何か違和感を感じた。」
グラーダ「違和感…?」
シスター「うん、なんだか心にあった悪が完全に消えていたというか…
難しくてうまく形容できないけどそういう感じ…。」
陣「…闇の瘴気によってジョーカーの染悪処理から解放されたのか。」
(ふん、まぁセットマグマには感謝だな。なにせシスターの身を
招闇の塔に移したのはヤツだもんな…。)
ラックス「んー、悪役として敵対するという事はもうないということだね。」
シスター「もちろん。でも闘士としての心はまだ失ってないよ…。」
(今おもえば、あの時(No.272)ザトシと対決する意思が
あったのもそのせいかも…。)
そう言ったのち、彼女は部屋を後にしました
ザトシ「よし、俺達もつづいて退室だぜ。ここにいとく理由はもうないぜ。」
グラーダ「そうだね。」
そして部屋を出た彼ら4人。
--------- 赤の神殿の外 ---------
※同所の人物【ザトシ・グラーダ・ラックス・陣・ジョーカー】※
ザトシ「お、ジョーカー。」
外にいたジョーカーに一声かけたザトシ
ジョーカー「聞いてましたよ、さきほどの話。
シスター様をお迎えにあがろうと、あの部屋の
入り口前まで来ていたのですが、ちょっと
そこで嫌な話を聞いてしまいましたね。
…とうとう悪から足を洗われましたか。」
ラックス「んー、まぁ君とっては嫌なことかもね。
ところで、シスターを悪として働かせて
一体なにがしたかったんだい?」
シスターにかつて染悪処理をかけたジョーカー。
ラックスはその行為の理由を聞きます
ジョーカー「伯爵家への復讐です。
…私は10歳のころ洗脳技を取得したのですが、
私はそれにより疑いをかけられ、追放されたのです。
"…洗脳技があれば、部下を何人もつくる事ができる。
それゆえ将来、伯爵家の秩序を乱す存在になるかもしれない"
といった感情を伯爵家の人々に与えたのでしょう。
…ただ純粋に伯爵家の役に立ちたいがためのこの行動を
"どんどん組織内で部下を増やし伯爵家の乗っ取るため"
と伯爵家の人々は解釈したのです…。」
ザトシ「分かったぜ。その曲がった解釈をした伯爵家に対し
怒りを覚えたというコトだな。その復讐のため
シスターを仲間としたわけだ。」
ジョーカー「ええ、古風な戦法で戦う伯爵家の人々に対抗するため、
戦力にロボット学の力をいれようとシスター様を仲間
として選んだのです。しかし、伯爵家への攻撃を
シスター様にもちかけたところ、
"まずは悪役らしく、世界征服みたいな事でもしようよ。
伯爵家にかまうのは後で"
といった言葉が返ってきたのです。」
グラーダ「突然の路線変更だね。予定していた伯爵家狙いから
世界狙いへと変わったんだね。」
ジョーカー「主力である彼女が参加しないのなら、攻撃のしようがない。
伯爵家への攻撃はおあずけという事になったのです。
…そして、どうこうしているうちに彼女は悪から身を引いた。」
ザトシ「うまくいかないもんだな。1からやりなおしになっちまったぜ。」
ジョーカー「ええ、ですがもう半ばどうでもよくなりましたね。
まだ完全にあきらめたわけではないですが。」
ザトシ「なるほどな。そっちもやる事なくなっちまったな。
さてさて、俺達も暇だぜ。これからどうしようか。」
このブラウザでは、BGMを再生することができません。
BGM:
VGMusic
曲名:Goodbye Fangmei(シェンムーII)