BGM:Extra Ocean
曲名:業払
中間ストーリー19
時は既に夜。
空はあたかも漆黒の帳を下ろされたかのように暗かった。
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~~ノーザンバレー・村~~
中林「どうだ、例の計画の進行状況は。」
モーガン「村人は殆ど捕獲したぞ。
その内半分はもう・・・」
ブラッド「無生物と化したのだww」
中林「そうか。それで得られた力はどの程度だ?」
メタルセイバー「驚くほど溜めることができた。
彼が最終形態に覚醒するにはもう十分だ・・・」
中林「十分などという言葉は彼の前では通用しない。
ナイトメアは更なる力を求めている。」
ブラッド「そうだな。恐らく彼は村人全員分の力を得ねば納得はするまい。」
中林「ああそうだ。それに彼が力を得れば得るほど
世界の破滅は近くなるのさ。」
モーガン「まあそうだな。
・・・ん?どうした?外が騒がしいぞ。」
メタルセイバー「機械兵が村の外に向かっているようだ・・・
だが何故なんだ・・・?」
リリス「大変よっ!防衛軍が村の外れまで来てるみたい!」
モーガン「防衛軍だと!?」
ブラッド「何故奴等がここを突き止めたのだ・・・」
リリス「分からない。村人が脱走したとか?」
メタルセイバー「・・・兎に角、この秘密任務を知られてはならん。」
中林「そうだな。俺達5人は・・・
愚かなる訪問者を滅却しに行くかww」
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~~その頃のグレッグ一行~~
ヘイト「貴様・・・俺の攻撃を見切るとは・・・」
ザトシ「力を過信する奴は大抵敵を侮っているものだ。
・・・お前とて例外ではない。」
ヘイト「黙れ・・・憎しみの恐ろしさを思い知らせてやる!」
ザトシ「旧友よ、友情とはそんなものなのか・・・?」
ヘイト「デス・サンダー・・・」
その時だった。
十二使徒と思しき5人が、グレッグ達に近寄ってきたのだ。
中林「ヘイト!こいつ等は俺たちが片付ける。
貴様は自分の任務に戻っていろ。」
ヘイト「いいとこなのに・・・
まあ神格化した者の命令には逆らえんな。」
ヘイトは去った。
ザトシ「出たな・・・」
中林「お~ぉ、命知らずの馬鹿者がまさか貴様等だったとはなww」
モーガン「グレイテンプルでの屈辱を今日こそ晴らしてやる。」
グレッグ「一つ聞くが、村を襲ったのは何故だ?
虐殺のためではなさそうだが・・・」
リリス「それは言えないわね。
貴方達は・・・死ぬのよww」
今まさに、戦いが幕を開けようとしていた。
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レグルス大尉「俺たちは負けん。力ずくで貴様等を倒すのみ!」
メタルセイバー「小癪な若輩め!我が剣を防げるか!(変化鋼剣を振り下ろす」
ギン!(三尖両刃刀が剣を受け止める
レグルス大尉「余裕さw」
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モーガン「グレッグ、貴様まだ生きていたのか。
死にぞこないめ・・・」
グレッグ「貴様の攻撃を喰らったぐらいでは死なんよ。
まあ、左手は時々痛むがね。」
モーガン「また恐怖を味わわせてやるかww
・・・消えろ。」
グレッグ「こいよ・・・」
カストル大尉「グレッグ大佐!私が援護いたしましょう。」
グレッグ「分かった。共に奴を倒そうじゃないか。」
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リリス「また会ったわね。前回は逃がしちゃったけど・・・
今度こそ、倒してみせるわ!」
冷華「そう簡単には負けないわよ。
私だって少し強くなったんだから。」
リリス「でも私には勝てない。
さっさと・・・消えなさい!」
冷華「残念だけどそれは無理ね・・・」
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ブラッド「さて、この杖の生贄になりたいのは・・・
・・・貴様か?」
フォン大尉「間違えられては困る。
俺は貴様らを倒すために来たんだ。死ぬためではない。」
ブラッド「俺に歯向かうのか。
・・・それこそ貴様の死を意味するのだよww」
フォン大尉「今にその自信を挫いてやる。
邪なる者の弱さを思い知れ!」
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ザトシ「中林・・・また会ったな。
旧友のお前と戦うのは気が乗らないが・・・
・・・俺はお前を倒さなければならないんだ。」
中林「そして世界破滅を止めると。
だが不可能だな。死ね。」
ザトシ「できるかできないかは・・・
やってみてから決めるものだ!」
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闇空の下、防衛軍兵と機械兵の銃声が同時に轟いた。
あたかもその音を合図としたかのように・・・
十二使徒の5人は攻撃を始めた。