BGM:nerve(雑音空間)
曲名:Live to Die
nerve(雑音空間)

中間ストーリー21~そして決戦へ~

※中間ストーリー20の続きです。

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それから数日後・・・

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~~防衛軍基地・医務室~~


ザトシ「・・・ハッ(目覚める」


ここは・・・防衛軍基地か。
いつの間に戻ってきたんだろう・・・?


ザトシは腕を動かしてみる。
・・・激痛が走った。


ザトシ「ぐっ・・・(腕を押さえる
   まだ回復は出来てないみたいだな・・・」


ガチャ(ドアを開ける音


ザトシ「誰だ?」


冷華「・・・ザトシっ!
  よかった・・・生きてたんだ・・・」


ザトシ「ワルイカww
   そういえば、俺が倒れているのを最初に見つけたのはお前だったな。
   ・・・お前は命の恩人だよ。」


冷華「そんなことない・・・でも・・・
  ・・・ありがと。」


ザトシ「礼を言いたいのはこっちだよ。」


その時、正男が入ってきた。


正男「ザトシ!!無事だったか!」


ザトシ「無事っつーかなんつーか・・・まあ生きて帰れたぜ。」


正男「これから会議があるんだ。
  何か言いたいことはあるか?俺がお前に代わって言ってやるよ。」


ザトシは中林の言葉を思い出す。


ザトシ「中林が言っていた・・・
   ナイトメアはダークキャッスルに居ると。」


正男「・・・それは本当か?」


ザトシ「分からんが、行ってみる価値はあるかもしれない。」


正男は心の内で予感していた。
もしかすると、今回で決着がつくかもしれない・・・と


正男「俺が行こう。」


ザトシ「ああ、そう言うと思ったよww
   だがそれはグレッグさんに言うんだな。」


正男「分かった。じゃあ会議に行ってくるよ。」


正男は去った。


冷華「じゃあ、後でまた来るから・・・」


ザトシ「おk。」


冷華も去った。


ザトシ(遂にナイトメアとの決戦か・・・
   しかし、大丈夫か・・・?)

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~~数時間後の医療室~~


ザトシ「夕日が綺麗だな・・・」


ガチャ(ドアが開く


真利夫「よう、ザトシ。」


ザトシ「真利夫さん!会議はどうなりましたか?」


真利夫「ああ、ダークキャッスルを攻めることになったらしい。」


ザトシ「それで誰が行くんですか?」


真利夫「行くのは・・・
   正男と龍飛、そしてメグだ。
   さらに、付き添いの兵士は約20名。」


ザトシ「少なっ!!」


真利夫「あまり大勢で行ったら逃げられるかもしれないだろ?」


ザトシ「それもそうですが・・・大丈夫でしょうか?」


真利夫「正男と龍飛ならば問題ないだろう。」



メグ(私入ってない・・・ひどい・・・)



ザトシ「そのまま行くんですか?」


真利夫「一度、グレイテンプルに寄るらしい。
   そこで燃料補給して、ダークキャッスルに行くそうだ。」


ザトシ「俺たちに何か出来ることは?」


真利夫「正男にもしものことがあったら、グレイテンプルから援軍を出す。
   彼らのことを心配する必要は無い。」


ザトシ「分かりました・・・それで出発はいつですか?」


真利夫「明日の朝だ。
   ということで、今日の夜は彼らの為に宴会を開くらしい。」


ザトシ「パーティーダーワーイワーイ」


真利夫「お前は怪我してるから無理だな。」


ザトシ「ェー」


真利夫「正男達がナイトメアを葬ったら、今度は世界平和を祝う宴があるだろう。
   その頃までに治しておくんだな。」


ザトシ「オッケーオッケーwwガンバレマーサオッ♪フレーフレーマーサオッ♪」


真利夫「俺は正男のところに行ってくるぞ。
   何かあったら連絡するように・・・」


そう言うと、真利夫は退出した。


ザトシ「・・・正男があんなに頑張っているんだ。俺も頑張らなければな。」


ザトシは再び、前向きに生きようと決意した。


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~~防衛軍基地・広間~~


時は既に夜となっていた。


兵士達「ザワザワザワザワ」


兵士1「遂にナイトメアの本拠地が見つかったらしいぜ。」


兵士2「ああ。さっき少佐から聞いた。
  行くのは正男大尉達らしいが・・・」


グレッグ「ここに集まってくれた諸君!
    知っているとは思うが、ナイトメアを滅ぼすために
    正男大尉、龍飛少尉、メグ中尉が明日、ダークキャッスルへ行くことになった!」


兵士達「ワーワーワー」


グレッグ「今回の戦いで決着がつき、ナイトメアが滅びれば
    世界平和に一歩近づくことになる!」


兵士達「ワーワーワー」


グレッグ「そこで、この三人を特別に・・・昇進させたいと思う!
    
    
    今日から三人とも、少佐だ!!」


兵士達「バンザーイバンザーイ!マサオサンバンザーイ!」


正男「サンキュー!」


龍飛「少佐になったからには、ナイトメアを倒さねばなww
  それでこそ防衛軍に報いるというものだ!」


グレッグ「その意気だ。
    ではこれから、彼等三人の為に宴を催す!」


兵士達「ワーワーワー」


* * * * * * * * * * * * * * * *


正男「う~今日は飲みすぎたなww」


龍飛「程ほどにしておけよ。数時間後はもう出発なんだからな。」


正男「お前何タメ口きいてんだよ!
  ・・・あ、お前も少佐だっけww」


龍飛「しかも俺のほうが一歳年上だww
  今度はお前が敬語使おうかww」


正男「ソリャナイヨォww」


メグ「あ、正男ここにいたんだ~♪」


正男「アッヒャッヒャヽ(゜∀。)ノアッヒャッヒャ
  お前何してたの?」


メグ「明日出発だから一応皆にお別れでもしようかな・・・って。」


正男「大丈夫だろ、帰ってこれないわけじゃあるまいし。
  ・・・でもやっぱ挨拶ぐらいはしといたほうがいいな。
  ザトシのところに行ってくる。」


龍飛「じゃあ俺も紅鳳のところに行ってくるよ。」


正男「紅鳳?和美の間違いじゃねーの?」


龍飛「う・・・ウルサイナァ!」


正男「これ以上は言わないでおいてあげるよ♪
  じゃあ2時間後にヘリポートに集合な。」


龍飛&メグ「オッケー。」


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~~数分後の医療室~~


ザトシ「パーティーハオワッタカナ・・・オレノブンノゴチソウハノコッテルカナww」


ガチャ(扉が開く


ザトシ「お、正男か。」


正男「ザトシ・・・俺は後数時間後に出発するよ。
  その前に少し語らおうじゃないか。」


ザトシ「そうだな。」


正男「・・・ナイトメア、いや、ムダルィは何故ああなってしまったんだろう?」


ザトシ「いきなりそんな暗い話題かよ!」


正男「奴は本当に三賢神のせいで闇に染まったのか?
  それだったら・・・彼のことだ、三賢神を殺すに違いない。
  だが今、彼らはナイトメアの味方だ。
  ・・・もしかすると、ナイトメアがああなったのには、別の理由があるのかもな。」


ザトシ「そうだな・・・」


正男「・・・俺はやはり、奴を倒さなければいけないのか?」


ザトシ「全世界の人を救うためには・・・そうするしかない。
   今までお前がやってきたように・・・」


正男「・・・・・」


俺たちの人生の歯車は何処で狂いだしたのか・・・
奴らは何処で道を誤ったのか・・・
それは誰もわからない。
人生は無限の偶然で作り上げられる。
その無数の可能性があるにもかかわらず
俺たちが選べるのは・・・

相手が死ぬまで戦い続ける、残酷な運命だけだった・・・


正男「そうか・・・そうなんだよな・・・」


その時ザトシは、正男の頬を一筋の涙が流れ落ちるのを見たような気がした。
・・・だが、あえて言わないでおいた。


正男「ザトシ、分かっているとは思うが・・・
  俺は逃げないよ。
  必ずナイトメアを倒す!」


ザトシ「それでこそ正男だよ。
   さあ、行って来い。ただし・・・必ず帰ってこいよ。」


正男「当たり前だ。・・・約束しよう。
  じゃあな。お前も頑張れよ。」


そう言うと正男は医療室を出た。


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~~予定の時刻~~


龍飛「正男来ねぇな・・・」


メグ「全くもう。いつも遅刻するんだから。」


正男「待たせたな♪」


龍飛「やっと来たか・・・遅いぞ。」


正男「スマンww
  ・・・っていうか、もう出発時刻か。」


メグ「そうだよ。」


そこに、グレッグと真利夫、そしてカルロスが来た。


グレッグ「正男少佐、出発の準備は出来たか?」


正男「あったりまえですよww」


メグ(準備したのは私たちなのに・・・)


真利夫「正男、どんな時にも焦らないことが大切だぞ。」


正男「分かってるって。」


龍飛「正男少佐なら大丈夫でしょう。」


真利夫「それならいいが、お前の兄貴として一つ命令しておく。


   絶対に死ぬなよ・・・」


正男「おうっ!」


龍飛「死にそうになったら俺が助けてやるよww」


メグ「あたしもよ♪」


カルロス「ところで、正男少佐・・・」


正男「何だよカルロス少佐。」


カルロス「確か俺に正義を教えてくれたのは君だったな。
    同じように、十二使徒の誰かを善に立ち返らせてくれよ。」


正男「分かった。やってみるよ。」


グレッグ「ヘリのエンジンが掛かったぞ。
    最後に何か言うことはあるか?」


正男「はい・・・
  邪悪な奴等に、善の種を植え付けてきます。」


龍飛「俺だって抱負はあります。
  今回の戦いで決着をつけ、世界に平和を!!」


メグ「私も二人と同じです。」


グレッグ「よろしい。
    では、ヘリに乗り込んでくれ。」


3人はヘリに乗り込んだ。


グレッグ「では・・・出発せよ!!」


操縦する兵士「イェス・サー!!」


こうして、ヘリは防衛軍基地を発った・・・


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数時間後・・・

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ババババババ・・・ガシャン(ヘリが着陸する音


~~グレイテンプル~~


和差夫「浩二兄ちゃん!正男兄ちゃん達が来たよ!」


浩二「よし!出迎えに行こう。」


ハルバート「俺も行く。」


クリス「・・・・・」


~~グレイテンプル・ヘリポート~~


正男「よう浩二。」


浩二「兄さん!ナイトメアと戦いに行くんだって?」


正男「ああ。今回で戦いに終止符を打つつもりだ。」


和差夫「頑張ってね。」


正男「お前もしっかり留守番してろよww」


ハルバート「あとどのくらいでここを出発しますか?」


正男「燃料補給が終わってからだな。
  大体一時間後だ。」


和差夫「正男兄ちゃん、トランプしようよ。」


正男「お、久しぶりだなww
  やるのなら大富豪とかどうよ?」


龍飛「賛成。俺もやるよ。」


メグ「私もやるっ♪」


ハルバート「じゃあ俺も参加しよう。」


浩二「僕もやろうかな・・・そういえば、クリスは?」


ハルバート「知らんな。まあきっとグレイテンプルの中には居るだろう。
     呼んでこようか?」


メグ「もうそろそろ来るんじゃない?」


正男「そうだな。」


和差夫「とにかく、あそこにテーブルがあるから早く大富豪やろうよ。」


浩二「よし来た♪」


殆ど日常と変わらない風景だった。
・・・戦いの前であることを除いては。

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一時間後・・・

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正男「(何回やってるんだよ・・・)
  じゃあ俺は4の二枚出し。」


和差夫「よし♪8二枚で流して・・・
   ハートのK!上がり!」


正男「うわ~また負けたOTL」


浩二「兄さん弱すぎ・・・提案したくせに;;」


龍飛「殆ど貧民か大貧民ってオイ。
  っていうか見た感じハルバートが強いみたいだ。」


ハルバート「アッヒャッヒャ♪マタボウエイダヨ♪
     連続大富豪だぜ♪」


メグ「キャラが変わってる・・・」


正男「俺ぜんぜん勝てないから別のことやろうぜ。」


浩二「確かに飽きてきた。」


正男「やるとしたら麻雀だなww」


兵士1「燃料補給が完了しました!今すぐヘリに乗ってください。」


一同「KYww」


龍飛「仕方ないな。そろそろ出発だ。」


正男「結局クリスは来なかったな・・・まあ任務が終わったら会えるか。」


メグ「じゃあね~」


浩二「頑張ってね。」


ハルバート「よい報を知らせてください。待ってますよ。」


和差夫「兄ちゃーん!帰ってきたら遊ぼうね!」


正男「分かった分かったww
  じゃあ・・・行ってくる。」


こうして彼等3人はヘリに乗り込んだ。
そして・・・


操縦する兵士「出発!」


浩二、ハルバート、和差夫に見送られながら、
ヘリは大空へ舞い上がった。

もう戦いは始まろうとしている。
次の目的地は、ダークキャッスルであった・・・

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~~数十分後・ヘリの中~~


正男「もう夕方か・・・時が経つのは早いな。」


龍飛「楽しいときは時間が早く過ぎるってことだ。」


メグ「後どれくらいで着くの?」


クリス「一時間ぐらい?」


龍飛「そうだな。」


正男「武器の用意をしておこう。」


龍飛「久しぶりに腕が鳴るぜww」


メグ「私たち、勝てるかな・・・」


正男「大丈夫っしょ。
  自分達の力を信じよう・・・」


クリス「類似・・・大丈夫かな?」


正男「そうか、あいつも居るんだよな・・・」


メグ「治安維持軍の頃、類似と戦ったけど結構強かったよ。
  少なくとも殺されているようなことはないと思う。」


龍飛「・・・ちょっと待った!」


正男「あああああああああっ!!!
  今まで気づかなかった!
  お前いつからここにいたんだよ、クリス!」


クリス「11行くらい前から喋ってるんだけど。」


メグ「もしかして、私たちがいない間にヘリに忍び込んだの?」


クリス「そういうことになるわね。」


龍飛「・・・こいつどうする?」


正男「来ちまったモンはしょうがない。
  クリス、俺たちと共に戦うか?」


クリス「その為に来たんだよ。怪我も治りかけてるし・・・
   もう戦える。足手まといにはならない。」


正男「それならいいぞ。
  ただし、今回はナイトメアの本拠地に突っ込むんだぞ?
  ・・・下手すると死ぬかもしれないんだ。それでもいいか?」


クリス「あそこには類似がいるわ。
   必ず、彼を改心させてみせる!」


正男「言うと思った。
  ・・・類似は俺の兄弟だ。今度こそ善に立ち返らせようぜ!」


クリス「正男さん・・・」


操縦している兵士「ダークキャッスルが見えてきました!」


正男「そうか・・・

  
  皆、心の準備は出来たか?」


龍&メ&ク「オッケー!」


正男「俺もだ・・・
  さて、行くぞ!」


その直後・・・
ヘリは、ダークキャッスル前に着陸した。



戦いの火蓋は、切って落とされたのである