BGM:魔王魂
曲名:ラストボス02
音楽素材/魔王魂

中間ストーリー9

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流石はナイトメア直属の配下、十二使徒。倒すのはそう容易ではなかった。

~~グレイテンプル・広間前通路~~


グレッグ「確かに前よりは強い・・・だが隙は多いぞww所詮はザコだな。」

モーガン「お前は口で俺を倒す気か?その矛は飾りかww」

グレッグ「言わせておけば!」

モーガン「まあそう怒るな。死ぬときは笑って死ね!
    エネルギーショット-Destroy-!」

雷エネルギーがモーガンの銃を纏う。

グレッグ「何だこの攻撃は・・・恐るべき威圧感だ。
    しかし・・・これならどうだ?-蒼岩硫・落-!」

エネルギーとエネルギーが衝突する。
だが時既に遅かった・・・
モーガンの雷エネルギーは飽和量に達し、
突っ込んでくる蒼岩をことごとく粉砕していく。

グレッグ「効かない・・・」

モーガン「もう遅いんだよ!無駄無駄ww
    うおおおおおおおおお!
    ・・・発射!」

前回の勝利のせいだろうか、グレッグは敵を侮っていた。
一応モーガンも十二使徒の一人。ただ負けを悔しがる輩ではない。
前回の敗北から彼は恐れるべき技を考案したのだ。
それがこの・・・
強力なエネルギーにより、一撃で相手を跡形もなくしてしまう
恐ろしい"粉砕弾"だった。


グレッグ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ」


勝負は一瞬だった・・・

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ザトシ「グレッグさんの声!ひょっとして・・・」

ブラッド「モーガンのあの技を喰らえば誰であろうとひとたまりも無いぞww
    これは俺たちの勝利の前触れ・・・人類破滅は近いぞ!」

ザトシ「・・・」

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冷華「そんな・・・」

リリス「流石はモーガンねww見直したわ。」

冷華「・・・」

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モーガンは破壊された床を見下ろしていた。

モーガン「何と言う醜態w何と言う無様な敗北ww
    仲間に面目が立たないだろう。」

返事は返ってこない・・・
と思われたその時だった。


グレッグ「俺は・・・未だ・・・死なん!」

モーガン「なっ!」

グレッグは・・・生きていた。
崩れた床から這い上がったその右手には、しっかりと蛇矛が握られていた。

グレッグ「生憎だが貴様の手にかかって死ぬ気は無いww
    この矛が俺の手中にある限りはな!」

モーガン「・・・だが左手はどうなんだ?正常な状態には見えんがww」

その通り、グレッグは辛うじて死は免れたものの、
攻撃の全てはかわし切れず、左の上半身はまともに攻撃を喰らっていた。
そのため、左腕は全く機能せず、腹部の左半分は焼け爛れているような状態だった。

グレッグ「うっ・・・」

左の腕と脚に激痛が走る。

モーガン「OKOK。今すぐ止めを刺してやるww」

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その時・・・

ザトシ「させるか!ボルティクス・スタッブ!」

モーガン「おっと(避ける)・・・残念だがこいつは死ぬ。手出しはさせんww」

ザトシ「そんなこと誰が決めたんだ?
   グレッグさんは俺たちの仲間だ。みすみす貴様らに殺させるか!」

グレッグ「ぐ・・・ザト・・・s(気絶」

ブラッド「無駄な事・・・その"仲間"と一緒に死ね。ブラッディー・エナジー!」

冷華「フローズンブレイド!(防ぐ」

ブラッド「チッ・・・いずれ死ぬべき運命にあるのに小賢しい真似を・・・」

冷華「ザトシ、ここはいったん引きましょう。
  こんなところで死ぬなんて馬鹿馬鹿しいわ。」

ザトシ「分かった。俺がグレッグさんを担いでいく。
   冷華は後ろの攻撃を防いでくれ。」

リリス「アッハッハww無駄よw
   デッド・グレイ・カッター!」

冷華「やあっ!」

カキーン(攻撃が跳ね返る

モーガン「おっと・・・(一瞬避ける」

ザトシはその瞬間を見逃さなかった。

ザトシ「今だ!ボルティクス・プラズマ!」

攻撃は十二使徒達の足元に当たる。
直接ダメージは与えられなかったものの、
ザトシ達が逃げる隙を作るには十分であった。


こうして、三人は何とか血路を切り開いて、広間まで引き返した。
だが天が味方したのか、そこには・・・

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~~グレイテンプル・広間~~


ザトシ「ゼェゼェ・・・何とか振り切ったぞ。」

冷華「でもここまでは一本道だからすぐ見つかるわ。
  別のところに隠れましょう・・・」

ザトシ「ソウダネ・・・」

???「その必要はありませんぞ!」

ザトシ&冷華「!?」

天井に釣り下がった連絡橋から現れたのは・・・
ハルバートが配置した、200人余りの兵士たちだった。

兵士1「良くぞご無事で・・・あれ、グレッグ大佐殿!」

兵士2「どうなさったのですか!?」

ザトシ「モーガンの攻撃をまともに喰らって気絶したんだ・・・
   まあ辛うじて、死にはしなかったけどな。
   はやく安定したところに運べ!敵が来ちまう。」

兵士3「イエス・サー!」

彼らは非常用階段から降り、グレッグを担架で運んだ。
ザトシと冷華もそれに続いて連絡橋に登り、非常用階段を完全に封鎖した。

ザトシ「広いし安定しているな・・・まるで一つの階みたいだ。」

兵士2「敵の機械兵が来たら、ここから集中砲火を浴びせるのです。
   更にこの橋は壁に沿っているので、
   背を壁に向ければ、攻撃が飛んでくるのは前方のみ。
   これならば敵に大損害を与えるのはいと易いことでしょう。」

ザトシ「ナルホド~」

冷華「とりあえず見張りは兵士たちに任せて、
  グレッグさんのところに行きましょう。」

ザトシ「( ゜∀゜)b」

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~~そのころのモーガン達~~


ピーピー(通信音

モーガン「あ、ナイトメア?
    ヲイヲイ、聞いてくれよ。
    グレイテンプルはもう俺たちの手中にあるも同然だww」

ナイトメアの声「何っ?でかしたぞ。
     それで、敵の連中はどうした?」

モーガン「もう広間まで追い詰めたぞ。」

ナイトメアの声「馬鹿がw殲滅してから吉報を知らせろww」

モーガン「そうだなw最後の詰めに入ろうww」

ピッ(切る

モーガン「よっしwこの調子で一気に殲滅だ!」

リリス「そうねww」

ブラッド「あの死に損ないを滅却してくれる!」

モーガン「OK!全軍、突撃!」

彼らは、手持ちの機械兵を全て率いて広間に向かった・・・
罠があるとは知らずに。

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~~その頃のザトシ達~~


ザトシ「グレッグさん・・・」

グレッグ「・・・ハッ(目を開く」

冷華「大丈夫・・・ですか?」

グレッグ「何とかな・・・しかし、随分と迷惑を掛けてしまったな・・・」

ザトシ「そんな事無いですよ。死んでないのが凄いくらいですから。」

グレッグ「一つ・・・借りが出来たな。
    今度は必ず、こんな負け方はしない。
    お前たちにこれ以上迷惑を掛けさせるわけには行かないからな。」

グレッグは立ち上がろうとする。

冷華「あっ、あまり無理はしないで・・・」

グレッグ「ぐっ・・・うぅ・・・(左腕を抑える」

ザトシ「今軍医に診せます。それまでは安静にしていてください。
   大丈夫です・・・俺たちが貴方の仇を取ります。」

兵士4「敵が来ました!大軍です!」

ザトシ「よし・・・俺が戟を振るのを合図に砲撃しろ。」

兵士達「イエス・サー!」

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~~一分後の広間~~

モーガン「うぉらぁぁぁ!出てこい負け犬共!」

リリス「あれ・・・」

広間は静まり返っていた。

リリス「逃げたみたいね・・・
   私たちが来たところ以外の入り口は全て閉じてるけど・・・」

ブラッド(入り口が閉じられている・・・?)

モーガン「全て蹴破ればいい事だww」

リリス「それにしても、味方の機械が沢山いて動きづらいわ・・・」

ブラッド(動きづらい?・・・待てよ・・・上には連絡橋・・・しまった!)

彼は青ざめた。
敵の策略にはまった事を知ったのである。

モーガン「ブラッド、どっちに行けばいいかな?」

ブラッド「・・・引くぞ。」

リリス「はぁ!?」

ブラッド「引き返せ!撤退だ!」

そういい終わるや否や、
連絡橋の手すりの所にザトシが現れた。

ザトシ「気づいたか・・・でももう遅いぞww
   お前たちの負けだ。」

戟の反射光が煌く。
モーガンとリリスも戦慄を覚えたが、
すでに全ての入り口は閉じられていた。

兵士1「攻撃・・・開始!」

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四方から銃声が轟く。

モーガン「撤退!撤退!」

しかし命令は上手く伝わらない。
彼らも逃げようとするが、機械が密集していて動く事ができない。
大軍故の弱点であった。
もはや上への攻撃など出来る猶予はなかった。
そこへ容赦なく銃弾の雨霰。
勝ち目など・・・なかった。

ブラッド(何ということだ・・・この誇るべき大軍も、
    奴らの前では単なる計略の道具に過ぎなかったか・・・)

機械は次々と破壊されていく。
1500の軍が、たった数分後には、もう100も残っていなかった。

モーガン「あの扉を蹴破って逃げるぞ!」

リリス「早くっ!」

ブラッド「・・・」

もう彼らの頭の中は、逃げるということしかなかった。
何とか一つの扉を蹴破り、残った機械を率いて退却した。
しかし防衛軍の兵士100人が、完全に殲滅せんとばかりに追撃をかけた。

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~~グレイテンプル・裏通路出口~~


メタルセイバー「なかなかやるな小僧・・・」

ハルバート「それだけじゃない。お前たちの軍は壊滅したぞww」

メタルセイバー「何をぬかす・・・たかが200人の弱軍で・・・」

しかし彼が見たのは、意外な光景だった。
リリス・モーガン・ブラッドと思われる連中を先頭に、機械軍が逃走していた。
その数およそ・・・50
それを追撃する防衛軍。その数およそ100人。
もはや十二使徒軍は、防衛軍の人数よりも少なくなっていた。

メタルセイバー「・・・仕方が無い。勝負は今度に預ける事としよう。」

ハルバート「今度はあんな無様な負け方はするな。
     頭を使って戦え。
     ・・・と伝えておけ。勝手に逃げろ。負け犬めww」

メタルセイバーは一時激昂したが、
味方の軍の状態を考えると時間を食うわけにもいかず、怒りをこらえながら敗走した。
十二使徒軍は合流してきたメタルセイバーの手勢を末尾においてしんがりとし、
ほうほうの態で逃げ落ちていった。
青空に凱歌がこだました。

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~~十二使徒軍・飛行艇~~


メタルセイバー「(|||゜д゜)何ということだ・・・」

モーガン「(|||゜д゜)ナントイウコトダ・・・」

ブラッド「真似するなよ。」

リリス「はぁ・・・こんな負け方したんだからナイトメアも怒るよね・・・」

モーガン「あっ・・・」

一同「(   ゜∀゜)」

ピーピー(通信機の着信音

モーガン「キタ・・・ガクブル((( ゜д゜)))ガクブル」

ピッ(取る

ナイトメアの声「モーガンか。戦況はどうだ?
       もう殲滅できているだろうなww」

モーガン「ア・・・アノ・・・
    ・・・済みませんでした!」

モーガンは今までの事を正直に述べた。

ナイトメアの声「・・・」

一同「ガクブル((( ゜д゜)))ガクブル」

ナイトメアの声「・・・敵を侮ってかかったな。まあしょうがない。
       いつか戦功を立てて償え。」

一同「゜∀゜ ホッ」

ナイトメア「それよりも重要な事がある。
     他の者には伝えてあるが、お前たちには今伝える。」

モーガン「え・・・」

ナイトメア「十二使徒の編成を変更する。」

モーガン「( ゜д゜)! マサカ・・・」

ナイトメア「俺と三賢神はこの度・・・神格化する。」

一同「エッ?」

ナイトメア「そして、新十二使徒の編成は・・・

二凌将・・・ヘイト、ギルド

最高神従属将・・・θ、ハデス

四魔将・・・スティーヴ、レッド、リリス、モーガン

」

モーガン「オレタチマダジュウニシトデイラレルンダネ・・・ヨカッタヨカッタ(嬉泣」

ナイトメア「それに続き・・・

征北将・・・ブラッド

征東将・・・メタルセイバー

征南将・・・ジャンキー・・・こいつは新入りd」

謎の声「オー、イェア!
   みんな知ってるかぁ!?
   この俺が"ジャンキー"だぜェ!アッヒャッヒャ!」

一同「・・・唖然」

ナイトメア「・・・邪魔だ。」

ジャンキーの声「Oh,no・・・」

ナイトメア「そして残る征西将は元治安維持軍中尉で、
     俺の為に殉死したと見せかけて仮死状態になっていたのを
     この度手に入れた闇の力により復活させた・・・
     その男の名は・・・




     ジムだ・・・



     これで編成発表を終わる。
     お前たちは三賢神と合流せよ。場所は今から教える。」

一同「分かりました!」

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~~その頃のザトシ達~~


グレイテンプルでは宴が催されていた。

ザトシ「俺たちは勝ったんだ!大いに祝おう!」

兵士達「おー!!」

和差夫「ワーイワーイ。ヤットプレイキャラニナレタ!バンザーイ!」

和差夫以外(何か凄く可哀想になって来た・・・)

冷華「あの伏兵を仕掛けたのはハルバートさんだって聞いたけど・・・」

ハルバート「その通りだが、あれはまぐれで思いついたんだ。
     買いかぶってもらっては困るよ。」

その時、グレッグが現れた。
左足は何とか動かせるようになったようだ。

グレッグ「いや、あの作戦がなければ俺は死んでいた。礼をいうぞ。」

ハルバート「もったいないお言葉・・・
     これからも粉骨砕身して防衛軍に仕えます。」

兵士達「万歳!」

その時・・・

兵士1「報告!
   一週間前にここを出発した、真利夫少佐、カルロス少佐が
   たった今、タートルプレーンズについた模様です。」

グレッグ「そうか・・・それで兵士はどのくらい集まった?」

その時、会場のモニターに、カルロスと真利夫が映し出された。
ヘリのコクピットからの生通信だ。

カルロス「ただ今我々は、タートルプレーンズに到着しました。
    その途中で町を訪ね、反ナイトメア勢力5000名を集めました!
    見て下さい!後ろの数多い飛行艇を!」

そこには約10隻の飛行艇が着陸していて、その下で人々が手を振っている。

グレッグ「5000人・・・」

兵士達「一気に味方が増えた!万歳!」

真利夫「俺にも一言ぐらい喋らせろ!」

カルロス「今からこのうち3000名をグレイテンプルに送ります。
    その後我々は残り2000人を率いて、防衛軍基地を取り返します。
    必ず、よい報告を致しますよw」

真利夫「あ・・・待て!通信切るな!おy」

プツッ(画面が消える

ザトシ「真利夫さん可哀想だな;;;」

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~~その頃のカルロス達~~


カルロス「通信完了っとww」

真利夫「お前・・・(半怒」

カルロス「アハハハ、ごめんごめんww
    さてと、そろそろ攻めるか・・・」

真利夫「いや、その前に
   周囲の山にいる敵軍を潰しておかねばなるまい。
   後で四方から包囲されては困るだろう。」

カルロス「じゃあ俺が基地を攻めるから、
    君が山に行ってくれ。」

真利夫「分かった。俺に500の兵をくれ。」

カルロス「OK。じゃあ俺が君の副将を指名するよ。
    ・・・龍飛少尉!真利夫少佐の副将として同行してくれ!」

この軍には、龍飛、紅鳳、和美の3人が率いる200人の軍も混じっていた。
彼らは食糧問題で頭を痛めていたが、
ちょうどそこにカルロス達が現れたため、入隊したのだった。

龍飛「イエス・サー。」

カルロス「あと俺の副将は・・・紅鳳少尉!
    君が適任だ。」

紅鳳「必ずや、期待にお答えしましょうww」

カルロス「よかろう。では・・・出陣だ!」