谷を照らす雷光
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真利夫
龍飛
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BGM:般若's MIDIの里
曲名:その男、危険につき
ストーリー
ジム「うおおおおおっ!」
真利夫「この攻撃といい、この叫び声といい、
やはりジムだ・・・
何故蘇ったんだ・・・?」
ジム「気づかなかったか。あれは一種の仮死状態。
ナイトメアが俺を死刑から救うために施してくれた最善の手段だ!」
真利夫「ナイトメアも人を見る目が無いな・・・
貴様如きの輩など使い物にならないじゃないかw
思い起こしてみろ。前回の無様な負け様ww
その上恥を忍んで生き長らえ、また負けに来たか!」
ジム「殺す・・・殺す!」
真利夫「・・・・・」
ジム「怖気づいたか!
喰らえ!マッドネス・フラッシュ!」
真利夫「力だけで戦うのはそろそろやめておけww
また隙だらけだぞww(鳩尾を殴ろうとする」
ジム「何の・・・(避ける」
真利夫「前より進歩したか・・・だがこの程度で十二使徒とは笑止ww
相手が正男だったら一分と持たないだろう!」
龍飛(・・・正男!?)
ジム「こっちから行くぞ!うおおおおおお!」
真利夫「・・・(斧を構える」
ジム「その構えに対する攻撃は・・・もう既に習得している!
ゴッド・ブロミネンス・ナックル!」
真利夫「何っ!(避ける」
とっさに避けたため命に別状は無かったものの
真利夫の斧は既に彼の手を離れ、地に突き刺さっていた。
真利夫「・・・・・」
ジム「どうだ!俺の勝ちだなww」
真利夫「前とは比べ物にならない程の進歩だな。
流石十二使徒に選ばれただけの事はある。
・・・今回は俺の負けとしておこう。」
ジム「それだけでは済まん・・・殺す!」
真利夫「この上まだ戦いたいのなら・・・
まずこれを避けてみろ!」
彼がそう言った刹那、
真利夫が隠し持っていたハンマーが宙を舞い、
ジムの腹部に直撃した!
ジム「うぐっ・・・」
真利夫「この程度の飛び道具すら避けられないか・・・
戦うのも飽きた。俺帰るわ。」
ジム「待・・・て・・・」
真利夫は斧を拾い、ジムから離れた。
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龍飛「見事な腕前ですね。」
真利夫「そんな事は無い。
・・・この世は広い。
俺よりも強い人間は他に何十・・・いや何百人もいるだろう。
その一人が・・・」
龍飛「・・・正男、ですか?」
真利夫「その通り。・・・しかしなぜ正男のことを知っているんだ?」
龍飛「さっき貴方が言っていたじゃないですか。
しかしそれだけじゃない・・・
町を襲ってきた十二使徒の三賢神が、
異口同音に褒め称えていました。彼の武勇を。」
真利夫「そうか・・・」
龍飛「単刀直入に聞きますが、正男とは誰ですか?」
少しの沈黙の後、真利夫はただこう答えた。
真利夫「防衛軍の誇りである、俺の弟だ。」
龍飛(この任務から帰ったら、一度会ってみたいものだ・・・)
真利夫「ん・・・空の色が不気味だ・・・」
龍飛「早く進んでしまいましょう。後々楽ですから。」
その時・・・
轟音と共に空が光った。
真利夫「雷か・・・注意したほうがよさそうだな。」