BGM:Extra Ocean
曲名:業払
Extra Ocean

中間ストーリー10

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~~サンフェリアマウンテン山中~~


灰色の空に稲妻が光る・・・
その光を受け、ヘイトの杖は邪悪な輝きに満ちていた。


真利夫「隙が無い。覚醒前とは大違いだ・・・」


ヘイト「お前らの攻撃はもう終わりか?
   では・・・こちらの番だ!」


龍飛「ハハww来いよ」


ヘイト「そんなに死にたいか!
   喰らえ!スパークサンダー!」


龍飛「おっと・・・(避ける」


ヘイト「まだまだ!マッドネス・サンダーボルト!」


真利夫「なかなか奴に近寄れないな・・・」


ヘイト「何処からでもかかって来いよww」


龍飛「このまま消極的戦法を用いては埒が明かないな。
  ならばこちらから攻撃するまで!」


ヘイト「ハッハッハw来たかww
   ・・・この後どうなるか、思い知らせてやろう!」


ヘイトの杖が怪しい光を放つ
龍飛は一瞬・・・ほんの一瞬だが、怯んだ。
その隙をヘイトは見逃さなかった。


ヘイト「デス・サンダー・クラッシャー!」


その直後・・・
龍飛の体はヘイトから数メートル離れたところに吹き飛ばされていた。


龍飛「ぐはぁっ(地面に叩きつけられる」


真利夫「龍飛!」


真利夫は龍飛を呼ぶ。
しかし時既に遅く、龍飛は気絶していた。


ヘイト「次は・・・とどめだ。」


真利夫「させるか!
   兵士達、龍飛を無駄死にさせるな!」


兵士達「おーっ!」


ヘイト「邪魔だザコ!」


真利夫とその兵士達は奮戦したが、
誰一人としてヘイトを傷つけることは出来なかった。


兵士達「ぎゃぁぁぁぁ!」


真利夫「駄目か・・・」


ヘイトの杖は防衛軍兵の返り血を浴びて紅く染まっていた。


ヘイト「後はお前だけか・・・真利夫!」


真利夫「しょうがない。この上は最後まで戦おう・・・」


その時、突然・・・ヘイトが叫んだ


ヘイト「うぐっ!
   やめろ・・・貴様は封印したはず・・・引っ込んでいろ!」


言い終わるや否や・・・吐血した


真利夫(何だ・・・?)


ヘイトは真利夫と戦う前に逃走した。


真利夫「・・・何はともあれ、奴を退けた事は確か。
   しかし喜んではいられない・・・早く龍飛を助けねば・・・」


龍飛「うっ・・・(起き上がる」


真利夫「大丈夫か?」


龍飛「はい。何とかかすり傷程度で済みました・・・気絶以外は。」


真利夫は安心したと共に・・・驚いていた
あの技は見るからに必殺技だった。だが、
龍飛はそれを喰らっても平然としていた・・・


真利夫(ことによると・・・こいつは正男に劣らない、いや、
   正男と同等の強さかも知れん・・・)

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~~その頃のヘイト~~


ヘイト「うぉぉぉぉぉぉ!
   貴様・・・ぐっ!」


そういった直後、ヘイトは地面に倒れた・・・
苦しみに悶え、彼が起き上がった時、


彼の姿は、ジャスティスに戻っていた・・・


ジャスティス「あれ・・・俺は何を・・・
      治安維持軍は・・・オーナーはどうなったんだ・・・」


ジムの声「誰だ貴様!」


ジャスティス「ジム・・・」


ジム「・・・ジャスティス!
  お前か!ヘイトはどうなった!?」


ジャスティス「ヘイト・・・その名は・・・うぐっ!」


ジム「おい!どうしたジャスt・・・」


ジムが呼びかけたとき、既にジャスティスはヘイトに戻っていた。


ヘイト「う・・・」


ジム「大丈夫か?」


ヘイト「俺は・・・俺はどうなっちまったんだ!
   なぜ奴如きに・・・ジャスティス如きにっ!
   操られてしまったんだ!」


ヘイトの目は正気を失っていた。


ジム「落ち着け!いったん基地に引き返そう。」


戦うどころではないと悟ったジムは山岳守備軍を撤退させる事にした。
彼ら二人は途中でジャンキーと合流し、基地に戻った。
そして、守備を固め、一切打って出ようとはしなくなったのである・・・


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~~その頃の真利夫軍~~


真利夫軍は、無事に援軍と合流し、
遂に基地の裏側に回る事ができた。


真利夫「まずここまでは順調だww」


龍飛「はい。でも敵は基地に立てこもっています。
  これを攻めればこちらも多大なる犠牲を払う事になるでしょう。
  今はひたすら待ち、然るべき時に攻めるのが上策かと。」


真利夫「そうだな・・・」


その頃、基地正面に陣を張ったカルロスも同じ問題に直面していた。


カルロス「今ここを攻め立てるのは良策とは言えない・・・
    紅鳳君、どう思う?」


紅鳳「俺も同意見。敵が攻めてくるのを待つのがよいと思います。」


カルロス「しかし・・・敵をどうやっておびき寄せるか・・・」


この問題から、基地奪回作戦は一時中止となった。
しかし彼らは引き返さず、基地周辺に布陣した。
故に以降、この戦いは長期戦へと持ち込まれる・・・


・・・さて、ここで視点を切り替えることとしよう。

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~~その頃の正男達~~


彼らの軍は現在、およそ500。
都心部から離れたここ、クリスタルマウンテン地域では
過疎化が進んでいたためか、思ったより志願兵は集まらなかった。


正男「この軍の少なさ・・・
  やはり兵を無駄に動かすのは危険だ。
  ナイトメアが現れるのを待つこととしよう。」


メグ「うぅぅ・・・寒い・・・」


クリス「野営って意外と辛い・・・」


正男「奴らが出てくるまでの辛抱だ。
  オーイ、コーヒーモウイッパイ!」


雪嵐が吹き荒れる
やがて、兵士たちの間でも凍死者が出始めた。


兵士1「サムイヨウ・・・カエリタイヨゥ・・・」


しかし雪原にキャンプを張ってから一週間後・・・


兵士1「報告!グレイテンプルにて、味方勢250が、敵兵1500を打破!
  しかしグレッグ大佐はそこで左腕を負傷されました!」


正男「そうか・・・」


兵士2「なんですと?グレッグ大佐が!?」


兵士達「許せん!必ず敵軍を殲滅するぞ!」


正男「そうだそうだ!グレッグ大佐の仇をとるぞ!」


防衛軍兵の士気は大いに上がった
ちょうどその時・・・


兵士3「報告、キャンプ付近にて、十二使徒の一人、ハデスの目撃情報が入りました!」


クリス「・・・」


正男「よし。必ず、ハデスを生け捕ってくるぞ!」


兵士達「おー!!」

    
浩二「やっと無駄に待たなくて済む・・・ヤッタァww」


正男「あれ、御 前 居 た ん だ」


浩二「ヒドイヨ・・・」


正男「何はともあれ、ハデス、いや・・・類似を改心させるぞ!」