BGM:般若's MIDIの里
曲名:魔力の根源
中間ストーリー2~Loser~
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~~発電所~~
ジャンキー「グッ・・・テメェ!!」
紅鳳「前言撤回。雑魚という言葉は取り消そう。
だが・・・その程度でよく十二使徒になれたなww」
ジャンキー「ア゛?コロスゾ。」
紅鳳「あ゛?じゃあやってみろよ。」
ジャンキー「教えてやるぜ・・・何故俺が十二使徒になれたのかを!!
なめるなぁぁぁぁぁぁ!!」
紅鳳「・・・?」
ジャンキー「ポイズン・リキッド・ディスチャージ!!」
紅鳳「ぐっ!(避ける」
彼は間一髪で避けたが・・・
その後ろにあった鉄製のドラム缶は音を立てて溶けた!
紅鳳「・・・強力な毒液か!!」
ジャンキー「ああ。これに当たれば間違いなく即死だww」
紅鳳(さっきこの辺りに漂っていた毒よりも厄介だ・・・俺を狙ってくるんだからな。)
ジャンキー「これを避け続けてみろ!!」
紅鳳「来やがれ!!」
ジャンキーは次々と毒液を放つ。
紅鳳はそれらの攻撃を避けながらジャンキーの周囲を走り回る。
ジャンキー「ウラァァァァァァァァァ!!」
しかしそれらの攻撃は彼を掠りもせず、
次第に紅鳳はジャンキーに近づいていった。
紅鳳「もっとよく狙えww」
ジャンキー「グッ・・・!!」
紅鳳は既にジャンキーの目の前まで迫っていた。
ジャンキー「チクショウ!!(毒液を放つ」
紅鳳「・・・(避ける
さて、そろそろ・・・」
そう言うと紅鳳はポケットから投擲用ナイフを取り出した!
紅鳳「非常用に装備していたんだ。喰らえ!(投げる」
ジャンキー「ハッww(横に移動して避ける
こんぐらい簡単に避けられ・・・」
紅鳳はその続きを言わせなかった。
毒液を発射せず、無防備になったジャンキーに、
拳による突きを食らわせたのである。
ジャンキー「グエッ!!」
ジャンキーは数十メートル離れた地熱発電タービン付近まで吹き飛ばされ・・・
・・・動かなくなった。
紅鳳「・・・」
彼は発電タービンの方へ歩き出す。
目の前に仆れている哀れな青年の過去を想像しながら。
紅鳳(こいつは何故十二使徒になったんだ・・・?)
気がつくと彼は仆れたジャンキーの目の前まで来ていた。
彼は指を中毒者の手首に当てた。
紅鳳「・・・!!」
何を思ったか彼はジャンキーから離れ、身構えた。
その直後・・・
ジャンキーは起き上がり、毒液を彼に向かって放った!!
紅鳳「馬鹿な!!(避ける
あの攻撃を喰らってもまだ生きてるなんて・・・」
ジャンキー「オレハマダシナナイゼアンチャン!!
ハアッ!!(手を伸ばす」
しかし・・・力を使いすぎたジャンキーは毒液を出すことが出来なかった。
紅鳳「・・・ww」
ジャンキー「チクショォ!!コウナッタラ・・・コウナッタラ!!
・・・ガ・・・ゴク・・・ゴク(粉状のシャブを飲む」
紅鳳「!?」
ジャンキー「ア・・・アッヒャッヒャッヒャ!!
オレハツヨイゾ!!ゲッヒャッヒャシシシッシシシハシハシハwwww(爆(爆(爆」
紅鳳「・・・」
ジャンキー「ウェァァァァァァァ!!(腕を振り回して紅鳳に突進」
紅鳳「馬鹿な奴だ・・・」
ドスッ・・・(紅鳳の拳がジャンキーを突く
ジャンキー「グハ・・・ァ」
彼はよろめきながら後ずさり、柵に寄りかかった。
この柵で囲われている穴の底では発電用タービンが回転している。
紅鳳「ジャンキー・・・今までのお前の行いは許されるものではない。
もしここで逃がしたらまたお前は大量虐殺をするだろう。
だから・・・」
ジャンキー「クッ・・・テメェ・・・」
紅鳳「・・・始末する!!」
そういうや否や彼はジャンキーの顔面を強く蹴り飛ばした。
そして右手で彼の首を掴み、持ち上げた。
ジャンキー「ヒィィィィィ!!ヤメロ!!ハナシテクレェ!」
紅鳳「・・・分かった。放してやるww」
ジャンキー「・・・ヒィッ!!」
いつの間にかジャンキーの体は柵を乗り越えていた。
紅鳳がわざと右腕を柵の外に突き出したのである。
そして、その下では無機質な音を立てながらタービンが回転していた・・・
ジャンキー「マテ!サッキノコトバハトリケス!!ハナサナイデ・・・
コンカイハユルシテヤルカラ・・・オネガイダ!!」
紅鳳「・・・問答無用!」
彼はジャンキーの首を締めていた手を放す。
それと同時にジャンキーの体は重力に囚われ、落下した。
回転するタービンの方へ。
ジャンキー「ヒェアァァァァァァァァァァァ!!」
ガリガリガリガリガリガリ・・・
ギギギ・・・
紅鳳「・・・」
タービンの動きが緩やかになる。
けれどそれは肉を引き裂き血を撒き散らしながらまだ回り続けていた。
紅鳳「・・・終わった。街へ行くか。」
中毒者の哀れな最期を看取った彼は発電所を後にした・・・
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~~戦艦ルシファー~~
牧山「ん?ジャンキーのライフゲージが0になったぞ。」
佐々木「このゲームに於ける最初の敗者って訳だな・・・」
中林「十二使徒が二人消え・・・残りは10人か。厳しいな。」
ナイトメア「まあいい。その気になれば新しく洗脳することも出来るからな。」
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~~その頃の紅鳳~~
既に周囲に漂っていた毒気は消え、普通の夕空に戻っていた。
紅鳳「街に着いたはいいが、兵士達と合流しないとな・・・」
敵兵1「誰だ?住民か!?」
紅鳳「その軍服・・・I・Aか!?」
敵兵1「I・AがI・G・Eに変わったのを知らない・・・ということはここの人間じゃないな?」
紅鳳「ああそうだ。貴様等の略奪を止めに来た!!」
敵兵1「チッ・・・(銃を構える」
ドスッ・・・(紅鳳が敵兵1を突く
敵兵1「グ・・・(気絶」
紅鳳(本当に略奪のためだけに・・・ここに軍が駐屯しているのか?
それだけではないような気がする・・・)