BGM:TAM Music Factory
曲名:his mission
TAM Music Factory

中間ストーリー4~救出計画~

* * * * * * * * * * * * * * * *

~~シーサイドシティ~~


冷華「嘘・・・攻撃が全部見切られてる・・・」


リリス「随分と衰えたじゃない。
   ・・・いや、私が強くなったのね。きっとww」


冷華「そんな・・・」


リリス「あなたの攻撃は終わりみたいね。じゃあ私の番・・・
   マッドネス・グレイ・バースト!!」


冷華「フローズンブレイド!」


双方の攻撃は衝突し、威力が相殺された。


リリス「防いだわね・・・でもいつまで耐えられるかしら?」


冷華「絶対に・・・耐えてみせる!
  かかって来なさい!」


リリス「へぇ。なかなか生意気な口をきくじゃない。
   じゃあ容赦はしないわ・・・
   黒き荊よ!あの女に絡みつけ!」


冷華「荊!?
  どこから・・・うわっ!!」


彼女は足元を見る。
・・・そこから荊が伸びてきていた!


冷華「うぅ・・・痛い・・・」


気がつくと冷華は8本の荊に絡まれて身動きが出来なくなっていた


リリス「これで簡単に・・・殺せるわね!
   デス・グレイ・ニードル!!」


冷華「・・・!!」


ザシュッ・・・


リリス「口ほどにもn・・・えっ!?」


彼女の目の前にいたのは・・・フォッグだった!


フォッグ「口ほどにも無いのは貴様の方だ、十二使徒め。」


冷華「あれ、貴方はさっきの・・・」


フォッグ「動くなよ。(冷華に纏わりつく荊に向かって炎を放つ」


炎は見事、荊を全て焼き払った!


冷華「すごい・・・
  とにかく有難う。」


リリス「私の魔力荊を・・・あんた一体何者なのよ!?」


フォッグ「霊能力者フォッグという名前で覚えておけ!
    それよりも貴様を倒すのが先だな・・・」


冷華「荊の束縛が解けたから・・・私も戦う。」


リリス「・・・厄介な敵が二人。ここで戦っても体力を無駄に消耗するだけね。
   私はここで引き下がらせてもらうわよww」


すると彼女は怪鳥の姿へと変わった!


冷華「また逃げる気!?」


リリス「また会いましょう。私の宿敵・・・」


そう言うとリリスは翼を広げ、空に舞い上がった。


フォッグ「驚いたな。奴は飛行能力を持っているのか。
    ・・・まあいい。俺がここにいる必要は無くなった。
    また放浪の旅に出るか・・・」


冷華「・・・その前に一つ聞きたいことがあるわ」


フォッグ「何だ?」


冷華「防衛軍の復興を手伝ってくれる?
  貴方みたいな人が必要なの・・・」


フォッグ「それはまだ無理だ。俺は放浪し続ける・・・
    
    伝説の戦士達と呼ばれた二人の消息を知るまで・・・」


冷華「伝説の戦士・・・誰のこと?」


しかしフォッグは答えず、炎に包まれて消えた。


冷華「不思議な人だった・・・
  ・・・そういえばザトシ達はどうなったかな?」


彼女はザトシのいる方へ向かった・・・

* * * * * * * * * * * * * * * *

~~その頃のザトシ~~


アサシン「制裁・・・制裁を・・・!!」


ザトシ「落ち着けよ・・・
   ・・・っていうかどうやったら元に戻るんだろう?」


アサシン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!(刀を振り下ろす」


ザトシ「ぐっ!結構力が強い・・・(両手で戟を持ち、防ぐ」


アサシン「喰r・・・ぐはっ!!」


ザトシ「・・・?」


アサシン「・・・我が力が・・・ぐっ・・・がはぁ!!」


すると・・・
アサシンの装着していた鎧が突然、消滅した!


ザトシ「鎧がなくなったぞ・・・
   ・・・ということは!」


アサシン「力を使いすぎてしまった。
    ん?お前はさっきの奴か・・・女将リリスは何処だ?」


ザトシ(ホッ・・・元に戻ったみたいだ。)


そこに冷華がやって来た。


ザトシ「おっ。冷華・・・リリスはどうした?」


冷華「悔しいけど・・・また逃げられた。」


アサシン「チッ。もう少し包囲に携わる兵士を増やしておけばよかった・・・」


ザトシ「それよりさ・・・(アサシンの方を向く
   何故俺を襲ったりしたんだよ!死ぬとこだったぞ!」


アサシン「襲ったっけ?まあ鎧装着時にはよくある事だ。スマソww」


ザトシ「よくある事?
   ((( ゜д゜)))フザケテンノ?」


アサシン「この鎧を装着すると通常より強くなれる。
    しかしその反面・・・呪いがかかっていてな。
    動いている人間を全て敵として認識してしまうんだ。」


ザトシ「((( ゜д゜)))キナイホウガマシジャン。バッカジャネーノ?」


アサシン「兵士達は気絶していて味方がいなかったんでね。
    まさかお前らが来るとは思わなかった。マジゴメンww」


ザトシ「・・・まあいい。お前らはこれからどうする気だ?」


アサシン「いろいろな所をうろついて十二使徒を探すつもりだ。
    もし十二使徒に襲われたら俺の軍に逃げてきてもいいぞww」


ザトシ「それは有難いな・・・だが本当にいいのか?
   俺たちは旧防衛軍メンバーだぞ?」


冷華「ザトシ!」


アサシン「・・・だったら尚更だ。
    何れはブライアン勢の味方になるだろうからなww」


ザトシ「((( ゜д゜)))ソレダレデスカ」


アサシン「気にするな。帝国のやり方に反対する人間も多いということだけ覚えておけ。」


冷華「やっぱり反対者もいるんだ・・・全員が馬鹿なわけじゃないのね。」


ザトシ「っていうかアサシン、そういうことを口に出していいのかよ・・・」


アサシン「反対者には熟練者が多い。ばれた所でそう簡単に殺されはしないだろう。
    それに、俺もその一人だ・・・」


ザトシ「( ゜∀゜)マヂデスカ」


冷華「それで・・・私たちはどうする?」


???「大丈夫だ。やることはある!」


ザトシ「その声は・・・!!」


彼らは振り向く。
そこに居たのは・・・紅鳳とその軍勢だった!


冷華「紅鳳じゃない!いままでどうしてたの?」


紅鳳「ノーザンシティをうろついて帝国軍と戦っていた・・・
  そのついでにジャンキーを始末してきたぞ。」


アサシン「ジャンキーが?これで厄介な奴が一人消えたな・・・」


紅鳳「・・・そこに居るのは帝国軍の奴か!(構える」


ザトシ「大丈夫だ。自分の使ってる鎧の魔力の制御も出来ないような馬鹿だからww」


アサシン「((( ゜д゜)))ソノイイカタハヒドイデスネ」


紅鳳「・・・だがこれから話す事を知られてはまずい。
  とりあえず離れてもらおうか。」


アサシン「分かった。」


そう言うとアサシンは意識を取り戻した兵士達と共に去った。


紅鳳「・・・では本題を話そう。」


ザトシ「ゴク・・・」


紅鳳「ノーザンシティで兵士達の話を盗み聞きしていたところ・・・


  明日後、奴隷達が強制連行させられるようだ。

  
  ルートは本部からクリスタルマウンテン付近の山岳地帯にある収容所までのようだ。」


ザトシ「ひでぇな・・・」


紅鳳「重要なのはその次だ。
  その奴隷達の中には・・・


  龍飛、メグ、クリス、そしてグレッグ大佐


  がいるらしいぞ!」


冷華「えっ!?もしかして助けるの!?」


紅鳳「その通り。しかも運搬手段は普通の無防備なトラックだ。
  荷台に奴隷を数十人乗せて、その上から防音コンテナを被せる・・・
  そうやって市民生活に溶け込んで、奴隷への不当な扱いを隠そうとしているんだろうが・・・

  こっちにしてみれば絶好のチャンスだ。」


ザトシ「だが本部の場所は分かるのか?
   どの方角から来るかが予測できなければ意味を成さないのでは・・・」


紅鳳「それが問題なんだ。どうするべきか・・・」


冷華「そういえば、奴隷が送られる収容所の戦力はどの程度?」


紅鳳「分からん。もし軍が全く駐屯していなければそこで待ち伏せればいいだけの話なのに・・・」


アサシン「一つ教えてやろう。そこの戦力は今のところゼロだ。
    トラックを運転する兵士がそのまま警備に回るらしい。
    数日後には約200の兵士がそこに向かうとの事だ。
    任務を成功させたいならそれまでに終わらせるのが大事だな。」


ザトシ「うおっ!お前いつの間に・・・」


紅鳳「まずい!話を聞かれたぞ!」


アサシン「だから何もしないって・・・信用してくれよ。」


ザトシ「いや、盗み聞きしてたみたいだし・・・
   さっきのブライアンとか言う奴の話だってでっち上げだと取ることも・・・」


しかし・・・


紅鳳「・・・いや、信用しよう。
  俺が会ったネプチューンとか言う奴もその男の名を挙げた。
  単なる作り話ではないような気がするんだ。」


アサシン「有難い・・・
    そうだ、さっきの件のせめてもの償いとして・・・
    俺達の軍の武器で余った物をやろう。
    兵士!例の物を運んで来い!」


すると街から一台の軍用ジープがやって来た。
その荷台に置いてある武器の中にはいくつか、ザトシ達が見覚えのある物もあった。


ザトシ「これは・・・グレッグ大佐の蛇矛か!?」


冷華「こっちは龍飛の剣・・・それにクリスの武器もある。」


紅鳳「一体何処で仕入れたんだ!?」


アサシン「グレイテンプルで漁ってたら出てきたww
    しかし属性攻撃用の武器以外にも魅せる物は多いな・・・
    この電磁レールガンといい、グレネードランチャーといい・・・
    なんでこんなハイテクな武器があったのに負けたんだ?」


紅鳳「戦争の勝ち負けは武器だけで決まるものじゃない。」


アサシン「・・・その言葉、俺の肝に銘じておこう。
    武器とこのジープを置いてくからな。好きに使ってくれ。
    ・・・健闘を祈る。あばよ。」


そう言うと彼は再びその場を去った・・・


ザトシ「いい奴・・・なんだろうか?」


紅鳳「奴の言っていたことが本当だとすれば・・・簡単に計画を進められるぞ。
  まずは奴隷が送られてくる山岳地帯の収容所で待ち伏せする組と
  奴等の退路を絶つ組に分かれよう。」


冷華「でも人数が足りなくない?私達3人と50人の兵士じゃ・・・」


紅鳳「大丈夫だ・・・先程、ハルバートと浩二から連絡があった。
  明日までには収容所付近に着くとの事だ・・・
  あいつらの連れてきた奴隷達も戦力に加えると結構な人数になるぞ。」


ザトシ「マヂデ?あいつら大丈夫だったのか。
   ところでどうやって行く?」


紅鳳「クリスタルマウンテンまでは80kmもない。
  急いでいけば夜明け前には着くだろう・・・」


冷華「っていうことは・・・歩き!?」


ザトシ「工工工エエエェェェ((( ゜д゜)))ェェェエエエ工工工
   シカモ80キロトカドンダケ・・・」


紅鳳「・・・じゃあお前らはそのジープで一足先に行ってろ。
  俺はこいつらを連れて歩く。」


ザトシ「ワカッタwwサンキューww
   俺運転できるからよかったww」


紅鳳「普通遠慮するだろww
  まあいい。武器も運んでくれ。」


ザトシ「おk。収容所で待ち合わせな。」


こうして・・・救出作戦は始まった。

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~~一時間後・収容所~~


ザトシ「着いたな・・・」


冷華「うぅ・・・もっと丁寧に運転してよ・・・」


ザトシ「サーセンww
   それで、これが収容所か・・・マヂデダレモイナーイ」


冷華「なんか怪しい。罠かもしれないよ?」


ザトシ「たとえこれが罠であったとしても・・・グレッグさん達を救出するべきだ。」


その時・・・!!


冷華「ん?向こうから何か来る。」


ザトシ「・・・飛行艇?しかもあの紋章は帝国軍のものだ!
   ((( ゜д゜)))ヤハリワナデシタカドウシマスカ」


冷華「とりあえず隠れよう!」


ザトシ「ソウデスネ・・・」


キィィィィィィィン・・・・・ガシャン(飛行艇着陸


ザトシ「・・・(建物の陰から見る
   誰か出てきたぞ。一応武器は構えておけ。」


冷華「・・・」


すると飛行艇から2人の男が出てきた。


???「あれ?まだ誰も来てない・・・
   まあいいか。この辺を見回ろう。」


???2「そうだな。お前は向こうに行ってくれ。」


???「分かった。」


すると???は・・・ザトシ達のいる方に歩いてきた!


ザトシ「まずい!こっちに来る・・・
   こうなったら・・・」


彼はひそかに???の後ろに回りこんだ!


???「ん?誰かいるのk・・・グハッ!放せ!!(ザトシに首を絞められる」


ザトシ「静かにしr・・・


   アレレ?お前・・・浩二か!?」


ザトシは首を絞めるのを止めた。
・・・目の前にいる緑服の男はやはり浩二である。


浩二「そういう君はザトシ?ナーンダ・・・」


ザトシ「冷華もいる。紅鳳も後から来るみたいだ。」


冷華「浩二だったんだ・・・警戒する必要も無かったね。」


浩二「まあ警戒するのも仕方ないよ。帝国軍の飛行艇で来たんだからね。
  あとハルバートも来てる。心強いよ。」


ザトシ「ところで・・・飛行艇は何処で手に入れた?」


浩二「グレイテンプルで誰も乗ってない飛行艇があったから・・・奪っちゃったww」


ザトシ「ワルww」


そこにハルバートが現れた。


ハルバート「どうした浩二。何か・・・


     ( ゜д゜)ウーワwww狂人www」


ザトシ「ソノハンノウハヒドイヨ・・・」


ハルバート「まあ気にしないで欲しいww
     これで全員揃ったかな?」


ザトシ「お前が連絡した張本人を忘れるなよ;」


ハルバート「ソウデシタww紅鳳はどうしてる?」


冷華「歩きで来るみたい。着くのは遅くなりそう。」


浩二「歩きとか無謀杉www
  マアイイヤ、彼が来る前に兵士の配置を終わらせておこう。」


ハルバート「だが彼らは奴隷だった・・・ダカラブキガアリマセンww
     ソレニキヅカナイアナタハアタマアリマセンwwwww」


浩二「ダマリナサイ」


ザトシ「大丈夫。帝国軍の奴から武器を沢山もらってきた。」


ハルバート「帝国軍?俺らの敵のはず・・・」


冷華「それが・・・帝国内でも皇帝の考え方に反対している人たちがいるみたいなの。」


浩二「マアシカタナイネwwジゴウジトクデスヨww」


ハルバート「この調子じゃ帝国は長くは持たないな・・・
     とりあえず話はこの辺までにしておこう。
     まずはそこの建物に入ってくれ。作戦を練る。」

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~~収容所・管理棟~~


ハルバート「まずここの地図を見て欲しい。」


ちずだよ


浩二「描くの下手だな管理人wwww」


管理人「ダマリナサイ」


冷華「まず現在地は・・・①だよね?」


ハルバート「そう。ここが管理棟だ。
     次に、帝国軍の奴隷搬送車が入ってくるのは②~④の道路のうちどれかだ。
     それらの道路は普通の道路と同じつくりになっていて、
     通る車を襲おうと思えば簡単にできる。
     ただし・・・それだとこちらが大きな損害を被るかもしれない。
     そこで、より確実な方法を考えた。」


ザトシ「どんな方法だ?」


ハルバート「まず連中の車は⑤の駐車場で止まる。
     そして奴隷達を車から降ろし、⑥の建物まで連行するだろう。
     ・・・勿論、歩いてだ。」


冷華「・・・そこを狙うってわけ?」


ハルバート「そうだ。だが感づかれて逃げられたらまずい。
     そこで・・・俺が発砲した瞬間、②~④の道路を封鎖してくれ。
     まずザトシは50人を率いて⑦の建物の陰に隠れ、
     冷華は30人を率いて⑥の建物に隠れて待機していてくれ。」


浩二「でも③の道路はどうやって封鎖するの?
  隠れる場所もないし、駐車場が一番近いからすぐ逃げられるよ。」


ハルバート「心配は要らない。
     ⑧の位置にレーダー兼監視塔がある。
     そこに紅鳳達30人を潜ませておけば何とかなるだろう。」


ザトシ「成程。だが高々数10人の兵士を相手にそこまでする必要はあるかな?」


ハルバート「万一のためだ。タトヱバ護衛の戦車ガツイテイタラドウシマスカww」


ザトシ「念には念を入れ、か。ソレガサクリャクデスカ・・・」


ハルバート「奴隷達を解放したら、⑨にとめてある飛行艇で脱出。
     これで大体はOKだな・・・
     紅鳳には俺が伝えておく。解散していいよ。」


ザトシ「ヽ(゚∀゚)ノ」


こうして彼らは準備をし始めた。
しかし・・・
その計画は思わぬところで妨げられることになる・・・