BGM:Metal Gear Solid 2 より"The World Needs Only One Big Boss"
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中間ストーリー7~灼熱の山にて~

※中間ストーリー6の続きです

* * * * * * * * * * * * * * * *

~~飛行艇内部~~


冷華「皆そろそろ来るんじゃないかな?」


クリス「そうね・・・」


ウィーン・・・(扉が開く


冷華「紅鳳・・・そういえばいつの間にかいなくなってた;」


紅鳳「フゥ・・・ケンカは収まったみたいだな。」


ザトシ「まあな・・・」


紅鳳「他の奴はまだか?」


ウィーーーン(扉が開く


メグ「何とか逃げてこれた・・・」


冷華「レールガンの音がしたけど・・・何かあった?」


メグ「ダークマターの一人がそれで死んだの・・・」


クリス「・・・」


ウィーーーーーーーーーーーン(扉が開く


龍飛「ここにいたか・・・」


クリス「龍飛!無事だったのね・・・ヴァイパーは?」


龍飛「なんか逃げた・・・」


紅鳳「お、龍飛じゃねぇか!」


龍飛「紅鳳!久しぶりだな・・・」


紅鳳「感動の再会ってやつだなw」


龍飛「・・・和美はどうなった?」


紅鳳「まだ帝国軍に捕まっている・・・」


龍飛「そうか・・・」


メグ「ん?また誰か来た。」


ウィーーーーーーーーーーン(扉が開く


ハルバート「おぉ!皆無事だったか・・・」


浩二「これで全員かな?」


龍飛「よし。出発だ!」


ハルバート「待て浩二。お前グレッグ大佐忘れてるぞwww」


浩二「・・・あ、そうだったww」


グレッグ(俺は・・・そんなに影が薄いのか?)


ハルバート「モウシバラクマチマショ。」


ザァァァァァァァァァァァァ(雨の音


クリス「遅いわね・・・大丈夫かしら?」


紅鳳「風邪でも引きましたかww」


ハルバート「それは ありません あなたとはちがいます」


紅鳳「すみません でした」


ウィーーーーーーーーーーーーーーーン(扉が開く


ハルバート「敬礼!」


グレッグ「ぐ・・・頭痛が・・・
    風邪でも引いちまったかな・・・」


ハルバート「( ゜д゜)ウーワwww」


グレッグ「・・・というのは冗談だ。お前らの会話が聞こえてきたんでね。」


ハルバート「はっ・・・」


紅鳳「あんな狂った会話キカレマシタカwwww」


浩二「これで本当に全員揃ったね。」


紅鳳「それじゃあ・・・話したいことがある。」


彼はサラマンダーに出会ったことや、彼が告げたことを話した。


グレッグ「ナイトメアの・・・父親!?」


ザトシ「いや、それよりも"ブラッディー・スコーピオン"の方が気になるな。」


冷華「あれ?伝説の戦士って・・・もしかして、フォッグとかいう人が言ってた・・・」


メグ「何者なの・・・?」


紅鳳「さあな。だが片方は帝国軍内にいるらしい。」


龍飛「あと・・・皆の話を聞いたところ、ダークマター隊員は皆手強いらしいな。」


冷華「ええ。かなりね。」


ザトシ「俺はスパイダーの左胸を刺したけどな。」


クリス「でもワームにいたってはメグに・・・」


メグ「私が殺したわけじゃないよ。」


ハルバート「まあいい。ところでグレッグ大佐は大丈夫ですか?」


グレッグ「俺はもう大佐じゃない。敬語使わなくてもいいぞ。」


ハルバート「大佐、来る途中に何かありましたか?」


グレッグ「(俺はこういうキャラなのか・・・)
    モーガンと戦ったが、奴はレッドマウンテンまで逃げた。」


モーガン(( ゜д゜)ニゲテハイナイトイイマシタ)


浩二「そうですか・・・それじゃあレッドマウンテンに行きましょうか?」


グレッグ「俺はそうする。奴が行くということは・・・何かがあるに違いない。」


メグ「じゃあ私も行きまーす!」


浩二「それなら僕も行こうかな。」


ハルバート「浩二が行くなら俺だって行くぞ。」


ザトシ「当然俺も・・・」


クリス「ザトシは駄目。またさっきみたいになるかもしれないから・・・
   とりあえず私と冷華はザトシと一緒にいる。」


冷華「まあいいけど・・・」


ザトシ「( ゜д゜)エー」


冷華「じゃあ私達3人はブルーオーシャンに戻るよ。
  元奴隷達は大佐達に全員預けるから・・・」


龍飛「俺もグレッグ大佐には同行しません。
  行きたい所がありまして・・・」


紅鳳「和美を助けに帝国領のど真ん中に突っ込むのかww」


龍飛「ウ・・・ウルサイナァww」


紅鳳「否定しないって事は本気で考えてたんだな・・・
  まあいい。俺が全力でサポートしよう。」


グレッグ「そうか・・・じゃあ4人で行こう。
    この飛行艇でお前等5人を目的地まで運んだ後、
    レッドマウンテンに直行する。」


龍飛「俺らは大丈夫だ。あそこにあるジープ借りてくぜ大佐!」


グレッグ「敬語とタメ口のどっちかに統一しろww」


龍飛「じゃあ俺はタメでww
  第一メ○ルギアのス○ークさんもキャ○ベル大佐に敬語使ってないし・・・」


ハルバート「その例えは何だwww」


グレッグ「まあいい。早速出発だ。」


龍飛&紅鳳「了解だ大佐、任務を続行する!」


グレッグ「コ○ミに謝れww」


こうして龍飛と紅鳳はジープに乗り、その場を去った。


グレッグ「では、まずブルーオーシャンに向かい、燃料を補給した後・・・
    レッドマウンテンに向かい、捜査を開始する。
    これでいいな。」


一同「了解だ大佐、任務をz(ry」


グレッグ「ハァ・・・」


こうして・・・
雨の中、飛行艇は飛び立った。

* * * * * * * * * * * * * * * *

数分後・・・

~~ブルーオーシャン・海岸~~


キィィィィィィィン・・・ガシャン(着陸


ザトシ「着くの早っww」


冷華「じゃあ私達は降りようか。」


クリス「zzz・・・」


冷華「クリス!起きて!」


ザトシ「寝てるよ・・・カワイイナァ」


冷華「・・・(睨む」


ザトシ「サーセンwww」


クリス「う~ん・・・あれ?もう着いたの?」


ザトシ「そうだ。早く降りようぜ。
   じゃあグレッグ大佐、俺達はこれで失礼します。」


グレッグ「分かった。ただし燃料補給は手伝ってくれよ。」


元奴隷達「それは私どもがやります!」


グレッグ(あれ?こんな奴等いたっけww)


ハルバート「じゃあ宜しく。」


グレッグ「遠慮しろよww」


数分後・・・


ハルバート「糸冬了致しました」


グレッグ「それでは出発しよう。
    皆武器は持っているな?」


浩二「はい!」


ハルバート「元奴隷達はこれから兵士と呼び・・・
     ザトシ達が持ってきた武器を与えよう。」


元奴隷達「ワーーーワーーー」


ザトシ「じゃあな。お前等頑張れよ。」


メグ「そっちこそ頑張ってね。」


グレッグ「では・・・出発!!」


飛行艇の扉は静かに閉まった。


キィィィィィィィィィン(飛行艇離陸


飛行艇は、再び戦地へと赴いた。


クリス「行っちゃった・・・」


冷華「じゃあ前住んでたところまで案内するよ・・・」


「ん?お前等また・・・」


ザトシ「( ゜д゜)ウーワwww狂人www」


クリス「あれ?知り合い?」


アサシン「ったく、その呼び方はひでぇだろ。いくらなんでも。」


冷華「今度は何?」


アサシン「機甲部隊がこの町を通る前にパトロールしておくべきだなと思ってね。」


クリス「機甲部隊?」


アサシン「詳しく言うと、ブライアンの率いる帝国軍第五大隊だ。」


ザトシ「どっかで聞いたことある人名だな・・・」


アサシン「彼は君らには危害を加えないだろう。
    ところで・・・さっきの飛行艇、レッドマウンテンに向かうらしいな。」


ザトシ「何故それを・・・」


アサシン「兵士達が喋ってたからな。」


ザトシ「また盗み聞きかよwww」


アサシン「あそこでは十二使徒のθ率いる軍と帝国軍の第一大隊が交戦中だ。
    さらに帝国側の諜報員の情報によると・・・
    つい最近、メタルセイバーとスティーヴの目撃情報が入ったらしい。」


冷華「ふーん・・・」


クリス「大佐達大丈夫かな?」


ザトシ「大丈夫だろ。あの人ならな。」


アサシン「あと、お前達・・・収容所に向かったのなら、
    ダークマター蜂起の件は知ってるよな?」


冷華「勿論。戦ってきたんだから・・・」


アサシン「やはりか・・・。
    ダークマターは古くから存在する特殊部隊で、
    数々のエキスパートが集う場所だった・・・
    しかし帝国が建ったことにより、無理やり帝国の配下に加えられたんだ。」


クリス「・・・」


ザトシ「叛乱を起こしたのは当たり前といえば当たり前だったんだな。」


アサシン「その通り。
    まあ俺から話す事はもうないから
    帰ってゆっくり休んでな。あばよ。」


そう言うとアサシンは去った。


クリス「なんかいい人みたい・・・」


ザトシ「デモクルッテイマスww」


冷華「まあいいわ。早く行きましょう。」


ザトシ「ソダネ。オナカスキマシタww
   その前に、グレッグ大佐達に今のことを報告しないとな。」

* * * * * * * * * * * * * * * *

数十分後・・・

~~レッドマウンテン山麓・煉獄町~~


「まだ敵の気配は無いみたいだ・・・」


キィィィィィィィィィン


「この音は・・・まさか!?」


レグルス「大変です・・・カルロス少佐!
    帝国軍の飛行艇が接近中!」


そう・・・この山には、カルロス・レグルス軍が潜伏していたのである。


カルロス「とりあえず建物の陰に隠れろ。
    もし感づかれたら容赦なくやっていいぞ。」


兵士達「イェス・サー!」


キィィィィィィィィン・・・ガシャン(飛行艇着陸音


~~その頃のグレッグ達~~


グレッグ「到着だ。武器を持って外に出ろ!」


兵士達「イェス・サー!!」


浩二「夜明け前なのに暑いな・・・。」


ハルバート「だらしねぇww」


メグ「とりあえずあの町で情報を集めよう。」


浩二「そうだね。」


~~煉獄町~~


グレッグ「では、情報が十分に集まり次第出発する。」


ハルバート「了解。
     ・・・ん?」


浩二「どうした?」


ハルバートは急に・・・武器を構えた。


ハルバート「そこに誰かいるぞ。あの建物の陰だ!」


メグ「!?」


???「ちいっ!
   ネイビー・ボルティクス・ブラスト!!」


ハルバート「ぐっ!(防ぐ
     ・・・その技は・・・カルロス少佐か!?」


カルロス「いかにもそうだが・・・ん?そこに居るのは浩二とメグか。
    どうしたんだ?グレイテンプルは大丈夫だったのか?」


メグ「いや、どさくさに紛れて逃げてきちゃったww」


カルロス「そうか・・・まあ、降伏したくて降伏した奴に比べれば素晴らしいな。」


浩二「少佐、グレッグ大佐も来てますよ。」


カルロスは露骨に嫌そうな顔をした。


レグルス「何か・・・?」


カルロス「・・・いや、なんでもない。」


浩二「グレッグ大佐!カルロス少佐がいましたよ!」


グレッグ「何?あの野郎・・・」


グレッグの反応は浩二達の予想とは違っていた。


浩二「・・・?」


グレッグ「居るのなら出て来い。少佐!」


カルロスは渋々、建物の陰から出てきた。
グレッグは少し黙った後、声を荒げて言った。


グレッグ「・・・聞くところによると。」


カルロス「・・・」


グレッグ「お前は基地が帝国軍に包囲された際に・・・
    包囲を力ずくで抜け出し兵士達を無駄死にさせたらしいな!」


カルロス「・・・しかし、俺は自らの意思を貫き通しただけだ。
    少なくとも進んで降伏した奴等よりはましだと思わないか?大佐。」


グレッグ「黙れ!」


辺りが静まり返った。


グレッグ「何らかの目標があれば、
    そのために死んだ兵士達の霊も少しは慰められるだろう。
    しかし・・・貴様が兵士を死なせたのは


    自分が生き延びるためだけだ!
    ふざけるのもいい加減にしておけ!愚か者が!」


カルロスはただ項垂れていた。


グレッグ「・・・まあいい。今回は許してやろう。
    だが次にこのようなことをしたら絶対にただじゃ置かないぞ。」


ハルバート(あんなに怒ったグレッグ大佐を見るのは初めてだ・・・)


グレッグ「とりあえず。(浩二達の方を振り向く
    仲間が二人加わったからかなり心強いぞ。」


レグルス「今回ここを訪れた目的は?」


グレッグ「ザトシからの報告によれば、
    ここで帝国軍第一大隊とθ軍が戦っているらしい。
    その戦場に赴き、奴隷を解放する。」


メグ「なるほど・・・」


グレッグ「さらに、この山で十二使徒モーガン、スティーヴ、
    そしてメタルセイバーの目撃情報があったらしい。
    できればそいつ等を始末しよう。」


ハルバート「了解。それでは情報収集に行ってきます。」


グレッグ「いや・・・戦場のことはカルロスたちが知っているらしい。
    もう情報を収集する必要は無い。早速行こう。」


レグルス「イェス・サー。」


浩二「ところで、皆一緒に行くんですか?」


グレッグ「いや、3グループに分かれよう。
    浩二とハルバートとメグ、カルロスとレグルス、そして俺一人だ。
    なお兵士は平等に振り分ける。」


ハルバート「大佐一人!?危険すぎる!」


グレッグ「大丈夫だ。腕はまだ衰えていない。
    では・・・さっそく分かれて行動を開始せよ!」


一同「了解!」


こうして・・・過酷な戦いが幕を開けた。