BGM:TAM Music Factory
曲名:his mission
TAM Music Factory

中間ストーリー13~志願者~

※中間ストーリー12の続きです。

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~~タートルプレーンズ・"R・F・F"~~


リリスの死からさらに一週間後・・・

R・F・Fに龍飛達が来てからニ週間が経っていた。
グレッグ大佐の遺した遺産は余りにも大きく、3人だけが使うにはもったいなかった。
そこで龍飛達は帝国軍にばれない様に色々な場所に行き、
猛者を見つけ出しては味方に加わるよう説得し続けた。
そして、今・・・


紅鳳「とりあえず。
  ・・・少ないながら味方は増えたな。」


龍飛「俺達と合わせて7人・・・か。」


メグ「でも皆強そうだね・・・3人だけしかいないのよりはいいよ。」


紅鳳「まあ・・・な。」


メグ「とりあえず新しく来た4人に自己紹介をしてもらおうかな。」


???「ヲイヲイ・・・もたもたしてねぇでとっとと帝国軍を攻撃しろや、ゴルァ!」


紅鳳「は・・・?」


その男は古風な葉巻を咥えていたが、まだ十代のようだ。


紅鳳「何だこのガキ・・・
  龍飛、どうしてこんな奴連れてきたw」


龍飛「いや・・・戦士がみな帝国軍に流れちまったからな。
  ・・・一応こいつは無所属の人間の中では強い方みたいだ。」


???「その通り!俺は"バーニング・ジャガー"の現組長ッ!
   その名も"アンバー"だぜィ!!ヒャーッハッハッハwww」


龍飛「・・・ジャンキーの臭いがするw」


アンバー「んあ゛?ジャンキー?
    そいつぁ確か俺の前の組長だったなぁ・・・俺が追放したがなw」


紅鳳「っていうことはジャンキーが十二使徒に堕落した原因は・・・」


アンバー「・・・ハ?ケンカウッテンノカテメェ!」


龍飛「まんまジャンキーやんw」


メグ「・・・;」


紅鳳「・・・まあ一応実力はあるらしいし、許しとくか。」


アンバー「いっとくが俺、帝国は嫌いだからな。
    お前らを裏切るようなことはないと思うぜ!」


龍飛「アッソw」


アンバー「(;゜д゜) ・・・」


メグ「もう次いかない?」


紅鳳「そうだな。じゃあ・・・」


バチッ!


紅鳳「!?」


龍飛「何が起こった?一瞬変な光が・・・」


???「これが俺の武器だ・・・。」


そう言った男は40台半ばくらいの顔立ちをしており、腕には様々な器具が装着されていた。


???「俺の名は"スタンリー・ジャッカル"・・・通称"S・J"。
   かつてのコードネームは"スタンニング・ジャッカル"だ。」


メグ「コードネーム?もしかして・・・元ダークマター?」


ジャッカル「その通り。だがブラック・ヴァイパーによって部隊を離れざるを得なくなり、
     それから長い間隠遁生活を送っていた。
     ・・・しかしながらたった今、実力を発揮できるチャンスが到来した。」


龍飛「ほぅ・・・」


ジャッカル「俺はヴァイパーとは違い、罪のない人間は殺さない主義だ。
     ・・・だが帝国軍には容赦はしない。」


紅鳳「相当な実力者みたいだな。
  ・・・じゃあ次行こうか。」


???「・・・正直、僕の前の2人は力だけが自慢の人間みたいだねw」


アンバー「ハ?ナメトンノカァ!!」


???「もっと僕みたいにさ、頭も良くないとね。」


アンバー「コ・・・コノッ!!
    ウラァァァァァァァァァッ!!(突進」


龍飛「やめろっ!」


???「加速度計算・・・
   あと1秒後に足を振り上げれば奴の鳩尾に当たる筈・・・今だ!!」


ドゴッ!!


アンバー「グッ!!(倒れる」


メグ「・・・・・」


???「見たろ?これが頭脳戦だ。
   結局は頭のいい人間が勝つんだよね、うん。」


龍飛「それは頭脳戦とはまた違う気が・・・」


紅鳳「・・・とにかく、味方を挑発するような行為はやめとけ。いいな?」


???「はい。分かりました。
   とりあえず自己紹介をしておきますと・・・
   僕の名前は"ディーン"。」


眼鏡をかけたその少年はにこやかだった・・・が、その眼は暗い光を帯びていた。


ディーン「言っておきますが、僕の邪魔はしないでくださいね?」


紅鳳「・・・は?」


ディーン「あなた方のせいで作戦が失敗したら僕の手柄がなくなるかもしれませんし。」


紅鳳「こいつ・・・!!」


龍飛「やめとけ紅鳳。相手にするな。」


紅鳳「・・・分かってる。」


メグ「もう次に移ろう。やな雰囲気・・・」


龍飛「そうだな。じゃあ・・・ん?」


???「・・・」


龍飛「どうした、元気ないじゃないか。」


その少女は不安そうな面持ちで龍飛を見つめていた。


メグ「あのさ、言いづらいんだけど・・・
  この娘は・・・元帝国軍みたい。」


アンバー&ジャッカル「帝国軍・・・だと!?(殺気立つ」


???「・・・(怯えて目を瞑る」


紅鳳「やめとけ。何か事情があるんだろ。
  とりあえず話を聞いてあげようじゃないか。」


一瞬の沈黙の後・・・その少女は話し始めた。


???「私・・・たしかに前は帝国軍メンバーでした。
   でも、姉が死刑になるって聞いて・・・なんとかしなくちゃって思って・・・」


メグ「姉?」


???「私の姉は・・・エミーです・・・」


メグ「・・・えええええええええええっ!?」


龍飛「聞いたことはあるが会った事はないな・・・」


メグ「で、なんでエミーが死刑になるの?」


???「よく分かりませんが・・・なんか、浩二って言う人を助けたらしくて・・・
   それで、防衛軍の味方をしているということで・・・その人と一緒に・・・」


彼女は俯いた。泣いているようにも見えた。


紅鳳「浩二・・・だと?」


龍飛「あいつも死刑になるのか・・・!?」


???「・・・(顔を上げる
   とにかく、2人を助けてください・・・お願いします!」


メグ「もちろん協力する。
  くだらない事で人を殺すなんて許せない!」


紅鳳「・・・ところで君、名前は?」


???「あ、忘れてました・・・
   "サファイア"っていいます。お世話になります・・・」


メグ(姉が普通の名前で妹が宝石の名前って・・・;)


龍飛「これで全員か。
  さて・・・これからどうるするかな・・・」


ディーン「僕もう眠いなぁ。」


アンバー「ウッセーヨガキw」


ディーン「アンタも餓鬼じゃん。」


アンバー「ッ・・・クソ・・・」


紅鳳「とりあえず帝国軍の戦力を削ぐことを考えよう。
  参加は自由。参加したくない奴は寝るなり何なり勝手にしてろ。」


ディーン「じゃあお言葉に甘えて僕は寝ます。」


彼は去った。


アンバー「とりあえずブラックジャガーを抜けるってことでメンバーと話してくるわ。
    すぐに帰ってこれると思うぜ。じゃな。」


紅鳳「俺が同行しよう。
  ・・・裏切らないようにな。」


アンバー「マアイイケドヨォ、クチダシスンナヨ。」


紅鳳「分かっているだろうがここの場所を大声で喋ったりとかするなよ。
  敵に感づかれたら終わりだ・・・ここにいる全員が命を狙われる。」


アンバー「・・・アア。」


彼らは出口のほうへ向かった。


龍飛「じゃあ残った4人で作戦会議をしよう・・・」


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その頃・・・十二使徒と帝国軍は・・・

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~~戦艦ルシファー~~


ナイトメア「ぐっ・・・」


牧山「モーガン、メタルセイバーのライフゲージが消えてるぞ・・・
  あいつらも・・・やられたかっ!!」


佐々木「おい、まずいぞ。
   リリスのライフゲージも・・・消えた。」


ナイトメア「残る十二使徒は・・・
     ・・・7人。」


中林「これは流石にまずいな。どうするべきだ?」


ナイトメア「やはり新たに洗脳するしかない。
     だがその為には強大な力を要する・・・
     新たにメンバーに加えるとしたら現十二使徒と互角、
     もしくはそれ以上の力の持ち主だな。」


佐々木「そういう人間がいたら報告するように他の十二使徒に伝えておこう。」


牧山「それは後でいいとして・・・
  ・・・見ろ。」


牧山は十二使徒の居場所が表示されるスクリーンを指差した。


牧山「炎竜、ジム、ブラッドの三人が同じ場所にいるぞ。
  きっと強力な集団がいるに違いない・・・」


中林「まさにその通りだな。
  そこは旧防衛軍基地がある場所だ。」


ナイトメア「防衛軍が解散した今は帝国軍のトリトンとリゲルの軍が居座っている・・・」


そう言いながら彼はクリスタルマウンテンでの戦いを思い出していた。


佐々木「その2人は強いのか?」


ナイトメア「俺は前にトリトンと戦ったが・・・なかなか侮れない男だった。
     ・・・いずれは十二使徒に加えたいものだw」


中林「そうか・・・
  ・・・しかし、そのまえにそいつが死ぬか、
  もしくは十二使徒3人が死んだらどうする?」


ナイトメア「それは無いだろう。」


牧山「いや、用心したほうがいい。
  連中が争っている所に突然現れるのが旧防衛軍の奴等だ。
  疲弊したところを襲われるかもしれないぞ。」


佐々木「・・・まあ、とりあえず様子を見よう。
   それから援軍を送るかどうか決めればいい。」


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同じ頃・・・

~~タートルプレーンズ・旧防衛軍基地~~


トリトン「他の隊ばっかり戦功あげまくってやがる・・・
    ああ、俺たちも前線で戦いたい・・・」


リゲル「まあ気長に待とう。いずれ活躍できるさ。」


その時・・・


帝国軍兵士1「報告!多数の機械兵がこの基地を取り囲んでおります!」


リゲル「機械兵・・・十二使徒か?」


トリトン「"いずれ活躍できる"・・・か。
    成程な。それが今って訳だ。
    ・・・直ちに攻撃態勢に入り、基地の外へ出て奴等を迎え撃て!」


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~~その頃のレイピア~~


レイピア(なんか知らないがネプチューンは皇帝の所に戻ったし、
    一応この大隊の統帥権は俺が握ったわけなんだが・・・
    ・・・暇だ。)


その時・・・


ズガァァァァァァァァァァン!!


レイピア「・・・ん?また戦いが始まったのか?」


帝国軍兵士1「報告!
      第七大隊が十二使徒軍に襲われています!!」


レイピア「ほぅ、面白そうだな・・・
    ・・・ちょっくら行ってみるか。」


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こうして旧防衛軍基地での戦いが始まった。
かつて治安維持軍のものであったこの基地は正男たちの活動の拠点となり、
一時十二使徒に奪われたものの見事取り戻した・・・が、
直後、帝国軍によって占領されてしまった。
その基地で・・・
今度は帝国軍と十二使徒が争おうとしているのだ・・・

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~~その頃の紅鳳~~


紅鳳「・・・」


建物の影からアンバーが現れた。


アンバー「よし、終わったぜ。」


紅鳳「分かった・・・だが、ひとつ気になることがある。
  ・・・旧防衛軍基地のほうで戦いが起こっているらしいんだが。」


アンバー「あの爆発音はそのせいか・・・
    ・・・ドウスルキダ?アンチャン。」


紅鳳「一旦基地に戻ってこのことを報告しよう。」


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数分後・・・

~~R・F・F~~


龍飛「ん?あいつらが帰ってきたみたいだ。」


ジャッカル「随分と慌しいな・・・」


直後、2人が会議室に現れた。


アンバー「ゼェ・・・ゼェ・・・」


サファイア「どうしたんですか?」


紅鳳「旧防衛軍基地で・・・戦いが始まった!!」


メグ「えっ!?」


ジャッカル「おそらく十二使徒と帝国軍の戦いだろう。
     ・・・両方の戦力を削ぐ絶好のチャンスだな。」


龍飛「殺す気満々だな・・・
  だがむやみやたらに兵士を殺すのは駄目だぞ。
  息の根を止めるのは幹部だけでいい。」


サファイア「味方に加える・・・ということはできますか?
     昔仲間だった幹部の人々を殺すことは私にはできません・・・」


紅鳳「できれば・・・な。
  ただあの頑固な連中が味方になるかどうか・・・」


メグ「稀にいい人もいるみたいだけどね。」


紅鳳「・・・それ以前の問題で、誰が行くか決めてなかったな。
  4人が行って3人が残ることにしよう。
  さて・・・行きたい奴は?」


ジャッカル「行かせてもらおう。腕の見せ所だ。」


サファイア「私も行きます!」


アンバー「当然俺も行くぜっ!ベイベー!!」


紅鳳「龍飛とメグは?」


龍飛「・・・俺は残っていよう。」


メグ「私も・・・」


紅鳳「分かった。じゃあ俺とその3人で決t・・・」


ディーン「待ってください。僕も行きます。」


アンバー「お前起きてたのかよっ!!」


ジャッカル「さて・・・流石に5人行くのはまずいだろう。
     ・・・誰か1人削らなければいけないな。」


メグ「じゃあ・・・公平にくじで決めよう。
  ここに4本の棒があって全部先端が隠れてるけど、1本だけ先端が赤くなってるから、
  それを引いた人が残ってね。」


龍飛&紅鳳(いつ用意したんだよ・・・)


ジャッカル「分かった。では俺から・・・」


彼は迷わずに1本選び、引いた。
・・・先端は赤かった。


ジャッカル「なっ・・・!?」


他全員「提案した人が削られたよwww」


ジャッカル「・・・しょうがないな、俺は残ろう。」


紅鳳「メンバー決定だな。
  (それにしても・・・残るのが言いだしっぺの奴とかwwオモシロスギルwww)」


ジャッカル「・・・そんなにおかしいか?」


紅鳳「はい。」


ジャッカル「・・・」


紅鳳「じゃあこの4人で行こう。
  準備はいいな?」


アンバー「当然さぁ!!」


紅鳳「よし・・・
  龍飛、メグ、ジャッカル・・・後は任せたぞ。
  じゃあ・・・気を引き締めていくぞ!」


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こうして4人は旧防衛軍基地へ向かうことになった。
新たなる戦士達はどのような活躍をみせてくれるのだろうか・・・?