BGM:nerve(雑音空間)
曲名:Uという街
nerve(雑音空間)

中間ストーリー14~弱者と強者~

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~~旧防衛軍基地付近・AREA "CRIMON"~~


紅鳳「どうだ・・・炎竜!」


炎竜「くっ!まずい・・・(斧で攻撃を防ぐ」


紅鳳「もうすぐここは大規模な爆発で消滅する・・・
  そうなる前に貴様を倒さねばな!
  喰らえ!」


紅鳳の拳が空気を引き裂き、唸る。
炎竜は構えの体制を取れておらず、攻撃を防ぎきれなかった。


炎竜「ぐはっ・・・!!(押される」


紅鳳「防衛軍基地での戦いのときもこんな感じだったな・・・
  お前が成長していない証だということだ。流石十二使徒w」


炎竜「貴様・・・十二使徒をなめきっていると痛い目にあうぞ。
  もっとも、今日はお前を倒すことはできなさそうだが・・・
  せめてあの2人だけでも殺してやるかw」


紅鳳「させるか・・・
  この施設と共に吹き飛びたくなければあいつらの居場所を教えろ!」


炎竜「俺がそんな脅しに引っかかるとでも思ったか?
  逃げ遅れて吹き飛ぶのは貴様のほうだww」


彼は斧を地面に突き刺す。
するとそこから・・・
気化した燃料が噴出し、引火して火の柱をつくり上げた!!


紅鳳「ぐっ・・・!!
  さては俺をここまで誘い込んだのもこのためか!?卑怯な・・・」


炎竜「なんとでも言うがいい。お前達3人はもう死ぬことが確定した。
  俺には相当なポイントが加算されるだろうな・・・ww」


そう言い残し、炎竜は去った。


紅鳳「くそっ・・・このままでは焼け死んじまう!!」


今更になって、彼は龍飛がよく言っていた事を思い出した。


紅鳳「短絡的に行動しすぎたのが敗因・・・か。」


「Alert!! エリアクリムゾンは現在非常に危険です!!
連鎖的にガスに引火し、あちらこちらで小爆発が起こっております!
速やかに撤退してください!!」


紅鳳(わかりきったことを蒸し返すのが融通が利かない機械の悪い点だな・・・
   ・・・そうか。)


彼は突然座り込んだ。


紅鳳(心を落ち着かせて策を考える・・・そうすれば状況を打開できるかもしれないな。)


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~~その頃のアンバー達~~


アンバー「((( ゜д゜)))」


ブラッド「お、炎竜が戻ってきたみたいだぞ。」


ジム「結果が楽しみだ・・・ww」


ディーン「・・・・・・」


炎竜「監視ご苦労だった。」


ジム「お前はどうだった?戦果はあったか?」


炎竜「エリアクリムゾンで紅鳳という奴と戦ったが、捕らえる事はできなかった。
  だが火の柱に囲まれたあいつはもう死んでいるだろうなww」


ディーン「う・・・嘘だ・・・」


アンバー「オレタチハゴマカサレネェゾ!!」


炎竜「残念だろうが本当なんだな、これがww」


ブラッド「残るはあと一人か・・・」


ディーン(サファイアさん・・・)


ジム「・・・もういい、待ちくたびれたぜ。
  先にこいつらだけでも殺さないか?」


アンバー&ディーン「!?」


炎竜「そうした方がいいかもな。時間の節約ってもんだ。」


アンバー「ヒ・・・ヒィィィィィィッ!!」


彼は突然立ち上がり、逃げ出そうとした!!


ブラッド「・・・」


炎竜「馬鹿が・・・っ!!」


彼は素早くアンバーに属性攻撃を浴びせかけ、
アンバーが怯んだ隙に・・・



斧で

彼の右腕を切り落とした。



アンバー「ギャ・・・!!!(左腕で押さえる」


ディーン「アンバーっ!!」


ブラッド「さて、ショーを始めるとしようか。」


武器を持った3人は2人を取り囲み、輪を狭めていく。
だが、その時・・・


ジム「・・・」


彼は突然鶴嘴を振り回した。
その理由は・・・鋭い音と共に弾かれ、叩き落されたナイフが物語っている。


炎竜「そこに誰かいるぞ・・・(投擲用ナイフを拾い上げる」


「おぅおぅ、何様のつもりだテメェらぁ!!」


その声と共に、バイクに乗った青年男達がそこかしこから登場した。
・・・アンバーがかつて率いていた暴力団、
"Burning Jaguar"の一味である。


角刈りの男「兄貴ィ!早く逃げてくだせぇっ!
     こいつらよそ者は俺らが始末しますぜぇ!」


アンバー「ワカッタ・・・ヨクヤッタヨオマエラ。」


彼は隣にいたディーンに声をかけた。


アンバー「こいつらが十二使徒と戦ってる隙に逃げろ。
    決して死ぬんじゃねぇぞ。」


ディーン「・・・有り難う。気をつかってくれて。」


2人はヤクザ達に守られながらその場を逃れた。
そして・・・Burning Jaguar団員は全員で、十二使徒3人を取り囲んだ。


角刈りの男「野郎どもっ!ぶっ潰すぜぇぇ!!」


部下達「押忍!!」


バイクの音が轟いた。
いつもは恐れられている彼らも、今日は勇者と呼ぶに相応しいだろう・・・


ブラッド「・・・遊びは終わりだ。始末しろ。」


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~~その頃のサファイア~~


トリトン「互角・・・か。」


サファイア「はぁ・・・はぁ・・・」


トリトン「こんな奴ごときに梃子摺るとは・・・
    リゲルが負けた理由が分かったような気もするな。」


サファイア「う・・・(膝をつく」


トリトン「だが・・・
    この俺にとっては雑魚同然だ!管理人(さっき互角だとか言ってたのはナンデスカ)


トリトン「今までのはほんの小手調べだ・・・
    俺が本気を出せばお前など一ひねり!!」


サファイア「・・・」


トリトン「今分からせてやる・・・
    腐敗の真実に気がついた者がどれほど強いかをな!」


トリトンの杖の先端にエネルギーが溜まり始める。


サファイア「あの技は・・・まさか・・・」


トリトン「さて。一思いに殺してやろうか!!」


サファイア「・・・(目を瞑る」


トリトン「ファイナル・アメジスト・デストロイヤー!!」


「甘いな・・・餓鬼が!!」


トリトン「なっ・・・!?」


トリトンもサファイアも驚いたに違いない。
突然一筋の電流が走り、トリトンの魔力弾を消滅させたのだから。


サファイア「え・・・貴方は・・・」


???「お前は基地に引き返せ。こいつは俺が始末する。」


サファイア「助けてくれて・・・ありがとうございます・・・」


サファイアはその場を去った。
残された2人を束の間の静寂が包み込む・・・


???「見下げ果てた戦法だな、大隊長。
   プロの戦い方を見せてやるww」


トリトン「・・・ジャッカル!!」


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~~その頃の紅鳳~~


「Alert!!中心部に引火するまで残りおよそ1分です!」


紅鳳(くそっ!何かいい方法は・・・)


その時、紅鳳の目に貯水タンクが映った。


紅鳳(・・・これだ!!)


彼は貯水タンクに近づき・・・
拳で穴を開けた!!


紅鳳「どうだ・・・!」


すると・・・穴の開いた部分から水が大量に噴出し、紅鳳の目の前の火柱を消した!!
喜ぶ間もなく、彼はエリアを走りぬける。

やがて、目の前に出口が見えてきた。


紅鳳「うらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!(出口から脱出」


その時・・・
凄まじい轟音と共に、エリアクリムゾンが爆発した。


紅鳳「ふぅ・・・間一髪だったぜ・・・」


今回逃げ切れたのは柔軟な思考のおかげだろう・・・彼はそう思った。
やはり融通の利かない自分をフォローしてくれる龍飛無しでは戦っていけない・・・とも。


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~~その頃のアンバー~~


アンバー「クゥッ・・・(斬られた所を抑える
    ・・・ってかここどこだよw」


彼は発電所付近の地下道を彷徨っていた。とんだ方向音痴なのである。
上方では音を立ててタービンが回転しているが、動きは不規則だ。


アンバー「あやしい臭いがする・・・
    管理悪いなここww」


やがて彼はタービンの真下にある貯水池にたどり着いた。
おそらく稼動している間はここの水を蒸発させてタービンを回す原動力にしていたのだろう。
だが・・・発電所の機能が停止している今、その水は微妙ながら褐色に濁っていた。


アンバー「うおっ・・・この辺りヤベェぞ・・・
    冗談抜きで死臭がするぜ・・・
    ・・・!?」


信じられぬものが彼の目に留まった。
引きちぎれた肉片が池に浮いているのだ。


アンバー「ヒ・・・ヒィィィィィィッ!!」


よく見るとそれらには紫色の物体がへばりついている。
上の破れた金網から滴る赤いものが池に落ち・・・静かで不気味な音を立てた。


アンバー「ナンナンダヨ・・・ン?」


彼の視線の先には・・・何者かの腕があった。
おそらくこれらの肉片もその人物のものだろう。
上で回転するタービンを見上げながら、アンバーはおぞましい光景を想像した。


アンバー「だが何でこの腕だけ引きちぎれなかったんだろうか・・・
    ・・・キニナルナァ。」


彼は浮かんでいる腕を左手で掴んだ。
不思議なことに・・・彼はその時、恐れを感じていなかった。


アンバー「ン?ナンカオモイゾ・・・グゥゥ・・・
    ・・・デヤァ!!(引き上げる」


腕には・・・肩と頭が繋がっていた。
アンバーはその男の顔を見ただけで何者かすぐにわかった。


アンバー「・・・この引きちぎれた惨たらしい遺体は・・・
    ジャンキーのものか!?」


その瞬間。
アンバーは何かに取り付かれたかのように
ジャンキーの右腕を肩から引きちぎり、
自らの右肩に当てた。


すると・・・どうした訳か、
その右腕は一瞬で
アンバーの右腕があったところに接合したのである。


アンバー「アレ?クッツイタゾ!?
    ・・・ゲッヒャッヒャッヒャシシシシシハシハシハwww(爆(爆」


その腕はアンバーの思い通りに動いた。
嘗ての右腕と比べて青ざめてはいるが・・・
・・・この出来事の不思議さを感じる前に、彼は安堵した。


アンバー「さっきの痛みも全然無くなった・・・
    ・・・まぁ、終わりよければ全てよしだな。
    ちょっと変色してて見かけは悪いが、この右腕でも十分やっていけそうだなw」


彼はさっきの苦痛もすっかり忘れ、喜色満面で地下道から出た。


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~~その頃のサファイア~~


サファイア(あれ・・・道どっちだっけ・・・)


彼女もまたさまよい歩いていた。
・・・アンバーとは違って、基地から徐々に離れているわけではないが。


サファイア(ん?誰か来た・・・)


ほぼ瞬間的に彼女は建物の陰に隠れた。
だが・・・現れたのはディーンだった。


サファイア「・・・なんだ、ディーンかぁ・・・よかった。(建物の陰から出る」


ディーン「あっ・・・サファイアさん・・・」


サファイア「どうしたの?傷だらけだけど・・・」


ディーン「ごめんなさいっ・・・」


サファイア「えっ・・・ちょ、いきなりどうしたの;」


ディーンは事の経緯を全て話した。


サファイア「・・・でもさ、ディーン達が無事ならそれでいいんじゃない?
     何とかなると思うよ?」


ディーン「う・・・
    ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!(泣」


張り詰めていた気持ちが緩んだのか、彼は突然大声を上げて泣き出した。


サファイア「・・・」


ディーン「う・・・ぅぅ・・・」


サファイア「とりあえず・・・基地に戻ろう。」


ディーン「はい・・・」


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それから数分が経過した・・・

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~~旧防衛軍基地付近・市街地~~


ブラッド「・・・ここらでいいだろう。」


角刈りの男「こいつら・・・強すぎ・・・る・・・(倒」


ジム「これで全員か?」


炎竜「そうだな。
  ・・・しかしここまで雑魚だとは思ってもいなかった。」


・・・辺り一面、血と死体で埋め尽くされている。


ジム「あの2人は取り逃がしちまったが・・・まあいい。
  奴等の秘密基地は近場にあるだろうからな。探そうと思えば見つけられるだろう。」


炎竜「それで・・・この後どうする気だ?」


ブラッド「やはり俺たちのような弱小勢だけであの基地を占領するのは不可能だった。
    ここは一時的に撤退するべきだと思うが・・・」


ジム「そうだな。」


炎竜「・・・だが覚えておけ。
  今回は基地襲撃という目的のために協力し合ったが・・・
  ・・・それが終わればもう協力の必要は無くなる。
  高得点を得るために使徒同士が競う、元の状態に戻ったって訳だ。
  あばよ。最初に神格化するのは俺だ!」


そう言うと炎竜は手持ちの機械兵を率いて去った。
残る2人も、無言のうちにその場を後にした・・・
・・・こうして、基地は帝国軍が保守したのである。


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~~その頃の紅鳳~~


紅鳳「ん・・・あそこにいるのは・・・」


「オオッ!アンチャンブジダッタカ!!」


紅鳳「アンバー・・・」


アンバー「ハッハッハ!シナズニスンダゼ!!」


紅鳳「捕まってたと聞いたんだが・・・どうやって逃げた?」


アンバー「助けてくれたんだよ・・・Burning Jaguarの奴等が!」


紅鳳「・・・ってことは、その連中は十二使徒を相手に戦ったって言うことか!?
  まずい!あんな不良どもじゃ相手にならないだろう・・・
  ・・・下手すると全滅だぞ!!」


アンバー「・・・ソリャァナイゼ。
    あいつ等は喧嘩強いぞ。それが何十人といるんだぞ!」


紅鳳「だが相手は相当な猛者たちだ。
  助けに行こう。場所はどこだ?」


アンバー「・・・アレ?ドッチダッケ?
    俺は方向音痴だからよく分からんが、たしか町の中心辺りだな。」


紅鳳「もたもたしている暇は無い。行くぞ!!」


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~~その頃のジャッカル~~


ジャッカル「・・・その場しのぎの攻撃しか使えないのか?」


ジャッカルは両腕につけた器具から容赦なく放電する。


トリトン「ぐっ・・・(よろめく」


ジャッカル「呆れたものだ・・・(トリトンに近づく
     ・・・死ねっ!」


彼は膝蹴りをトリトンの鳩尾に喰らわせる・・・
・・・それと同時にトリトンに電流が走った!!


トリトン「やめろ・・・がはぁぁぁぁっ!(吐血」


大ダメージを受けたトリトンは跪いた。


ジャッカル「どうした・・・若造・・・
     ・・・立てっ!最後まで戦え!」


彼はトリトンの頭に手を乗せ・・・
・・・電圧を最大限まで上げ、放電した。


トリトン「が・・・っ!!」


トリトンは杖を握っていた手を放し、倒れた。


ジャッカル「勝負をしたという実感が湧かないな。
     やれやれ、次こそはまともな相手と戦いたいものだ・・・」


ジャッカルはトリトンに背を向けて去った。


トリトン「・・・」


「トリトン!どうした・・・しっかりしろ!
トリトンっ!!!」


トリトン「リ・・・ゲ・・・ル・・・・・・(気絶」

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さらに数分が経過した・・・

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~~タートルプレーンズ・"R・F・F"~~


龍飛「おかしい・・・そろそろ帰ってきてもいい時間だぞ。」


メグ「確かに遅いね・・・
  ジャッカルさんもどこかに行っちゃったし・・・」


龍飛「助けに行くべきか?」


メグ「ちょっと待って。誰か来たみたいよ。」


龍飛「・・・サファイアだ。無事だったか。」


サファイア「ディーンが怪我しました!早く応急処置を・・・」


龍飛「何だと!」


ディーン「いえ・・・軽い怪我なので大丈夫です・・・」


龍飛「傷口は消毒しておいたほうがいいぞ。」


メグ「包帯もってきたよ!」


ディーン「皆さん・・・ありがとうございます・・・」


龍飛「後は紅鳳とアンバー、ジャッカルか。
  心配なのはアンバーだな・・・」


メグ「・・・ジャッカルさんも来た。」


ジャッカル「全く・・・口ほどにも無い奴ばかりだったな・・・」


龍飛「ちょっと待った、無断でどこ行ってたんだよw」


ジャッカル「ここで待つだけってのも暇だったのでね。
     少々腕を慣らすために、トリトンという奴と戦ってきたんだが・・・
     ・・・話にならなかった。」


メグ「すご・・・」


龍飛「よし、後二人だな。
  暫く待っても来なかったら、俺が探しに行ってくる。」


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~~その頃の紅鳳達~~


紅鳳「なんてこった・・・」


バイクの残骸を見下ろしながら紅鳳はそう呟く。
彼ら2人は血に染まったアスファルトの上でただ佇んでいた。


アンバー「オイ・・・ウソダロ・・・?」


アンバーの声は震えていた。
それもその筈・・・彼が信用していた部下達が、皮肉にも・・・
紅鳳が危惧した通り・・・全滅したのだから。


アンバー「オマエタチ・・・ナンデマケルンダヨ・・・」


彼は倒れている角刈りの男を揺さぶった。
だが・・・死んだ者はもう起き上がらない。


アンバー「・・・ウオォォォォォォォォォァァァァァァァッ・・・」


彼は突っ伏して泣いた。


紅鳳「・・・辛いのは分かる。
  だが・・・いつまでもここにいるわけにはいかない。
  そろそろ基地へ戻るぞ・・・」


アンバー「ワ・・・ワカッテル・・・」


紅鳳「行くぞ・・・」


アンバー「オレ・・・ゼッタイ・・・
    ・・・コイツラノカタキヲウッテヤルカラナ!!」


紅鳳「その気持ちを忘れるなよ。」

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こうして、旧防衛軍基地付近での戦いは終わった。
Burning Jaguar団員達が犠牲になったこの戦いで
前首領アンバーは何を感じたのか。
ブラッドを相手に敗北したディーンは「戦い」をどう学んだか。
嘗ての味方に苦戦をしいらせたサファイアはそのことに抵抗を感じたのか。
そして・・・ジャッカルはなぜあのような戦い方ができたのか。

この章はこれらの人物の経歴を推測するのに
重要な要素となるのは必然といってよい。
だが本当に問題となるのは・・・彼らの「この後」である。
それがどう重要になるかは、暫く後に時が教えてくれるだろう・・・

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~~タートルプレーンズ・"R・F・F"~~


紅鳳「よし、帰還したぜ・・・」


メグ「お帰り~♪」


龍飛「ご苦労だったな。これで全員揃ったか。」


アンバー「ッタク・・・今日は散々だったぜ・・・」


ジャッカル「もう少し登場したかったが・・・残念だ。」


メグ「ところで、ディーンは?」


サファイア「もう寝てる・・・」


紅鳳「・・・そういう奴なんだなw」


龍飛「ディーンに限らず、お前たちも疲れたろうから寝ても構わないぞ。
  次の戦いに備えて体力を温存しておいてくれ。」


ここで視点は切り替わる。
次はレッドマウンテンから命からがら逃亡してきたカルロス達の物語である・・・