カルロス達が砂漠を脱出した2週間後・・・ * * * * * * * * * * * * * * * * ~~帝国軍本拠地・玉座の間~~ ダリウス「いよいよ今日か・・・ww」 シルバー「その通りですな。 あの2人を海上基地に移しましょう。」 ダリウス「良いだろう。念のために気絶させておけ。」 シルバー「了解しました。」 ダリウス「あともう一つ。あの2人とブライアン、アサシンの四人だけを始末するために あんな規模の大きな死刑を施すのは少しつまらないだろうと思ってな・・・」 シルバー「・・・どうするのですか?」 ダリウス「捕虜の中から防衛軍メンバーだけを選び、 今すぐ海上基地まで連れて行け。 ただし全員とも健康な状態で死刑を行いたいから気絶させる際は穏便な手段で頼む。」 シルバー「しかし万が一のときは・・・?」 ダリウス「分かっている。あの連中は生き残る可能性が無きにしも非ず。そこで・・・ グレイテンプルからマゼンタ、シャドー、 本部からはマーキュリー、アレックス、和差夫 そしてお前、シルバーを派遣する。」 シルバー「そんなに幹部を派遣するのですか?グレイテンプルの守りは・・・」 ダリウス「その点は心配しなくていい。 さらに、マーキュリー軍はブライアン軍の眼を欺くために、今まで奴等と連絡は取っていない。 だからブライアン達はマーキュリーを信用するだろう・・・そこで奴等を罠にかけてやるんだw」 シルバー「成程・・・これであの強豪達も一溜りもなくなるわけですな。 ですがあの建物はもともと・・・」 ダリウス「・・・きっと大丈夫だろう。もし連中が現れても計画の邪魔にはなるまい・・・」 * * * * * * * * * * * * * * * * こうして秘密のうちに計画は進行しはじめた・・・ * * * * * * * * * * * * * * * * ~~帝国軍・特別独房~~ 浩二「・・・いよいよ今日か・・・・・・」 エミー「そうだね・・・」 ガチャン(独房の扉が開く 浩二「来やがったな・・・」 帝国軍兵士1「さて、君達には少し眠ってもらうよ・・・!!」 彼は懐から銃を取り出し、発砲した! エミー「うっ・・・!!」 浩二「エミー!!」 帝国軍兵士1「大丈夫だ。弱エネルギーで発砲したから死には至らないだろう。 せいぜい気絶する程度だ。」 浩二「エネルギー銃だと・・・? おかしい、帝国軍は普通の銃をメインに使うはずじゃ・・・? それはダークマターの装b」 帝国軍兵士1「君にも眠ってもらおう!(発砲」 浩二「ぐはぁ・・・!!(気絶」 帝国軍兵士1「さぁ、死へのよい旅を楽しんでくれよ・・・ww」 プルルルル・・・ 帝国軍兵士1「・・・来たか。」 ピッ 帝国軍兵士1「2人を気絶させておいたぞ。 ここまでは帝国のプラン通りだ・・・ヴァイパー。」 何と、彼の話し相手は帝国軍の人間ではなく・・・ダークマターの幹部だった! ヴァイパーの声「ご苦労。後は死刑囚の情報を帝国軍メンバーから聞きだし、詳細を私に伝えるだけだ。 その後に海上基地に来てもらう。」 帝国軍兵士1「了解。直ちに情報収集に入る。」 ヴァイパー「頼んだぞ・・・"アシッド・タートル"。」 * * * * * * * * * * * * * * * * ~~帝国軍・奴隷収容所~~ 真利夫「くそっ・・・俺達はいつまでこんな生活を続けなければいけないんだ?」 そう・・・真利夫やフォン、カストルはまだ捕われの身だったのだ。 フォン「そういえば聞き捨てならない噂を耳にしました。 帝国軍のエミーと・・・あなたの弟の浩二が、今日死刑になるとのことです。」 真利夫「・・・何だと?それは本当か!?」 カストル「恐らく本当でしょうな・・・嘘をつくメリットが考えられない。」 真利夫「・・・何とかして助けなければ!!」 帝国軍兵士2「それは無理・・・あなた達にも今日死んでもらうよ!!」 その声が響き渡ると、突然、奴隷収容所の窓や扉が全て閉められた! フォン「!?」 カストル「何をする気だ・・・?」 帝国軍兵士2「・・・おやすみなさい♪(ガスマスクを被る」 シューーー 真利夫「・・・毒ガスか!?」 奴隷達「うわぁぁぁぁぁぁっ!」 奴隷達はガスを吸い込み、次々と倒れていく。 フォン「くそ・・・目がかすんできt(気絶」 カストル「だめか・・・(気絶」 真利夫「・・・(気絶」 帝国軍兵士2「これで全員かな・・・(ガスマスクを外す」 プルルルルルル・・・ 帝国軍兵士2「・・・ん。」 ピッ 帝国軍兵士2「報告です。奴隷達を全員気絶させました。」 「ご苦労だった・・・これで帝国はお前が仲間だと信じ込むだろう。 そうすれば後は相手側の戦力を聞いてこちらに知らせるだけだ。 終わり次第、"亀甲"と共に海上基地へ向かってくれ。」 恐るべきことに、彼女もダークマターと内通していたのだ・・・! 帝国軍兵士2「了解しました。すぐにとりかかります。」 ヴァイパーの声「期待しているぞ・・・"ホワイト・ドルフィン"。」 * * * * * * * * * * * * * * * * カルロス達が砂漠を脱出した2週間後・・・即ち、 別の言い方をすれば、リリスの死から1ヶ月経ったその日。 暫く戦いがなかったが故に平凡な生活を送っていたザトシ達に、 「あの男」からの報告が入るのだった・・・ * * * * * * * * * * * * * * * * ~~ブルーオーシャン郊外・アパート~~ ザトシ「ここで暮らし始めてもう何ヶ月になるだろうか・・・ (最初は冷華と一緒に暮らせるだけで天国だと思ってたが・・・何かもう飽きたな・・・)」 クリス「ザトシ~!冷華~!ご飯できたよ~♪」 冷華「わかった~」 ザトシ「おいおい、やけにテンション高いな・・・何があったんだ?」 ~~リビングルーム~~ 冷華「いただきま~す♪」 ザトシ「・・・あれ、クリスってこんな料理上手かったっけ? 物凄く元気が出てきたぞ・・・」 クリス「ありがと♪」 ザトシ「((( ゜д゜)))ヲイヲイ、どうしたんだお前・・・急に明るくなったなw」 クリス「え・・・そうかなぁ? ・・・お兄ちゃんが夢に出てきたからかな?」 ザトシ「ゑ?兄貴いたんだw」 クリス「貴方達が四天王だった頃に争いを避けてどこか旅に出たらしくて・・・ それ以来会ってないの。」 冷華「そういわれると何か罪悪感が・・・」 クリス「あ、別にいいの。そういう意味で言ったんじゃないよ。」 トゥルルルルルルル ザトシ「ん・・・電話が来たぞ。」 ピッ ザトシ「もすぃもすぃ。」 「面を上げいっ!!」 ザトシ「Σ(゜Д゜) ビクッ」 アサシンの声「・・・なーんてな。冗談だw」 ザトシ「お前キャラがおかしくなってないか?」 アサシンの声「それは気にしないでもらいたい。 まぁ1ヶ月ぶりだというのもあって発狂してみたんだw」 ザトシ「いや常に発狂しているキャラになってるんだってばw ・・・で、何の用?」 アサシンの声「実は・・・歩兵の大軍を率いて進んでいたら思っていたより時間がかかってな。 ・・・それでたった今海上基地についた所なんだw」 ザトシ「遅っww」 アサシンの声「仕方ないだろ。武器買ったり情報収拾してたりしてたんだからな。 まあいい。一応海上基地の座標を送っておこう。」 ザトシ「ちょ、ホントにいいんですかww」 アサシンの声「実を言うとだな、お前らの助けがないと不安なんだ。 いくら任務の邪魔をしかねないとはいえ・・・ ・・・ということで誘ってみたんだ。」 ザトシ「ゑ?ナンデ?」 アサシンの声「・・・言おう。 海上基地に近づくにつれて・・・ブライアンの様子が変になってきているんだ。」 ザトシ「・・・そりゃお前と一緒にいたら変になるわなw」 アサシンの声「そういう意味じゃない。 ・・・突然うわ言を言い出したり、いきなり吐血したりするようになったんだ・・・・・」 ザトシ「それはいいが・・・とりあえず俺は奴ともう一度勝負したい。 リリスの悲しみをアイツに分からせるまで・・・!」 アサシンの声「やめておけよ・・・仲間同士で争ったってしょうがない。 俺からあいつに言い聞かせておいたから大丈夫なはずだ。」 ザトシ「それとはまた違う・・・雌雄を決するためだと言っておこうか。」 アサシンの声「・・・」 ザトシ「とりあえず、お前たちには手を貸すよ。 どうやって行けばいいんだ?」 アサシンの声「・・・ブルーオーシャンの港に帝国軍の輸送船が一旦燃料補給のために来る筈だ。 そのときを狙って船内に忍び込め。そうすれば海上基地まで楽に行けるぞ。」 ザトシ「有難う、友よ。」 ピッ(通信が切れる 冷華「誰からだった?」 ザトシ「あの狂人以外に誰がいるw」 クリス「用件は?」 ザトシ「あいつ等は今海上基地にいるそうだ・・・ てな訳で、俺たちも手を貸そうと思うんだが。」 冷華「賛成!助け合いは大切だよね♪」 クリス「私も行く!」 ザトシ「おk。もうすぐ帝国軍の輸送船が港に着くらしいからそれに忍び込もうぜ。」 彼らはすぐに家を出て港に向かったのだった・・・ * * * * * * * * * * * * * * * * ~~ブルーオーシャン・港~~ 冷華「よし、着いた・・・」 ザトシ「おそらくあの船だろう。 見張りがいない今の内に乗り込むぞ。」 ~~船内~~ クリス「うわ、案外簡単に乗り込めた・・・」 冷華「この部屋にいれば見つからなさそうだね。」 ザトシ「よし、じゃあ着くまでのんびりしようぜ。」 * * * * * * * * * * * * * * * * ~~帝国軍輸送船・甲板~~ ???「夢で出会えただけでもうれしいよ・・・クリス・・・」 その金髪の男は覆面を被り、青い炎に包まれて消えた。 心地よいそよ風がその声の余韻を掻き消し、再び静寂が甲板に訪れる。 シルバー「誰かいたのだろうか?声が聞こえたが・・・」 アレックス「その痕跡はない。空耳だろう・・・」 * * * * * * * * * * * * * * * * こうして彼らは海上基地へ向かった。 想像を絶する戦いが次第に近づいていることなど知らずに。 * * * * * * * * * * * * * * * *