~~ノーザンシティ・発電所付近~~ 紅鳳の軍は目的の住宅街に向かって進んでいた。 しかし発電所付近まで行ったとき、彼らは 敵だけでなく住民すらいなくなっていることに気がついたのである。 紅鳳「おかしいな・・・誰もいないぞ?」 兵士1「本当ですな・・・」 紅鳳「まあいい。この発電所付近を通っていけば簡単に目的地までいけるぞ。」 兵士2「よっしゃ!俺が先陣を切って行くぜ!!」 紅鳳「敵が潜んでいるかも知れん。そのときは報告せよ。」 兵士2「了解!!」 そういうと兵士2は走って行った。 紅鳳(しかし誰もいないというのは怪しい・・・ 何かの罠があるかもしれないな。気をつけねば。) 紅鳳はふと思った。だがその直後・・・ 血気盛んな兵士の断末魔の叫びが、 彼の予想を確信へと変えたのである。 紅鳳「この悲鳴は・・・兵士2か!?」 兵士3「何かあったに違いありません!我々も行きましょう!!」 紅鳳「やはり・・・罠か!」 ~~数十秒後~~ 紅鳳「・・・これは!!」 兵士2の屍が彼らの目の前に横たわっている。 その口からは赤黒い血が噴出し、目は大きく見開かれていた。 兵士1「酷い・・・一体誰がこんなことを!!」 その時・・・ 兵士4「ぐっ!が・・・」 兵士5「ごふっ!(吐血する」 紅鳳「!?」 兵士4「グ・・・ゥゥ・・・(逝」 兵士5「ギャ・・・(逝」 兵士1「どういうことだ!?」 紅鳳「まさか・・・この空気の濁りは・・・」 兵士3「グハッ!」 紅鳳「毒か!? 皆!気をつけろ!漂っている薄い紫色の気体を吸い込むな!!」 だが時既に遅し。 約半数の兵士が凄惨な姿になり横たわっていた。 紅鳳「・・・なんてこった! 住民や敵兵は消えたんじゃない。 ・・・死んだんだ。」 辺りを良く見回すと、骨のようなものが落ちている。 漂っていたのは肉をも溶かす強力な毒であった。 兵士1「どうします?引き返しますか?」 紅鳳「いや、住民を見放すわけにはいかない。 ・・・漂う毒は紫色をした球体だ。注意していれば見分けられるだろう。」 兵士1「ま・・・まさか!?」 紅鳳「・・・進む。」 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ~~その頃の発電所~~ ジャンキー「ウェッヘッヘェww 皆俺の毒の餌食になってるみたいだ。溶けた肉の匂いがするぜww ・・・グ・・・グッ・・・(粉状のシャブを一気に飲む」 すると彼の視界に、発電所に向かって歩いてくる流浪軍が写った。 ジャンキー「・・・ウェーハッハッハ!! 面白ぇ!わざわざ死にに来るなんて! 面白すぎるぜベイベー!! サァテ・・・俺の紫毒魔力で奴等を襲うとするかww そしてポイントUPだぜぇ!アッヒャッヒャッヒャww」