外に出ると空は雲におおわれ、暗くなっていた。
正男と美姫が走っているとき時、現れたのは影だった。
「なに、あれ」
「おまえ・・・またやる気か」
正男がそういうと影の目が赤くなり、頭からは一本のツノが生えてきた。
「美姫はちょっと下がってろ、俺が倒してやる」
「あんた一人でだいじょうぶ?」
うわ、いきなりあんた呼ばわりかよ、こいつ結構気が強そうだな。
正男はそう思った。実際そういう性格なのかは分からないが。
「よし、じゃあいくぞ」
気を引き締めて、影のほうへ向かっていく・・・