「ふん、看板に引っかかった奴にしてはなかなかやるではないか。」
「哲郎!」
声の主は正男だった。振り向くとそこには浩二も一緒にいた。
「・・・正男に浩二じゃないか」
そこへ口を出したのは浩二
「ねえ、看板に引っかかったってどういうこと?まさか・・・」
「甥里が作った看板に騙されてここに来たわけか?」
「ち・ちがう!騙されてなどいない!」
「・・・素直じゃねーなー」
「そーゆーのをツンデレっていうんだよ」
「うるさい!」
気がつくと甥里はいなくなってた・・・
「あれ?甥里は?」
「は!」
そこへ正男が冷静に答える。
「金平山の方へ向かっているな」
「急いで甥里お追おうよ!」
ハァ!?さっき降りたばっかなのにまた登んのか?
哲郎はそう思った。
だが奇跡的に(?)正男は否定する。
「待て、3人で追いかけたら追いつけん、
俺が奴を追うからおまえらは浩二の飛行機に…って壊れたんだっけ」
壊れたって一体なにがあったんだ?
「あるよ!僕の研究室に」
「え?なぜ?」
「アラマー博士が見本作ってくれたんだ」
アラマー博士って誰だ?
哲郎はいろいろ疑問があるようだがあえて口出しはしなかった。
「そんな都合よく・・・」
すると哲郎が言い出す。
「わかった。浩二、研究室へ案内してくれ」
「うん」
こうして哲郎たちと正男は別行動となった。