BGM:煉獄庭園
曲名:でも・・・
煉獄庭園

中間ストーリー17

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~~防衛軍攻撃隊キャンプ・防衛戦線~~


炎竜「なかなかやるなww
  それでこそ我が好敵手だ。」


紅鳳「もう終わりか?
  たいしたこと無いな、四天王だった割にはww」


炎竜「貴様はまだ我が力を知らんな。
  ・・・特別に、四天王に選ばれた理由を教えてやろう。
  出でよ!バーニング・フレイム・ケージ!」


すると・・・
紅鳳、そして機械兵を食い止めていたザトシと冷華の三人を囲むように
炎の壁が現れた!


冷華「あっ!」


紅鳳「囲まれた!」


ザトシ「工工工工エエエエェェェェ!?」


炎竜「今から炎の壁の囲いを狭めていく。
  この中で焼け死ぬがいいわ!ハハハww」


紅鳳「この卑怯者が!」


炎竜「何とでも言えよw
  さて俺はここで貴様等が灰になるのを見物するか。
  減らず口を叩いた割にはカスだったなw」


ザトシ「うわぁ~好き放題言ってやがる
   ヽ(゜∀゜)ノ ダマレヲ♪
   ヽ( ゜∀゜)ノ シネヨカス♪」


紅鳳「グズグズしてると焼け死んじまう・・・」


冷華「その心配はないわよ。」


ザトシ「・・・あ、ソウカ!」


紅鳳「成る程。氷の力か・・・」


囲いは狭まるばかり。


炎竜「何の相談だww」


冷華「フローズン・ブレイド!(氷の刃を連射」


炎竜「ハハハww無駄無駄
  俺のところにつく前に、囲いの炎で融けちまう。
  これが最後の悪あがきとは笑わせるなぁ、オイww」


紅鳳「・・・お前馬鹿だなww」


炎竜「何?・・・あっ!」


3人を囲っていた炎はいつの間にか弱まっていた。


炎竜「何故だ!」


冷華「氷が炎で融けるって分かってるのに・・・
  その先がわからなかったなんてww」


ザトシ「氷が融けると何になりますか?炎竜君ww」


炎竜「・・・水になる!
  おのれ、このような策略を使うとは・・・」


紅鳳「いや、策略って言うか・・・
  幼稚園児でも分かるから。普通にww」


炎竜「・・・俺を愚弄しおったな。
  もう許さん・・・炎よ強まれ!」


再び炎の囲いができた


冷華「フローズン・ブレイド!」


すると氷がとけ、次第に炎は弱まっていった


紅鳳「馬鹿だな炎竜。同じことの繰り返しだ。」


ザトシ「いや・・・奴はわざと繰り返して
   冷華の体力を消耗させようとしているんだろう。」


紅鳳「あっ・・・そうか・・・
  だが彼女が囲いを消してくれなければ俺達は焼け死ぬでしょう。
  祈るしかありませんな・・・」


ザトシ「もってくれるといいんだが・・・」


* * * * * * * * * * * * * * * *


炎竜「さて、どちらが先に力尽きるかなww」


冷華「はぁ・・・はぁ・・・なかなか消えない・・・」


ザトシ「頑張れっ!」


冷華「うぅ・・・もう無理・・・ごめ・・・n(気絶」


ザトシ「おい、どうした!」


紅鳳「・・・・・気絶してます。」


ザトシ「力を使いすぎたのか・・・
   ・・・ヤ  ヴ ( ゜д゜) ァ  イ !!」


炎の囲いがだんだん狭まっていく。


炎竜「アッヒャッヒャwwお前らの負けだwww」


ザトシ「ドーウシヨッ♪ドーウシヨッ♪
   コウホウクン、タスケテクレタラ1000エンアゲルヨ」


紅鳳「ふざけている場合ではないと思いますが;」


ザトシ「あちっ!炎がここまで来てる!」


紅鳳「こんなところで死ぬのか・・・不覚だ。」


しかし・・・


冷華「・・・炎竜・・・アンタの負けよww」


炎竜「何?生きてやがったのか!」


ザトシ「気がついたか!ヨカッタ・・・」


冷華「ファイナル・アイス・ブロー!!」


ザトシ「うおっ!」


炎竜「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


冷たい雪嵐が吹き荒れ、炎は一瞬のうちに・・・消えた!


紅鳳「・・・やったぞ!」


炎竜「おのれ・・・こんな力が残っていたとは!
  炎の力を使いきってしまった。今回はこの辺でやめといてやる。」


そう言い残すと炎竜は去った。


ザトシ「危なかった・・・
   しかし冷華あんな技使えたんだ。助かったよ。」


冷華「はぁ・・・私もう・・・疲れ・・・t(気絶」


ザトシ「・・・よく頑張ったよ。有難う。
   ゆっくり休んでくれ。」


こうして、十二使徒・基地占領軍の最後の将、炎竜も敗走。
機械軍は大打撃を受け、基地に引き返した。


・・・戦局は防衛軍側が有利になっていた。

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~~基地・会議室~~


ヘイト「今回も駄目だったな。」


ギルド「ああ。しつこい奴等だ・・・」


ジム「残存兵力はどれくらいだ?」


ジャンキー「アッヒャッヒャwパァラダーイスww
     イヤァ、カクセイザイハイイナァww」


ジャンキー以外「お 前 出 て こ う か」


スティーヴ「おい、まずいぞ。
     我が軍の機械兵の数は今・・・防衛軍兵士よりも少ない」


炎竜「なっ・・・嘘だろ!?
  あの大軍がか・・・!」


スティーヴ「ああ。敵を甘く見すぎたようだ。」


ジム「ナイトメアに指示を仰ぐか。」


ヘイト「そうしよう。」


ピッ(通信開始


ナイトメアの声「ナイトメアだ。どうした?」


ヘイト「こちらは旧防衛軍基地にいるヘイトだが・・・
   済まん。俺達の軍だけでは奴らに勝てそうに無い。」


ナイトメアの声「そうか・・・やはりカルロスや真利夫は一筋縄では行かなかったか。
     仕方が無い。基地を捨てて逃げろ」


ヘイト達「えっ!?」


ナイトメアの声「いいか、機械の工場がペトモンシティにある。
       お前達はそこまで退却し、機械兵を増産せよ。
       時期が来たら再び基地を攻めてもらう。」


ジム「( ゜д゜)エー」


ナイトメアの声「俺達は今ダークキャッスルを本拠地としている。
       俺が呼び出したらすぐに来い。
       あとお前達のところにいないモーガンとリリス、それにブラッドとメタルセイバーは
       サンフェリアプレーリー・ノーザンバレーにいる。
       だが彼等は秘密任務を行っているから合流は出来るだけするな。以上だ。」


プツッ(通信が途絶える。


ジム「・・・さて、これからどうするんだ?」


ギルド「機械工場とやらに行くしかなかろう。」


スティーヴ「そうだな。」


ヘイト「待った、俺はモーガン達の所に行くぞ。
   時期を待つなんて嫌だね。あいつらの機械兵でここを再び襲うぞ!」


ギルド「勝手にしろ。俺達5人はナイトメアの命に従う。」


ジム「じゃあなヘイト。死ぬなよ。」


遂に、十二使徒は基地を捨てたのだ。
かくして防衛軍の基地奪回作戦は成功を収めたのである

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~~その頃のカルロス・グレッグ軍~~


兵士1「報告!敵の飛行艇が飛び立ちました!
   基地の中はもぬけの殻です!」


グレッグ「何ッ!やったぞ・・・
    作戦成功だ!大いに喜ぼう!」


フォン大尉「カルロス少佐殿!やりましたなww
     敵は基地を捨てて敗走しましたよ。」


カストル大尉「これでこの基地は我が軍のものです!」


カルロス「遂に・・・ああ、遂に!」


カストル大尉「とりあえず基地の中に入りましょう。」


グレッグ「ああ。またここを本拠地にしよう。
    裏側に陣取っている真利夫軍にも伝えて来い。」


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~~数分後の防衛軍基地敷地内~~


防衛軍がこの基地に入るのは、実に3ヶ月ぶりだった。


正男「懐かしいなぁ・・・」


レグルス大尉「ここで死んだ兵士達の無念も晴らされただろうな。」


龍飛「そうでしょうな。」


真利夫「だが・・・本来はこのような事は慎まねばならない。
   たった一つの基地の為に、あたら多くの命を失わせてしまった・・・」


正男「でも防衛軍がこの基地を奪い返さなければ、
  タートルプレーンズの民は虐殺され続けただろう。
  必ずしも間違っていたとは言えないよ、兄さん。」


真利夫「うむ・・・。」


兵士達「基地を取り戻したぞ!万歳!」


カルロス「やっと安眠できるww」


正男(でもこれで戦いが終わったわけじゃないんだな・・・)


メグ「ねぇ、グレッグ大佐が何か言ってるよ。」


正男「え?何々・・・?」


グレッグ「諸君の健闘のお陰で見事、基地を奪回することが出来た。
    これはとても喜ばしいことだ。
    ただし、その裏には多大なる犠牲があった事を忘れてはならない。
    亡くなった兵士達、そして将校達に黙祷を捧げよう。」


兵士達「・・・・・・・・・・」


正男「・・・」


――― 防衛軍側の死者は約1000名であった。


カルロス(俺が・・・敵に基地を奪われていなければ・・・
     ああ、兵士を死なせたのは俺の責任だ・・・)


グレッグ「黙祷・・・止め。
    では解散してよろしい。指示をするまでは自由だ。」


兵士達「ワーイワーイ(基地に入る」


真利夫「一段落着いたな・・・」


ザトシ「マッタクデスww」


真利夫「お、ザトシも来てたのか。」


ザトシ「はい。
   グレイテンプルにいると暇だから
   助け合うのが世の中の基本ですよ。」


真利夫「そうか。ところで、君はここに残るのか?」


ザトシ「しばらくは居ますが・・・」


真利夫「心強いな。
   まあ今日は自由だからゆっくりと休んでくれ。」


ザトシ「イワレナクテモワカリマスヨ♪デハ♪(去る」


真利夫(・・・俺とあいつ、そして冷華の三人で
   治安維持軍と戦ったことがあったっけな。
   その頃に比べると・・・戦いの規模がずいぶんと大きくなったな。)


グレッグ「お、真利夫少佐。今回はご苦労だったな。」


真利夫「私の功ではありません。
   よく戦ってくれたのは兵士達の方ですよ。」


グレッグ「相変わらず謙虚だな。まあいい。
    そろそろ君とカルロスを昇進させようと思うのだが・・・」


真利夫「まだ早すぎます。私のような人間が昇進できるなど・・・」


グレッグ「いや、君とカルロスは今回の第一功労者だ。
    時期に中佐か大佐に昇進させてやるよ。」


真利夫「それは有難い事ですが、畏敬の念は忘れませんよ。」


グレッグ「君のような人物こそ偉人だよ。
    じゃあ俺は事務をしてこよう。(去る」


真利夫「・・・(去る」

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~~その頃のザトシ~~


ザトシ(そういえば、冷華は大丈夫だろうか・・・
    ・・・医務室にいるはずだから行ってみるか。)


~~医務室~~


ザトシ「お、いたいた。」


冷華「・・・・・・・・・ハッ(意識が戻る」


ザトシ「あ、気がついた。ヨカッタヨカッタ。」


冷華「ザトシ・・・どうしてここに?(体を起こす」


ザトシ「礼を言いに来たんだ。お前が居なかったら俺達は死んでたよ。
   ・・・ありがとう。」


冷華「・・・ど、どういたしまして(赤面」


ザトシ「ナニテレテルンダヨww
   そういえば、お前と二人っきりになるのって初めてじゃね?」


冷華「え・・・・・・(赤面」


ザトシ「実は俺・・・」


冷華「・・・(赤面
  わ、私もう治ったからみんなの所に行ってくる!」


そう言うと冷華は早足で医務室を出て行った。


ザトシ「アイツめっちゃ照れてる・・・
   こうしてみると結構カワイイじゃんw
   そうだ、紅鳳はどうしてるかな?」


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~~その頃の紅鳳~~


紅鳳「龍飛はどこだ・・・?
  お、あそこにいるぞ。おーい龍飛!」


龍飛「紅鳳!無事だったか。
  久しぶりの再会だなぁ・・・」


紅鳳「俺より和美と会いたいんじゃないか?」


龍飛「いや・・・別にそんなこと・・・」


紅鳳「そうかそうかww
  まあ会って来いよ。お前のこと心配してたから。」


龍飛「じゃあちょっと会って来るよ。(去る」


紅鳳(全く・・・隠さないで堂々と付き合えばいいに。
  もう皆知ってるんだぞww)


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こうして、防衛軍基地での平和な暮らしが始まった。
十二使徒に虐げられてきた民は防衛軍を信頼し、
食料などを送ってよこすようになった。


しかし・・・

戦いはすぐに幕を開けた。
基地奪回から一週間も経たないうちに・・・

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