BGM:nerve(雑音空間)
曲名:No future
nerve(雑音空間)

中間ストーリー20

* * * * * * * * * * * * * * * *

~~ノーザンバレー・村付近~~


メタルセイバー「何故だ・・・俺の変化鋼剣が受け流されている!」


レグルス「これが実力の差だ!
    喰らえ!(三尖刀で突く」


メタルセイバー「何のこれしき・・・(避けようとする
       ・・・おっ!?」



ズサッ・・・


メタルセイバーはレグルスの攻撃を食い止めることが出来なかった。
三尖両刃刀は鋼剣による妨害を物ともせず・・・
メタルセイバーの腹部を貫いた


メタルセイバー「が・・・ぐはっ!(吐血」


レグルス「もうお前の運は尽きたぞ。
    三尖刀でその義手を切り落としてやる!」


メタルセイバー「・・・(吐血
       あ・・・あいつ・・・にも・・・
       同じような・・・ことを・・・言われたな」


レグルス「・・・誰だよ?」


メタルセイバー「・・・貴様には関係の無いことだ!
       まあいい。殺してや・・・がっ(吐血」


レグルス「その体でか?まあ無理だろうなww」


メタルセイバー「・・・クックックww
       憎しみがあれば何でも出来る。
       ・・・・・貴様は俺の剣の餌食となる!
       あの愚かな学者どものようにな!」


突然、メタルセイバーの周囲に怪しいオーラが現れた・・・


レグルス「何をする気なんだ・・・」


メタルセイバー「俺は・・・
       俺は実験台なんかじゃない!
       全能の殺人者だ!」


レグルス(実験台だと?
    ・・・この男、過去に何を経験したんだ?)


メタルセイバー「今こそこの力を・・・使う時!」


* * * * * * * * * * * * * * * *

~~その頃のフォン大尉~~


フォン「この刃を受けてみよ!(武器を振り下ろす」


ブラッド「やはり君は・・・弱いねぇww
    ブラッディー・エナジー!」


すると大量の血属性弾がフォンめがけて発射された!


フォン「う・・・ぐっ!」


フォンは武器で防ごうとした。
・・・が、全ては食い止められなかった。


ブラッド「愚か者め・・・」


フォン「・・・ごほっ(吐血」


ブラッド「さて、次の攻撃で終わりだなww
    ・・・ん?あれは・・・まさか!」


ブラッドはメタルセイバーの方を見ていた。
その表情には珍しく、焦りと恐れが表れていた・・・


ブラッド「なんてことだ・・・あの野郎・・・」


フォン(何だ?・・・何を恐れているんだ?)


ブラッド「今日はこれ位にしておいてやろう。」


そう言い終わるや否や、ブラッドは去った。


フォン「・・・ぐっ・・・待ちや・・・が・・・r(気絶」


* * * * * * * * * * * * * * * *

~~その頃のレグルス~~


レグルス「物凄い気迫だ・・・」


メタルセイバー「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


レグルス「!?」


彼は目を疑った・・・
メタルセイバーの姿が、変わりつつあったのである


メタルセイバー「無限の力を・・・見るがいい!」


その時・・・


ブラッド「やめろ、馬鹿者!」


メタルセイバー「俺を止めるな、ブラッド!」


ブラッド「その力は今使うな・・・俺たちにまで被害が及ぶ。」


メタルセイバー「・・・」


メタルセイバーは元に戻り、その直後・・・
血を吐いて倒れた。


メタルセイバー「ぐ・・・(気絶」


ブラッド「これは・・・かなりヤバイぞ・・・
    一度引き返すか・・・」


レグルス「させるか!」


ブラッド「メタルセイバーを刺したのは貴様か?
    覚えておけよ・・・」


そう言うと、ブラッドはメタルセイバーを背負い、村の方へ逃げた。


レグルス「逃がすk・・・むっ!?」


・・・少し離れた場所で、フォン大尉が倒れていた。


レグルス「フォン大尉!(駆け寄る」


フォン「・・・ハッ(気がつく」


レグルス「大丈夫か?とにかく休め。」


フォン「不覚・・・」


レグルス「気にするなよ。ミスは誰にでもあるさ。
    さて、厄介な機械兵共を蹴散らさねばな・・・」


フォン「そうだな。俺も戦うぞ。」


* * * * * * * * * * * * * * * *

~~その頃の冷華~~


リリス「うぅっ・・・」


冷華「いい加減に目を覚ましなさい!」


リリス「私はまだ負けてないわ!甘く見ないでよねっ!」


冷華「それなら早く私を倒してみなよww」


リリス「・・・今すぐそうしてあげる!
   マッドネス・グレイ・バースト!!」


冷華「フローズン・ブレイド!」


二つの弾は互いに衝突し、地に落ちた


リリス「うっ・・・」


冷華「今度はこっちの番ね。」


リリス「・・・今回も仕留められなかったわ。
   でもっ・・・次こそ決着をつけてみせる!
   覚えてなさい!」


冷華「あ、逃げる気!?」


リリス「今度会えるのを楽しみにしてるわよww
   じゃあお元気でww」


そう言うとリリスは村の方へ逃げていった。


冷華「逃がさないわよ!」


機械兵「ビービーッ、テキハッケン!」


冷華「・・・この機械兵達を蹴散らすのが先みたいね。」


* * * * * * * * * * * * * * * *

~~その頃のグレッグとカストル~~


グレッグ「その程度か・・・モーガン!」


モーガン「一度敗北を喫したくせに何を言うか!
    この技を喰らうがいい・・・
    エネルギーショット~Destroy~!!」


モーガンの銃口に雷エネルギーが集まり始める。


グレッグ「・・・この技は!!」


モーガン「そう・・・貴様の左腕を負傷させた技だ。」


カストル「だから何だ?大佐は同じ負け方はしない。」


モーガン「馬鹿だなwなんでこんなカス大佐の味方してるんだよww
    まあいい。邪魔な貴様から消すとしよう・・・」


カストル「グレッグ大佐を愚弄したな・・・
    もはや許せん。貴様こそ消え去るがいい!」


グレッグ「早まるな大尉!あの技は・・・」


銃口に集まるエネルギーが飽和量に達する。


モーガン「もう止められまいww」


グレッグ「大尉!早く逃げろ」


カストル「逃げる必要はありませんww
    奴に俺の必殺技を見せ付けてやりますよ・・・」


グレッグ「必殺技・・・だと?」


モーガン「発射!!」


カストル「エネルギーチャージ・スタート!!」


巨大な雷エネルギー弾がカストルを襲う。
まさにその時だった・・・
カストルの前に何かが現れ、モーガンの攻撃を吸収した


モーガン「!?」


カストル「これが俺の必殺技・・・
    相手の技を吸収し、逆利用する技だww」


モーガン「何っ!!」


カストル「さて、貴様の攻撃をそのまま返してやるぜ!
    エネルギー開放!!
    吹き飛ぶのは・・・貴様だっ!!」


ズガァァァァァァン


モーガンの立っていた場所にあるのは・・・
技で吹き飛んだ多数の岩石だけであった。


グレッグ「やったぞ!!」


カストル「これで一件落着ですねww」


しかし・・・


モーガン「う・・・ぐっ」


グレッグ「!?」


モーガンは辛うじて攻撃をかわし、死を免れたようだった。
彼は崩れた岩石を掻き分けてグレッグ達の前に現れた。


モーガン「危ねぇ・・・死ぬとこだった。」


カストル「チッ・・・悪運の強い野郎だ。」


モーガン「少し傷を負っちまった。しょうがないな。
    今日のところは許しておいてやるが、
    次に会った時は必ずや、潰してくれる!」


カストル「ハァ?逃がさねーよ。」


モーガン「エネルギーショット!」


カストル「おっ・・・(避ける」


その間にモーガンは村の方へ逃走した。


カストル「しくじったな・・・」


グレッグ「素晴らしい戦い方だったぞ、カストル大尉。
    この調子でこれからも頑張ってくれ。」


カストル「それより先に、機械兵を撃滅しなければなりません。」


グレッグ「そうだな・・・」


* * * * * * * * * * * * * * * *


その時・・・


兵士1「報告です!機械兵をほぼ殲滅しました!
   残る敵は現在、村の方へ逃走中です!」


グレッグ「でかしたぞ!」


兵士2「現在、レグルス大尉、フォン大尉、そして冷華少尉の無事が確認されています!」


カストル「よし。では村に逃げた敵を徹底的に潰そう。」


グレッグ「・・・待て。
    ザトシはどうした?」


兵士1「それはまだ分かりませんが・・・
   彼と中林はまだ戦っている模様です。」


グレッグ「このあたりに彼の姿は見えんな・・・
    ひょっとして、村のほうで戦っているのか?」


兵士2「すぐに援護しに行きましょう!」


グレッグ「分かった。
    全軍、村にいる敵機械を撃滅し、ザトシを見つけ次第救出せよ!」


兵士達「了解!」


しかし彼らはまだ重要なことに気がついていなかった。
たった今、戦艦アズラエルが飛び立ったのである。

* * * * * * * * * * * * * * * *

~~その頃のザトシ~~


彼が居たのは村ではなく、谷のほうだった。
戦いは中林が優勢のまま続いていた・・・


中林「何故逃げるんだww」


ザトシ「くっ・・・」


ザトシは中林の攻撃を防ぎつつ後退していた。
そのせいで、谷まで追い詰められていたのだ。


中林「残念だ。
  お前も遂にここで死ぬのか・・・」


ザトシ「誰が死ぬか!ボルティクス・スタッブ!」


中林「・・・この状況に焦り、遂に隙を作り出したか!
  クラッシャー・フレア!!」


ザトシ「・・・しまった!!」


中林の攻撃はザトシに直撃した。


ザトシ「がはっ・・・(吐血」


この一撃はザトシにかなりのダメージを与えた。


中林「クリーンヒットだなww
  さて、殺す前に痛めつけてやるか・・・
  プロミネンス・サーベル!!」


中林の手元に剣が現れた!!


ザトシ「ぐ・・・(吐血」


中林「この剣で切り刻んでやろうww
  まあ死なない程度にしておいてやるがな!」


ザシュッ(斬りつける


ザトシ「ぐあぁぁぁっ!」


ザスッ(腹部を突き刺す


ザトシ「う・・・がは・・・(吐血」


中林「死ぬまで・・・苦しめ!!」


* * * * * * * * * * * * * * * *

~~その頃のグレッグ達~~


兵士1「突撃!」


兵士達「おーっ!!」


機械兵1「テッタイテッt・・・ビー(攻撃されて壊れる」


カストル「あそこに村人達が監禁されているみたいだ。
    攻撃隊第一中隊!あの建物にいる機械兵を殲滅せよ!」


兵士達「イェス・サー!」


グレッグ「他の中隊は残る敵を追撃!」


レグルス&フォン「了解。」


戦局は防衛軍側が圧倒的に有利であった。
そして・・・


カストル中隊の兵1「報告!村人解放に成功しました!
         守備の機械兵は全滅です!」


村人1「ああ、ありがたやありがたや・・・」


村人2「あんたらのお陰で助かったわい。」


グレッグ「いえいえそんな・・・」


レグルス中隊の兵1「報告!逃げる敵を全て殲滅しました!
         あとは十二使徒達だけです!」


グレッグ「いいぞ。最後の攻撃を仕掛けるとしよう。」


そこに、3人の大尉達が帰ってきた。


レグルス「報告です。
    十二使徒の居場所を突き止めましたが・・・
    そこは既にもぬけの殻でした。」


グレッグ「何だと!?」


カストル「まんまと逃げられました・・・」


フォン「もう奴等の行方は分かりません。
   これ以上ここに居留まるのは無用かと。」


グレッグ「・・・それもそうだな。
    引き上げるとするか。」


冷華「そんなことより、
  ザトシは・・・ザトシ見つかったんですか?」


カストル「・・・・・・」


誰も首を縦に振らない。


レグルス「この辺りには・・・いなかったな。」


フォン「谷のほうへ行ったのか?」


グレッグ「そんな戦い辛い場所に彼が好んで行くとは思えない。
    ・・・もしかすると、戦いは彼に不利な展開になっているのかも知れないな。」


冷華「・・・」


レグルス「アイツは確か携帯電話を持っていました。
    電話してみます・・・」


ピッピッピッ・・・
トゥルルルル・・・トゥルルルル・・・


* * * * * * * * * * * * * * * *

~~その頃のザトシ~~


♪♪♪♪♪(携帯の着メロ


ザトシ「う・・・ぐっ・・・(吐血」


携帯が鳴ってるな。
誰からだろう・・・
早く出なければ・・・早く・・・


ザトシは携帯に手を伸ばす。
中林はその腕を容赦なく斬りつけた。


ザトシ「が・・・っつ・・・っ(吐血」


中林「苦しんでいるなww」


ザトシはもはや起き上がることが出来ないほど痛めつけられていた。


ザトシ(何故俺はここまで苦しめられても生きていられるんだ・・・
    ぐ・・・辛い・・・痛い・・・
    こんな苦痛を味わうくらいならいっそのこと・・・)


ザトシは弱弱しく、中林に話しかける。


ザトシ「な・・・中・・・・・・林・・・」


中林「ん?何だよww」


ザトシ「もういい・・・殺してくれ・・・」


中林「・・・ww」


ザトシ「そして俺を・・・解放し・・・ぐはっ(吐血」


中林「はははww
  残念だがそれは無理だなww」


ザトシ「な・・・何故だ・・・がっ(吐血」


中林「簡単。
  すぐに殺したらつまらないだろ?
  もっと苦しめよwwそして
  俺を楽しませろ!!」


ザトシ「・・・う・・・ごほっ(吐血」


誰か・・・助けてくれ・・・


ザトシは仲間の顔を思い浮かべた。
親友に歯向かってでも、正義を捨てなかった正男・・・
四天王時代からの友、浩二と冷華・・・
そして共に戦った真利夫やグレッグ、幼い和差夫など・・・


ザトシは不意に、死にたいなどと言った先ほどの自分が情けなく感じられた。


俺が死んだら皆が悲しむ・・・
助けが来るまで、俺は耐え抜くぞ・・・


中林「ん?ナイトメアからの通信だ。」


ピッ


中林は一分ほどナイトメアと話していた。
意識が朦朧としていたザトシは聞き取ることが出来なかったが・・・


中林「・・・つまり罠にかけるのは大物の方か。
  分かった。作戦を実行する。」


ザトシ「・・・」


中林「ちょっと用事が出来ちまったww
  だから、早いとこ・・・」


ザトシ「俺は・・・死なない・・・」


中林「馬鹿だなww
  お前は何れ死ぬのさww」


その時・・・
彼方の空から戦艦アズラエルが現れた。


中林「お、来た来たww」


キィィィィィィィン・・・ガシャン(中林の傍に着陸


ヘイト「中林!お前なんでこんなところに居るんだよ。」


中林「それはこっちのセリフだ。
  お前らこそ村での任務はどうした?」


ブラッド「それがだ・・・
    機械兵が全滅しちまったんだ。」


中林「・・・」


モーガン「おまけにメタルセイバーは重症だ。
    良くこんな負け方が出来たな俺ら・・・」


中林「いや、大丈夫だ。」


リリス「え?」


中林「・・・ナイトメアが新しい計画を立てたんだww
  それは後で話すとしよう。
  よし、俺も乗せてくれ。」


ヘイト「・・・お、そこに居るのはザトシじゃねぇか!
   かなり重症みたいだなww」


ザトシ「・・・」


ヘイト「今すぐ止めを刺して楽にしてやるww」


中林「その必要は無い。もう奴は死にかけている。
  これでダークキャッスルにいるナイトメアに良い報告が出来るなww」


ザトシ(ダーク・・・キャッスル・・・・・・だと・・・?)


ヘイト「俺たちはブルーオーシャンの小基地に移動するか。」


モーガン「OK。早く飛行艇に乗り込め。」


そして、飛行戦艦は飛び去った。


ザトシ(ダークキャッスルにナイトメアが・・・
   早くこのことを・・・正男に・・・教えないと。)


ザトシは痛みに悶え続けていた。


ザトシ「誰か来てくれ・・・誰か・・・」


ザトシはか細い声でそう言い続けた。
その時・・・!


冷華「ザトシ!ザトシっ!!」


ザトシ「う・・・冷・・・・・・華・・・」


遂に助けが来た・・・
ザトシは冷華の声を聞き、安心した。
そして・・・そのまま気を失った。


中間ストーリー21へ