BGM:TAM Music Factory
曲名:his mission
中間ストーリー14
防衛軍にも十二使徒にも、優れた人材がいた。
I・Aも決して、例外ではなかった・・・
* * * * * * * * * * * * * * * *
~~クリスタルマウンテン~~
ハルバート「喰らえ!フローズン・スラッシュ!」
ブライアン「無駄だww(銃で防ぐ」
ハルバート「何故だ・・・隙が無い・・・」
ブライアン「その程度か。笑わせるなww
俺はI・Aの中では弱いほうだが、貴様よりは強いかも知れんなww」
ハルバート(この男・・・弱くなんかない・・・
以前戦ったメタルセイバーをも凌いでいる!!)
ブライアン「今までのはほんの始まりに過ぎん。
我が力は今、絶頂に達する!」
彼のライフルの銃口にエネルギーが集まり始める。
ハルバート「ぐっ・・・物凄い気迫だ・・・」
ブライアン「この攻撃を受け流せるかな?」
ハルバート「こ、来い!」
ブライアン「覚悟はできたか・・・?
さあ、大地の力と自然力学の集大成を見るがいい・・・
デストロイヤー・フォース!!」
ハルバート「・・・!!」
ズガァァァァァァン!!
ハルバートは何とか避けることはできたが、戦慄を覚えた。
・・・凄まじい轟音と共に、クリスタルマウンテンの一角が崩れ落ちたのである。
ハルバート「マジかよ・・・;;」
ブライアン「外しちまったか。
・・・今のは貴様の右手を狙ったんだ。
次は・・・心臓だww」
ハルバート「・・・・・」
あんな攻撃を喰らったらひとたまりも無い。
しかしさっきの様に上手く避けることは難しい。
・・・流石のハルバートも、一瞬死を覚悟した。
その時!!
ブライアン「ん?何だあれは・・・?」
ハルバート「・・・俺の飛行艇だ!
直ったのか!ナイスタイミングだ。」
ブライアン「ほう。潰してやる・・・(銃を向ける。」
飛行艇を操縦する兵士1「させるか!
砲手!奴に発砲せよ!」
ズガガガガガガガガ!!
ブライアン「小癪な!
エナジー・シールド!(銃弾を全て受け流す」
兵士1「ハルバート軍曹!今のうちにお乗りください!」
ハルバート「OK。さらばだ、ブライアン!」
彼は低空飛行している飛行艇の搭乗口に飛び移った。
ブライアン「待ちやがれ・・・デストロイヤー・フォース!」
しかし慌てていた為か、当たらなかった。
飛行艇はクリスタルマウンテンの空の果てに消え去った。
ブライアン「しくじった・・・
仕方がない。一度森林地帯に戻るか・・・」
* * * * * * * * * * * * * * * *
~~飛行艇~~
ハルバート「今回はホント危なかった・・・
死ぬかと思ったよ。」
兵士1「操縦は私がしましょう。」
ハルバート「有難う。
帰る前に・・・森林地帯に向かえ。
浩二を助けなければ。」
兵士1「そうでしたな。
・・・まもなく森林地帯に到着します。」
ハルバート「搭乗口の準備をせよ!」
* * * * * * * * * * * * * * * *
~~その頃の浩二~~
トリトン「ダーク・アメジスト・インパルス!」
浩二「うぅっ・・・(避ける」
トリトン「君はなかなかの腕前だな。
だが俺の足元にも及ばん!」
浩二(確かにコイツ・・・さっきの2人より強い・・・)
トリトン「そろそろ、俺の勝ちだな・・・ww」
浩二「来る・・・」
トリトン「俺の最終必殺技を喰らうがいい・・・」
トリトンの武器の先端に、闇のエネルギーが集まる。
浩二「ぐっ・・・」
まさにその時・・・
彼方の空から、飛行艇が飛来した!!
トリトン「・・・ん?何だあの飛行艇は?」
浩二「僕の味方のだ!おーい!!」
ハルバート「搭乗口に飛び移れ!早く!」
浩二「え・・・わ、分かった。
でやぁ!(飛び乗る」
トリトン「ま、待ちやがれ!」
ハルバート「待たねーよww
奴を撃て!」
ズダダダダダダダ
トリトン「おのれ・・・っつ!
アイス・ウォール!!(銃弾を防ぐ」
浩二「面白かった。勝負はまた今度に預けておくよ。」
飛行艇は飛び去った。
トリトン「フッ。俺のほうも楽しませてもらったよ。
まあ次は必ず潰すさ・・・ww」
* * * * * * * * * * * * * * * *
~~飛行艇内~~
ハルバート「あとは残った兵士だ。」
浩二「その近くに待機させてある!」
ハルバート「分かった。」
兵士1「あそこに防衛軍服を着た集団がいます!」
浩二「きっとそいつらだ。
しかし敵兵をどうするか・・・」
ハルバート「任せておけ。
・・・砲手!防衛軍集団を取り巻く敵兵に威嚇射撃!」
砲手「了解!」
~~樹海付近~~
浩二の兵1「くそっ・・・こっちが劣勢だ!」
敵兵1「さて、早いとこ終わらせるかなww」
敵兵2「・・・飛行艇が接近してきたぞ!」
敵兵3「俺たちの軍のものではないぞ・・・?」
浩二の兵2「防衛軍の飛行艇だ!」
敵兵1「何っ!?」
ズダダダダダダダダ!(飛行艇の射撃音
敵兵達「うわぁぁぁぁぁっ!」
敵兵士長「落ち着け!一度退却だ!」
敵兵達は逃げていった。
ハルバート「一時着陸!」
浩二「今のうちに飛行艇に乗れ!」
浩二の兵士達「分かりました!(次々と搭乗」
~~数分後~~
ハルバート「これで全員か?」
浩二「そうみたいだ。
よし!グレイテンプルに帰還しよう!」
彼らの飛行艇は、グレイテンプルに向かって飛び立った。
* * * * * * * * * * * * * * * *
~~数十分後の樹海~~
エミー「あ、帰ってきた。」
マゼンタ「ただいまっ♪」
リゲル「ふ~。かなり手ごわかったぜ。」
シャドー「お前等の側にも強敵がいたのか?」
シルバー「ああ。餓鬼だったがな。」
トリトン「しかし俺の比ではなかったねww
残念なことに、戦ってる途中で飛行艇が来て
奴を救い出して逃げたんだ。もう少しで止めをさせたが・・・」
ブライアン「その飛行艇は俺の所にも現れたぞ。
お前と同じく、逃がしてしまったがな・・・」
トリトン「そうか・・・だがこれで一つ分かったな。
奴等は一筋縄ではいかない・・・」
エミー「ところで、計画はどうするの?」
シルバー「損害は予想以上だ。
さらにここはよい環境とはいえない。
・・・クリスタルマウンテン占領はひとまず中止するか。」
ブライアン「そうだな。一度本部に戻り、計画を立て直すか。」
マゼンタ「そういえば、近いうちに皇帝を選ばないと・・・」
シャドー「忘れてたなww
まあ公平に選ぼうじゃないか。初代皇帝だからな。」
リゲル「人民を支配するのに適しているのは一体誰だ・・・?」
彼等は口にこそ出さなかったが、心中、
・・・自分こそ初代皇帝にふさわしい!
そう思っていたのだった。
・・・ただ一人、ブライアンを除いて。
ブライアン(皇帝か・・・馬鹿馬鹿しい。
力で世を統べたところで何れ反乱は起きるだろう。
・・・さて、俺は近いうちに・・・)
* * * * * * * * * * * * * * * *
~~それから数時間後のグレイテンプル~~
キィィィィィィィン・・・ガシャン(飛行艇着陸音
浩二「着いたぞ~♪」
ハルバート「これで一先ず安心だな。」
浩二「お礼を言うのを忘れてたよ。ありがとう。
そういえば、君の名前は・・・?」
ハルバート「俺の名はハルバート軍曹。」
浩二「そうか・・・僕は少尉だけど、
年は大体同じくらいだから敬語は使わなくてもいいよ。」
ハルバート「イェス・サーww」
浩二「息が合いそうだなww」
正男「お、浩二っ!無事だったか!
ヨカッタヨカッタ・・・」
浩二「全く・・・いつもこういう目にあうのは僕なんだから。」
正男「アハハww悪ぃ悪ぃ。」
ハルバート「救出した兵士はおよそ・・・250名です。」
浩二の表情が変わる。
正男「そうか。ご苦労、中でくつろいでくれ。」
ハルバート「しかし今回は、本当に命の危険を感じましたよ・・・」
浩二(最初は500人いたのに、50人近くが凍え死んだ。
更に僕のせいで、また200人を死なせてしまった・・・
僕は・・・僕は・・・)
十二使徒、Immortal Army、そして防衛軍・・・それぞれ違う目的で戦っているが、
武器を持ち、互いに殺し合い、破壊しあうことは同じ。
その点では防衛軍は必ずしも正義とはいえないのかもしれない・・・
たとえ何を掲げても、何を守ろうとしても、
人間は争いを続けるのか・・・?
そうだとすると、彼ら兵士達の死は・・・無駄なのか・・・?
浩二の頬を一筋の涙が流れ落ちる。
しかし楽しそうに談笑している正男とハルバートは、それに気がついていなかった。
* * * * * * * * * * * * * * * *
~~グレイテンプル・会議室~~
グレッグ「よく戻ってきた、浩二少尉、ハルバート軍曹。」
ハルバート「はい。生きていたのが不思議なくらいです。」
浩二「・・・・・」
グレッグ「・・・浩二、元気がないな。何があったんだ?」
浩二「別に・・・なんでもありません・・・」
グレッグ「それならいいが・・・I・Aはどうなった?」
ハルバート「なかなか手ごわい敵がいました。
俺のほうで3人、浩二少尉の方でも3人です。
名前を挙げると・・・
・リゲル:水の力の使い手で、その魔力は並ではない。
・マゼンタ:炎の力を使う女。属性攻撃を主に使用する。
・シルバー:光と鋼の力の使い手。攻撃は迅速かつ強力。
・シャドー:影と血の力を使う。鎌を持ち、背中に黒い翼を生やす
・トリトン:闇と氷の力の使い手。その攻撃力は周囲を圧倒する。
・ブライアン:地の力をライフルに宿して発砲する。目には眼帯を掛けている。
この内、下の2人はなかなか侮れない敵です。」
グレッグ「そうか・・・ところで、奴等は今何処にいるか知っているか?」
ハルバート「そこまでは知りませんが・・・」
グレッグ「まずいぞ・・・奴等の勢力が巨大化しつつある。
今からそれを止めるのは難しいな・・・
だとすると、こちらも力をつける必要がある。」
浩二「・・・」
正男「今のこの軍の戦力はどのくらいですか?」
グレッグ「ここにいるのは約3500名だ。」
ハルバート「そのうちの3000名は、
カルロス少佐が新しく味方に加えて、こちらに送ってきた兵士達です。」
正男「だが十二使徒、I・Aの足元にも及ばない・・・」
グレッグ「そこが問題なんだ・・・」
浩二「・・・敵を攻めずに、ひたすら守りを固めましょう」
グレッグ「うむ・・・やはりそうだな。」
正男「珍しくいい事言ったな浩二ww」
浩二(これ以上・・・無駄な犠牲を払いたくない・・・)
グレッグ「よし。今のところはそれでいいだろう・・・
退出してよろしい。」
正&浩&ハ「イェス・サー。」
* * * * * * * * * * * * * * * *
~~その頃のザトシ、冷華、和差夫~~
和差夫「あ、浩二兄ちゃんが帰ってきた!」
ザトシ「お、正男!無事だったか!」
正男「逝 っ た の 俺 じ ゃ な い よ」
浩二「ただいま。」
ザトシ「お、お帰り。
しかし散々な目に逢ったな・・・馬鹿な兄貴のせいでww」
正男「ウ ル サ イ ヨ」
冷華「そういえば、ここにいる人たちってみんな長編1からいるよね。」
正男「お、確かに。
俺は主役だった♪」
和差夫「僕は脇役だったOTL」
ザトシ「俺等三人はダークラギアスの四天王だったな。
・・・洗脳されてたから記憶があんまり無いけど。」
浩二「僕は少し覚えてるよ。
確かダークキャッスルに行く前に、
この部屋に地図を忘れた馬鹿な奴がいたっけww」
冷華「・・・でもそのお陰で正男はダークラギアスを倒せたのよ。」
浩二「まるで自分の功だとでも言うような・・・」
冷華「何か言った?」
浩二「いえ別に・・・何でも・・・アリマセン」
ザトシ「そういや死んだもう一人の四天王、名前なんていったっけ?」
浩二「火竜?」
冷華「たしか炎帝だったと思う。」
ザトシ「何か違うな・・・俺の記憶では・・・煉獄?」
正男「はい全員不正解♪正解は"炎竜"だ。お前ら一緒にいたのに忘れたんだ。
しかも二番目の答えはポ○モンだし・・・
三番目は論外・・・」
ザトシ「キ ニ シ ナ ー イ ww」
冷華「でも、炎竜って本当に死んだのかな?」
正男「俺の目の前で奴は果てた。言わなかったっけ?」
ザトシ「いや、それは分かっているが・・・
何故だろうか、生きている気がするんだ」
正男「お前もかよ・・・考えすぎだって。」
そこにハルバートが入ってきた。
ハルバート「皆さん、夕食ができましたよ。
食堂に来てください。」
和差夫「ワーイワーイ!ゴハンダゴハンダ♪」
正男(戦いさえなければ、普段と変わらないのにな・・・)
この後、グレイテンプルに敵が攻めてくることは暫く無かった。
その間に正男達は町を訪ね回り、怪我人や身寄りの無い人々を助けたため、
防衛軍は人々の注目を浴び、
グレイテンプルの前にはいつも志願兵の行列が続いていた。
こうして防衛軍は戦力を拡大したのだった。
時は流れ、一ヶ月が経った・・・
しかし、闘争は終わったわけではない。
・・・本当の戦いは、これから幕を開けるのである。
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